ゾンガーと魔道士の都 ☆☆☆

(ゾンガーと魔道士の都 / リン・カーター / ハヤカワ文庫SF 1977) 『レムリアン・サーガ』の第4巻です。 古代レムリア大陸北方のヴァルカルト出身の蛮人ゾンガーは、現在はパタンガと周辺の5都市を統べる王として、愛する王妃スミア、一人息子のタルにも恵まれています。権勢を誇るゾンガーでしたが、ある晩、夢で神々に呼びかけられ、…
コメント:0

続きを読むread more

H・A・R・L・I・E ☆☆☆☆

(H・A・R・L・I・E / デイヴィッド・ジェロルド / サンリオSF文庫 1983) 作者の代表作で、コンピュータ(AI)テーマの古典とも言える秀作です。とはいえ、現在ではほとんど知られていないようで、探してみたのですが、本書はAmazonのマーケットプレイスにも発見できませんでした(「日本の古本屋」で検索すると、そこそこ出て…
コメント:0

続きを読むread more

征東都督府 ☆☆

(征東都督府 / 光瀬 龍 / ハヤカワ文庫JA 1977) 時間管理局員(平たく言えば「タイム・パトロール」)が活躍する時間テーマSFシリーズの1作。このシリーズ、過去には「紐育、宜候」を読んだだけですので、まだ全貌が明らかになったとは言えません。 現代の東京(書かれたのが昭和50年ですので、正確には「昭和の東京」ですが)…
コメント:2

続きを読むread more

エルファード人の野望 ☆☆☆☆

(エルファード人の野望 / H・G・エーヴェルス&クルト・マール / ハヤカワ文庫SF 2021) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第639巻です。ブルの前に、思いもかけない存在が姿を現し、物語は新展開を迎えます。 「グルエルフィン銀河史」(H・G・エーヴェルス):ヴィールス船“エクスプローラー”が向かったコネクション星系で…
コメント:0

続きを読むread more

灰と星 ☆☆☆

(灰と星 / ジョージ・ゼブロウスキー / サンリオSF文庫 1980) 作者の代表作(らしい)『オメガ・ポイント』三部作の第1巻です。実際には第2部の「オメガ・ポイント」(近日登場)が先に書かれており、本作はシリーズの導入部として2番目に書かれたものです。作者は、姓からわかるように東欧のオーストリア生まれですが、イギリスで育って…
コメント:0

続きを読むread more

天使の復讐 ☆☆☆☆

(天使の復讐 / 三好 徹 / 講談社文庫 1977) 先日亡くなった三好徹さんの代表作の一つ『天使』シリーズの第2巻です(講談社文庫版では「天使 全作品」と銘打たれています)。第1巻の「天使の唄」を読んだのが高校時代で、それ以来、縁がなかったのですが、古書店などで安く見かけるようになり、いったんシリーズを読み始めた以上は最後まで…
コメント:0

続きを読むread more

ヘッド・ワイフ ☆☆

(ヘッド・ワイフ / 式 貴士 / 角川文庫 1985) 作者の第6作品集です。式貴士さんに関する詳細は、「イースター菌」の記事をご覧ください。本書にはエロ・グロ・ナンセンス度をパワーアップさせた(笑)短篇9作品と、全体の3分の1を占める「日本一長いあとがき」で構成されています。ちなみに「あとがき」は、第4作品集「連想トンネル」(…
コメント:0

続きを読むread more

黒い春 ☆☆☆☆

(黒い春 / 山田 宗樹 / 幻冬舎文庫 2005) 山田宗樹さんは「嫌われ松子の一生」の作者として知っていましたが、読むのは本作が初めてです。本作は作者の第3長篇で、「嫌われ松子~」の前、2000年に書かれたものですが、謎の疫病の蔓延と、それを防ごうとする医師・科学者らが主役で、まさに現在の状況を予言していると言ってもいいかもし…
コメント:0

続きを読むread more

黄色い目をした猫の幸せ ☆☆☆☆

(黄色い目をした猫の幸せ / 高里 椎奈 / 講談社文庫 2005) 『薬屋探偵妖綺談』の第2巻です。出版されたのは2番目ですが、書かれたのは第1巻「銀の檻を溶かして」よりも前で、本巻が実質的な第1作だそうです。 主人公3人組(正しくは3妖怪組(^^;)についての詳細は、第1巻の記事をご覧ください。ちなみに本巻の表紙イラストの中…
コメント:0

続きを読むread more

試験に出ないパズル ☆☆☆

(試験に出ないパズル / 高田 崇史 / 講談社文庫 2005) 「試験に出るパズル」、「試験に敗けない密室」に続く『千葉千波の事件日記』のシリーズ第3作です。浪人生の語り手“ぴいくん”、身分も外見も浪人(笑)の饗庭慎之介、文武両道のさわやかイケメン高校2年生・千葉千波の3人が出会った奇妙な事件が描かれます。第1作が春から初夏、第…
コメント:0

続きを読むread more

法典分子大感染 ☆☆☆

(法典分子大感染 / ペーター・グリーゼ&アルント・エルマー / ハヤカワ文庫SF 2021) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第638巻です。エスタルトゥの力の集合体を舞台に、ヴィーロ航宙士たちの行動が描かれます。 「ゴリム・ステーションの謎」(ペーター・グリーゼ):ヴィーロ船“エクスプローラー”のレジナルド・ブル、“ラヴ…
コメント:0

