十戒の《マシン》船 ☆☆☆

(十戒の《マシン》船 / ペーター・グリーゼ&クルト・マール / ハヤカワ文庫SF 2020)

『ペリー・ローダン・シリーズ』の第622巻です。前巻の続きで、太陽系(というより、クロノフォシル=テラ)に危機が迫ります。

「十戒の《マシン》船」(ペーター・グリーゼ):前巻のラストで、十戒の技術エレメントが操る巨大なマシン船12隻が、半光速で太陽系へ向かっているのが発見されます。ツナミ艦隊司令のロナルド・テケナーは、マシン船団の目的を探るべく艦隊を出撃させ、"バジス"のペリー・ローダンは、グッキー以下ミュータント部隊の精鋭を太陽系に向かわせます。
前回、テケナーは海賊放送局アケローンの黒幕がホーマー・G・アダムズであることを突き止めましたが、アダムズの背後にいた謎の存在に記憶を一部消されています。記憶に微妙な違和感をおぼえているテケナーですが、マシン船迎撃に気を取られ、そのことを突き詰めて考えようとせず、スリマヴォの忠告にも耳を貸しません。
ツナミ艦隊の砲撃を受けてもマシン船団は反撃する様子もなく、淡々と太陽系へ近づいてきます。テケナー、ジェニファー・ティロン、スリマヴォは、到着したグッキーやラス・ツバイとともにマシン船へテレポートしますが、そこには有機脳を失った技術エレメントの死体(?)が無数に転がっているばかりでした。やがて、ヴィールス・インぺリウムは、マシン船団の狙いはテラですが、単なる武力による攻撃ではなく、別の行動を予想します。そして、その行動に出るのはテラにとって特別な日――クリスマス・イヴだと。
一方、無数のアルマダ部隊が、ナコールの命令により、ローダンに所縁のあるあらゆる星系を訪問していました。アコン人やスプリンガーは問題なく対応しますが、ハルト人やアンティの故郷では深刻な問題が生じています。ハルト人は、衝動洗濯の時期が迫ったメンバーを送り込んで正面から迎え撃とうとしますが、アルマダ部隊の種族ヒーザーに見事に鎮静させられてしまいます。アンティの主惑星トラカラトはアルマダ部隊サスクルージャー人の脅威を受け、助けを求められたローダンはトラカラトへ急行します。
その頃、太陽系では総攻撃を受けたマシン船団が消滅し、うち1隻から放たれた無数の物体がテラに殺到します。

「テラに飛ぶ夢の蛾」(クルト・マール):十戒のマシン船から放たれた物体は"テクノ衛星"と名付けられていますが、空中を飛び回るだけで、特に敵対的な行動に出るわけではありません。しかし、その軌道を観察していたコミュニケーション学者フレド(スウィンガーでもあります)は、"テクノ衛星"が、テラの通信センターが発信する電波に沿って飛んでいることに気付きます。宇宙ハンザ要員の3人と協力して"テクノ衛星"の一つを捕えることに成功したフレドは、ガルブレイス・デイトンの依頼を受けて(というより、要員のひとりエギンの女性的魅力にめろめろに(笑)なったせいで)"テクノ衛星"の研究を続けることになります。"テクノ衛星"の中心部には、技術エレメントの有機脳が収められていることも判明しました。
やがて、テラのコミュニケーション網に混線したような奇妙な現象が起こり始めます。どうやら、十戒の“テクノ衛星”は、コミュニケーション網を利用して何かをしようとしているようでした。そして、ついに“テクノ衛星”は本性を露わにし、放送を視聴している人々は衛星が送り出すヒュプノ性の精神波の影響を受けて、次々にトランス状態に陥っていきます。影響を受けないのは、スウィンガーや細胞活性装置保持者など、ごくわずかでした。
急を聞いたローダンはテラへ向かおうとしますが、決着をつけるべくカッツェンカットが罠を用意して待ち受けていました。

オススメ度:☆☆☆


十戒の《マシン》船 (宇宙英雄ローダン・シリーズ622) - ペーター・グリーゼ, クルト・マール, 若松 宣子
十戒の《マシン》船 (宇宙英雄ローダン・シリーズ622) - ペーター・グリーゼ, クルト・マール, 若松 宣子

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