怪盗ニックを盗め ☆☆☆

(怪盗ニックを盗め / エドワード・D・ホック / ハヤカワ・ミステリ文庫 2003) 『怪盗ニック・ヴェルヴェット』シリーズの第2巻です(第1巻と同じく、日本で独自に編集されたもの)。ニックのキャラクターや設定などは、第1巻の記事をご覧ください。今巻では、敵役(?)のウェストン警部は登場しません。 相変わらず“価値のないもの”…
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密室 ☆☆☆☆

(密室 / マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー / 角川文庫 1983) 『マルティン・ベック・シリーズ』の第8作です。 前作「唾棄すべき男」のラストで、犯人に胸を銃撃されたマルティン・ベックは、命は取り留めたものの15か月もの間、リハビリと療養生活を送らなければなりませんでした。離婚して独身に戻っていたベックは、孤独で…
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修道女マリコ ☆☆☆☆

(修道女マリコ / 久美 沙織 / 扶桑社文庫 1994) 修道女にして心理学者(聖華大学心理学部助教授)の小原摩利子が探偵役を務めるミステリ、『修道女マリコ』シリーズの第1巻です。 アンジェラ修道会(聖アンジェラは実在しますが、アンジェラ会という団体は架空のものです)が経営する女子学生寮・聖泉寮で、3月のある日、寮生のひと…
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魔法探偵社よ、永遠に! ☆☆☆

(魔法探偵社よ、永遠に! / ロバート・アスプリン / ハヤカワ文庫FT 2004) ユーモア・ファンタジー『マジカルランド』シリーズの第12巻です。第7巻から続いた“魔法探偵社”もの(11巻は番外)の最終巻、完結編です。ジョディ・リン・ナイと共作した短篇「魔法探偵社のいちばん長い日!」も併録されています。 第10巻「大魔術師、…
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ヴァジェンダへの旅立ち ☆☆☆

(ヴァジェンダへの旅立ち / H・G・フランシス&H・G・エーヴェルス / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第624巻です。第620巻「深淵の独居者」以来、舞台は深淵に戻ります。 「ヴァジェンダへの旅立ち」(H・G・フランシス):620巻の後半のエピソード「テクノトリウム攻防戦」のラストで、アト…
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三つの目 ☆☆☆

(三つの目 / モーリス・ルブラン / 創元推理文庫 1987) 怪盗リュパンでおなじみのルブランの異色作(リュパンは登場しません)。「ノー・マンズ・ランド」と同じ系列に属するSFです。「ノー・マンズ・ランド」はヴェルヌ風味の強い冒険譚でしたが、こちらはウェルズ風の科学的要素(ウェルズの某短篇と似たネタが使われています)も混じって…
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女囮捜査官3 聴覚 ☆☆☆☆

(女囮捜査官3 聴覚 / 山田 正紀 / 幻冬舎文庫 1998) 『五感推理シリーズ』の第3巻です。登場人物や設定は、第1巻「触覚」の記事をご覧ください。 なお、以下のストーリー紹介では、時系列を整理して記していますが、作中では誘拐事件に関わるリアルタイムな流れと、そこに至るまでの過去の経緯が交互に錯綜して描かれており、サスペン…
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イエスの古文書(上・下) ☆☆☆

(イエスの古文書 上・下 / アーヴィング・ウォーレス / 扶桑社ミステリー 2005) この作者は初読みですが、本書は1983年に新潮文庫で出た「「新聖書」発行作戦」を新タイトルで再刊したものです。旧タイトルは、当時の新刊書店やその後の新古書店などで見かけた記憶がありますが、ほとんど食指は動きませんでした。やはり、タイトルも大事…
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不安な遺産相続人 ☆☆☆

(不安な遺産相続人 / E・S・ガードナー / ハヤカワ・ミステリ文庫 1978) 『ペリー・メイスン・シリーズ』の後期の長篇。実は、創元推理文庫から出ている「怯えた相続人」と同じ作品です。このシリーズは、創元版とハヤカワ版でタイトルが微妙に異なって出ているケースがあるので、気を付けましょう(「すねた娘」と「怒りっぽい女」など ←…
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象牙の塔の殺人 ☆☆☆☆

(象牙の塔の殺人 / アイザック・アシモフ / 創元推理文庫 1988) アシモフが書いた現代ミステリ初の長篇です。アシモフと言えば、「鋼鉄都市」、「はだかの太陽」などのSFミステリ、「黒後家蜘蛛の会」や「ユニオン・クラブ綺談」などの軽めのミステリ短篇集を何冊も出していますから、現代ミステリ長篇でも期待大です。そして、期待は裏切ら…
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ハメット傑作集1 ☆☆☆