続きを読むread more

眠れる人の島 ☆☆☆☆

(眠れる人の島 / エドモンド・ハミルトン / 創元SF文庫 2005) 「キャプテン・フューチャー」など、スペース・オペラが著名なハミルトンですが、それとは別にハードなアイディアのSF作家、怪奇幻想作家としての顔も有しています。後者の代表作品を集めたのが河出文庫版「フェッセンデンの宇宙」(そのうち登場)ですが、そこから漏れた傑作…
コメント:0

続きを読むread more

虎の牙/透明怪人 ☆☆☆

(虎の牙/透明怪人 / 江戸川 乱歩 / 江戸川乱歩推理文庫 1987) 引き続き、乱歩の少年探偵団もので、「怪奇四十面相」の直前に書かれた長篇2作です。こちらは、「怪奇四十面相」や「宇宙怪人」に比べて、比較的まとも(笑)です。 「虎の牙」:世田谷区の屋敷町の空き地で野球をしていた少年たちの前に、奇妙ないでたちの初老の男が現…
コメント:0

続きを読むread more

怪奇四十面相/宇宙怪人 ☆☆

(怪奇四十面相/宇宙怪人 / 江戸川 乱歩 / 江戸川乱歩推理文庫 1988) 以前の記事にも書きましたが、ミステリを読み始めた中学時代、乱歩作品で入手できたのは角川文庫版のみでしたが、そこにはジュブナイルものは収録されておらず、タイトルだけは知っていて実物を手に取れない時代が続きました。ですがその後、講談社から出た江戸川乱歩推理…
コメント:0

続きを読むread more

魔道士の魂5 ―魂の召喚― ☆☆☆

(魔道士の魂5 ―魂の召喚― / テリー・グッドカインド / ハヤカワ文庫FT 2005) 『真実の剣』の第5シリーズの第5巻(最終巻)です。アンデリスをめぐる政治的駆け引き、地下世界の魔物チャイムが解き放たれたことで生じた魔法の消滅、リチャードの子を身ごもったカーランなど、混迷した状況にそれなりの決着がつきます。 リチャー…
コメント:0

続きを読むread more

事件 ☆☆☆☆☆

(事件 / 大岡 昇平 / 双葉文庫 1999) 1978年に第31回日本推理作家協会賞(長篇部門)を受賞した、ドキュメント・タッチの事件小説です(リアルな法廷ミステリとして出色です)。作者の大岡昇平さんは、「俘虜記」「野火」といった戦記文学、「武蔵野夫人」などの作者として知ってはいましたが、ジャンルが守備範囲外(笑)のため、これ…
コメント:0

続きを読むread more

時計は三時に止まる ☆☆☆☆

(時計は三時に止まる / クレイグ・ライス / 創元推理文庫 1992) 酔いどれ探偵(?)トリオ(笑)、マローン弁護士、ジェイク、ヘレンの初登場作です。 音楽バンドのリーダー、ディックが恋人と駆け落ちしようとするのを見送ろうとして駅に同行したマネージャーのジェイク・ジャスタスですが、ディックの相手のホリー・イングルハートは…
コメント:0

続きを読むread more

乳房美術館 ☆☆

(乳房美術館 / 銀 四郎:編 / 京都書院アーツコレクション 京都書院) かつて「乳房全書」やら「乳房論」やら、対象を「乳房」に絞った本をいくつか読んできました。前者はサブカルチャー視点から「乳房」に関するマニアックかつフェティッシュな知識・情報を集めた百科全書的な本、後者はアカデミックな視点で「乳房」を人類学・比較文化学・宗教…
コメント:0

続きを読むread more

罠に落ちた女 ☆☆☆

(罠に落ちた女 / カトリーヌ・アルレー / 創元推理文庫 1983) アルレー後期の長篇。 自動車販売会社で事務員をしていたセリーヌは、二十歳も年上の社長ジャン・ラルサン(もちろん妻子持ち)の愛人となり、彼の子も身ごもっています(現在4ヶ月)。ジャンはセリーヌと生まれてくる子供のために、北イタリアのリゾートマンションを購入…
コメント:0

続きを読むread more

今日も元気に魔法三昧! ☆☆☆

(今日も元気に魔法三昧! / ロバート・アスプリン&ジョディ・リン・ナイ / ハヤカワ文庫FT 2004) ユーモア・ファンタジー『マジカルランド』シリーズの第13巻です。前巻に収録された「魔法探偵社のいちばん長い日!」で初めて共作したジョディ・リン・ナイが今回から正式なパートナーとなり、シリーズは続いていきます。本巻は、お試し期…
コメント:0

続きを読むread more

ウェディングドレスに紅いバラ ☆☆☆☆

(ウェディングドレスに紅いバラ / 田中 芳樹 / 徳間文庫 1994) ヴァンパイア・テーマの作品集。表題作「ウェディングドレスに紅いバラ」と続編の「星降る夜にダンシング」、単行本化される際に書き下ろされた中篇「ブラッディ・ティーを一杯」の計3作が収められています。 主人公は、“深紅の薔薇結社”(クリムゾン・ローズ・ソサエティ…
コメント:0

続きを読むread more