テーマ:怪奇幻想・日本

血と薔薇の誘う夜に ☆☆☆

(血と薔薇の誘う夜に / 東 雅夫:編 / 角川ホラー文庫 2005) 日本人作家による『吸血鬼』をテーマとした小説やエッセイを集めたアンソロジー。テーマ別アンソロジーではありますが、『異形コレクション』のような書下ろしではなく、すべて過去に発表されたものです。全部で16作品が収録されていますが、他の短篇集などで読んだことのある作…
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響き交わす鬼 ☆☆☆

(響き交わす鬼 / 東 雅夫:編 / 小学館文庫 2005) 「モノノケ大合戦」に続く、小学館文庫版『妖怪文藝』シリーズ全3巻の<巻之弐>です。 今回のテーマは、タイトルからおわかりのように「鬼」です(中国の霊魂を表す「鬼(キ)」ではなく、酒呑童子に代表されるような、形ある魔物としての「鬼(オニ)」です)。前巻同様、冒頭にテーマ…
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空を飛ぶパラソル ☆☆☆

(空を飛ぶパラソル / 夢野 久作 / 角川文庫 1979) 「人間腸詰」に続く、角川文庫版夢野久作作品集。同じ古書市で手に入れたものです。初期から中期の作品が8篇、収録されています。 「空を飛ぶパラソル」:新聞ダネを探していた地方新聞の記者は、鉄道に飛び込もうとしている若い娘を見つけますが、止めようとせず、そのまま自殺させ…
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人間腸詰 ☆☆

(人間腸詰 / 夢野 久作 / 角川文庫 1978) 昭和50年代に刊行された、角川文庫版夢野久作作品集の1冊。作者の最晩年、昭和9年~11年に書かれた作品が8篇、収められています。 作者の作品集としては、ちくま文庫から決定版ともいえる『夢野久作全集』が出ており、そちらを揃えているところですが(1巻と3巻が既読)、角川文庫版も米…
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続 妖異博物館 ☆☆☆☆

(続 妖異博物館 / 柴田 宵曲 / ちくま文庫 2005) 先日紹介した「妖異博物館」の続編です。 正編は主に日本の江戸期の文献を原典としていましたが、こちらでは「今昔物語集」など時代を遡ると共に、地理的にも中国の怪異譚集を中心にインド説話やアラビアンナイト、ヨーロッパの怪奇小説までカバー範囲を広げています。各地に似たようなテ…
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妖異博物館 ☆☆☆☆

(妖異博物館 / 柴田 宵曲 / ちくま文庫 2005) この作者は、本書で初めて知りましたが、古今東西の奇談集を渉猟した博覧強記のディレッタントだそうです(澁澤 龍彦さんや荒俣 宏さんと同じ)。本書は、特に江戸期の説話集や随筆集(「甲子夜話」や「耳嚢」など、いちいち原典を記載してありますが、おびただしい数に及びます)から怪異譚、…
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白仙境 ☆☆☆

(白仙境 / 牧 逸馬 / 現代教養文庫 1975) 「第七の天」に続く、作者の小説集第2巻。これで、「世界怪奇実話」全4巻と合わせ、現代教養文庫版の牧逸馬名義での作品集はコンプしたことになります。同じ作者の現代教養文庫版・谷譲次名義の作品集もすべて入手済みですので、いつか(笑)登場。 本書には、中篇「白仙境」をはじめ13作品が…
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モノノケ大合戦 ☆☆☆

(モノノケ大合戦 / 東 雅夫:編 / 小学館文庫 2005) 小学館文庫版『妖怪文藝』シリーズ全3巻の<巻之壱>です。 怪奇幻想文学の評論・アンソロジストとしては第一人者の東雅夫さんが、日本の豊富な妖怪文学(妖怪が主役・準主役を務める文芸作品で、ジャンルは問わず)を渉猟し、巻ごとにテーマを設けて(本巻であれば「モノノケ大合戦」…
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日本怪奇小説傑作集1 ☆☆☆☆☆

(日本怪奇小説傑作集1 / 紀田 順一郎&東 雅夫:編 / 創元推理文庫 2005) 十代半ばの頃、読書範囲を探偵小説一辺倒から怪奇幻想小説へ広げるきっかけとなったのは、創元推理文庫版「怪奇小説傑作集」全5巻でした。その世界にどっぷりとはまり込むきっかけとして、探偵小説の場合は藤原宰太郎さんの「世界の名探偵50人」、SFの場合は福…
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鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集 ☆☆☆

(鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集 / 鳥山 石燕 / 角川ソフィア文庫 2005) 鳥山石燕さんの名前は知らなくても、収録された画図のいくつかを見れば、「あ、知ってる。見たことある」と思う人は多いと思います。京極夏彦さんの妖怪小説の口絵などに使われていますし、水木しげるさんの妖怪画も、この人の影響を多分に受けているようですから、少し…
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夜叉の舌 ☆☆☆