(ハメット傑作集1 / ダシール・ハメット / 創元推理文庫 1978) ハードボイルド小説の元祖ハメットの、日本オリジナル編集の作品集「ハメット傑作集」の第1巻です。解説によれば、全4巻が予定されていたようですが、実際には2巻までしか刊行されていません。 本巻には、“名無しのオプ”ことコンティネンタル・オプ(コンティネンタル探…
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試験に敗けない密室 ☆☆☆

(試験に敗けない密室 / 高田 崇史 / 講談社文庫 2005) 『千葉千波の事件日記』シリーズの第2巻です。短篇連作集だった第1巻と異なり、今回は長篇です。 夏休みの終わりに合わせ、高校2年生の千葉千波と浪人生の語り手(通称“八丁堀”または“ぴいくん”)と饗庭慎之介は(3人についての詳細は、第1作の記事をご覧ください)、千…
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名探偵 WHO'S WHO ☆☆☆☆

(名探偵 WHO'S WHO / 日影 丈吉 / 中公文庫 1984) マニアックな(笑)ミステリ、怪奇幻想作家として知られる日影さんが、世界の名探偵50人を作家や代表作と共にマニアックに紹介したもの。自分は小学5年生の時に出会った藤原宰太郎さんの「世界の名探偵50人」をバイブルとしてミステリの世界に足を踏み入れたわけですが、当時…
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バーサーカー 星のオルフェ ☆☆☆

(バーサーカー 星のオルフェ / フレッド・セイバーヘーゲン / ハヤカワ文庫SF 1990) 『バーサーカー』シリーズの第3巻です(原書の「第3巻」ではなく、日本で刊行された3冊目という意味)。 第2巻「赤方偏移の仮面」と同じ、短篇集です。設定については、前2巻の記事をご覧ください。 9作品が収録されています。 「微笑…
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夢見者カッツェンカット ☆☆☆☆

(夢見者カッツェンカット / クルト・マール&トーマス・ツィーグラー / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第623巻です。十戒のエレメントとの戦いに、いったんは(たぶん)終止符が打たれます。 「テラの悪霊」(クルト・マール):前巻でテラへ飛来した無数の"テクノ衛星"または"夢の蛾"(それぞれ十戒…
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怨霊の国 ☆☆☆

(怨霊の国 / 小松 左京 / 角川文庫 1979) 昨日の「明日の明日の夢の果て」と同じく、昭和に書かれた14篇を収めた作品集です。表題作ほか、怪奇幻想味の強い作品を中心に、シリアス、ユーモア、ナンセンスものが収録されています。 「霧が晴れた時」:ハイキングに出かけた一家ですが、途中、奇妙な霧にまかれて、先行したハイカー、…
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明日の明日の夢の果て ☆☆☆

(明日の明日の夢の果て / 小松 左京 / 角川文庫 1982) ショートショートや、それに近い短めの短篇が22篇収録されている作品集です。シリアスなSFから、ユーモラスなもの、ナンセンスなものまでバラエティに富んでいますが、昭和に書かれたとは思えない、現代の日本の世相を的確に描き出して、痛烈な皮肉になっている作品も見られ、作者の…
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第二の顔 ☆☆☆

(第二の顔 / マルセル・エイメ / 創元推理文庫 1972) エイメの短篇はかなり読んでいますが、長篇は初読みです。 小さな商社の経営者、平凡な中年男ラウル・セリュジュは、役所に書類を出しに行ったとき、顔写真が違うと指摘されて、自分の顔が全く別の顔になっていることに気付きます。なんと、女性なら誰でも振り返るような、爽やかな…
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試験に出るパズル ☆☆☆☆

(試験に出るパズル / 高田 崇史 / 講談社文庫 2004) 「QED」シリーズで知られる作者の別シリーズ(いくつもあるので、ついていくのが大変です(^^;)のひとつ『千葉千波の事件日記』シリーズの第1作です。 主人公(探偵役)の千葉千波は、容姿端麗・頭脳明晰・父は資産家という非の打ちどころのない高校2年生ですが、パズル好…
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銀色の白鳥たち ☆☆☆

(銀色の白鳥たち / ポール・ギャリコ / ハヤカワ文庫NV 1980) 作者の自選短篇集。11作品が収録されており、それぞれの作品について執筆の経緯や背景を詳しく記した「前書き」が付されています。かなりの作品が、実在の人物をモデルにしたり作者が体験した出来事をヒントにしたりして書かれていることがわかります。 「主として自伝…
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