(夜叉の舌 / 赤江 瀑 / 角川ホラー文庫 1996) 過去に読んだいくつかの短篇から、赤江さんと言えば時代物の怪奇幻想譚というイメージが(勝手に(^^;)出来上がっていたのですが、そうではありませんでした。この作品集に収録されているのは、すべて現代を舞台にした作品です。とはいえ、濃密で絢爛たるイメージが、土俗的かつ伝奇的要素と…
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傑作短篇集 露伴から谷崎まで ☆☆☆☆

(傑作短篇集 露伴から谷崎まで / 伊藤 秀雄:編 / ちくま文庫 2005) ちくま文庫版『明治探偵冒険小説集』の第4巻(最終巻)です。 これまでの3巻は、それぞれ単独の作者(黒岩涙香、快楽亭ブラック、押川春浪)の作品集でしたが、こちらはアンソロジー形式で、9人の作者による9作品が収められています。中でも、これまでタイトルだけ…
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怪 ☆☆☆

(怪 / 綱淵 謙錠 / 中公文庫 1982) 時代小説は、基本的に守備範囲外なのですが(「陰陽師」などは数少ない例外)、本書は裏表紙の紹介文に惹かれて買ったものです。作者の綱淵謙錠さんについては、それまで名前も知りませんでしたし、もちろん本書が初読みでした。直木賞もとられているのですね。 本書には戦国時代から幕末までを舞台にし…
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夢野久作全集1 ☆☆☆

(夢野久作全集1 / 夢野 久作 / ちくま文庫 1997) ちくま文庫版「夢野久作全集」の第1巻です。この巻には、作者が「あやかしの鼓」で、夢野久作名義でデビューする前、故郷の福岡の新聞「九州日報」に別名義(杉山萠圓など)で発表していた童話作品――その頃の代表作にして問題作「白髪小僧」をはじめとした19作品――が収録されています…
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世にも奇妙な物語 小説の特別編 赤 ☆☆☆

(世にも奇妙な物語 小説の特別編 赤 / 角川ホラー文庫 2003) 2002年秋に放映された「世にも奇妙な物語」のうち4エピソードをノヴェライズしたもの(放映作品のうち「声を聞かせて」は収録されていません)。 「採用試験」(武井 彩):緊張しきった受験生たちは、採用試験に臨んでいますが、試験の内容は無意味で理不尽なものばか…
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真夜中の切裂きジャック ☆☆☆

(真夜中の切裂きジャック / 栗本 薫 / ハルキ文庫 1997) 栗本さんの初期作品()のうち、単行本に未収録だった作品を集めた短篇集。耽美的な心理サスペンスからサイコミステリ、芸道もの、クトゥルー的ホラーまで、内容は多岐にわたっていますが、どれも“死”や“心の闇”を扱っており、全体として暗い(昏い?)トーンになっているという共…
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おとぎの国の妖怪たち ☆☆☆

(おとぎの国の妖怪たち / ラフカディオ・ハーン / 現代教養文庫 1996) 以前に読んだ「おとぎの国の妖精たち」の姉妹編です(以前といっても、もう7年前ですが(^^;)。前作と同様、編訳者の池田雅之さんが、テーマ別に章分けしています。「ろくろ首」「食人鬼」といった有名な作品から、来日前に書かれた作品や、ハーンが「怪談」に惹かれ…
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みるなの木 ☆☆☆

(みるなの木 / 椎名 誠 / ハヤカワ文庫JA 2000) 「あやしい世界」が好きな作者の椎名さんですが、これまでもあまり縁がなく、SF大賞受賞の「アド・バード」や、マニアックな「蚊學の書」などを十数年前にかじっただけでした。 この作品集「みるなの木」は、タイトル作品をはじめ、ABC兵器を駆使した世界戦争後、生態系が狂ってしま…
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悪夢小劇場 ☆☆☆

(悪夢小劇場 / 花輪 莞爾 / 新潮文庫 1992) 作者の花輪莞爾さんは文芸畑の人なので、まとまって読むのは初めてです(アンソロジーに収録された作品は読んだことがあります)。 タイトルからはホラー作品集のようなイメージが浮かびますが、超自然の要素が含まれるものは少なく、いわゆる“奇妙な味”のもの、皮肉な偶然や人間のささやかな…
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澁澤龍彦初期小説集 ☆☆☆

(澁澤龍彦初期小説集 / 澁澤 龍彦 / 河出文庫 2005) タイトル通り、澁澤龍彦さんが1950年代から60年代前半にかけて発表した短篇小説9篇が収録されています。 簡単にストーリーを紹介しますが、澁澤さんの小説の楽しみ方は、プロットやストーリーを追うのではなく、描写のディテールを味わうというものですので、参考になるかどうか…
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夢野久作全集3 ☆☆☆☆

(夢野久作全集3 / 夢野 久作 / ちくま文庫 1992) 中学・高校時代、現代教養文庫から出ていた、いわゆる『異端作家・異色作家傑作選』を、好んで買っていました(ここ10年ばかり、当時買いそこなった欠落部分を、徐々に買い揃えているわけですが(^^;)。小栗虫太郎、久生十蘭、牧逸馬、日影丈吉、香山滋、橘外男などに交じって、夢野久…
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第七の天 ☆☆☆

(第七の天 / 牧 逸馬 / 現代教養文庫 1975) 「世界怪奇実話」で知られる作者の小説集の第1巻。「ミステリー」という副題がついていますが、純粋な謎解きミステリは少なく、当時の「変格ミステリ」に該当する怪奇幻想味の強い作品や、ナンセンスなユーモア作品など、合わせて14作品が収められています。 「第七の天」:中央電気商会…
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白髪鬼 ☆☆☆☆

(白髪鬼 / 岡本 綺堂 / 光文社文庫 2001) 光文社文庫版岡本綺堂怪談集(旧版)の2冊目です。 5作ほど、ちくま文庫版「岡本綺堂集」との重複がありますが、江戸時代から昭和初期までを舞台にした怪奇譚が、13篇収められています。 「こま犬」:四国の讃岐にある小袋ヶ岡という土地で、夜な夜な妖しい啼声が聞こえます。石が啼く…
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幻想博物館 ☆☆☆☆

(幻想博物館 / 中井 英夫 / 講談社文庫 1981) 「虚無への供物」の作者として知られる中井英夫さんの、連作幻想短篇集『とらんぷ譚』の第1巻です。『とらんぷ譚』というくらいですから、全4巻で、各巻13作品ずつで構成されており、第4巻「真珠母の匣」にはジョーカーとして2篇が追加され、合計54作品からなっています。第2巻「悪夢の…
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蜘蛛の夢 ☆☆☆☆

(蜘蛛の夢 / 岡本 綺堂 / 光文社文庫 1990) 光文社文庫版岡本綺堂怪談集(旧版)の4冊目です(他の作品集も、近日登場)。 本書の収録作は、「青蛙堂鬼談」と同じく、怪奇探偵談好きの面々が集まって自分の体験談などを披露したものを聞き書きでまとめた体裁をとっており、その形式でまとめられた後期のいくつかの作品集から抜粋したもの…
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月の王 ☆☆☆

(月の王 / 夢枕 獏 / 徳間文庫 1993) 古代インドを舞台にした、怪奇幻想の連作短編集です。主人公アーモンは、とある王国の王子ですが、妾腹のため、気ままな日々を送っています。幼いころからの世話役、老呪術師ヴァシタが諫めるのも聞かず、妖かしや危険が大好きで、暇さえあれば冒険を求めて出かけていきます。楽天家で女好きで体術に優れ…
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血のスープ ☆☆☆

(血のスープ / 都筑 道夫 / 光文社文庫 2003) 光文社文庫版『都筑道夫コレクション』の1冊「怪談篇」です。長篇「血のスープ」のほか、短篇小説11作品とエッセイ4編が収められています。この人は、とにかく守備範囲が広く、多作なため、若いころから気になる作家さんではあったものの、全貌を捉えようという野心(笑)は起こらず、その都…
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よもつひらさか往還 ☆☆☆☆

(よもつひらさか往還 / 倉橋 由美子 / 講談社文庫 2005) 以前に読んだ「倉橋由美子の怪奇掌編」と同じテイストで、日本・中国など世界各地の神話・伝説をベースにし、エロチック風味を加えた濃密な幻想短篇連作集です。 主人公の慧君は、元・総理大臣を祖父に持ち、一部の名士しか足を踏み入れることができない(らしい)「クラブ」の常連…
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闇夜に怪を語れば ☆☆☆

(闇夜に怪を語れば / 東 雅夫:編 / 角川ホラー文庫 2005) 副題は「百物語ホラー傑作選」。いわゆる“百物語”をテーマにした怪奇小説、ホラー小説、エッセイ、対談などを収めたアンソロジーです。ご存じの通り(?)、百物語とは、夜間に人々が集まって蝋燭を百本灯し、怪談・奇談を順番に語って、話が一つ終わるたびに蝋燭を一つずつ消して…
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小泉八雲 怪談奇談集(上・下) ☆☆☆

(小泉八雲 怪談奇談集 上・下 / 小泉 八雲 / 河出文庫 1988) 解説によると、小泉八雲の作品は、ルポルタージュ文学、日本研究、物語文学の3つに分類できるそうです。本書は、その分類をベースにまとめられたハードカバー「小泉八雲作品集」全3巻のうち、「物語の文学」をテーマとした第3巻を、そのまま上下巻として文庫化したものだそう…
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