名探偵 WHO'S WHO ☆☆☆☆

(名探偵 WHO'S WHO / 日影 丈吉 / 中公文庫 1984)

マニアックな(笑)ミステリ、怪奇幻想作家として知られる日影さんが、世界の名探偵50人を作家や代表作と共にマニアックに紹介したもの。自分は小学5年生の時に出会った藤原宰太郎さんの「世界の名探偵50人」をバイブルとしてミステリの世界に足を踏み入れたわけですが、当時こちらに出会っていたら、十代の頃のミステリの読書傾向は、さらにマニアックになっていただろうと思います(^^;
ちなみに「世界の名探偵50人」との重複は、ちょうど半分の25人でした。「世界の名探偵50人」には日本人の探偵も7人(だったかな?)紹介されていましたが、こちらは海外の探偵のみ。また、意識したのかどうかわかりませんが、ファイロ・ヴァンスやヘンリー・メリヴェル卿、ドルリー・レーン、フレンチ警部などの有名どころが割愛されており、カーが創造した探偵ではマーチ大佐が紹介されていたり、聞いたことも読んだこともない探偵も7人ほどいました。もっとも、巻末に掲載されている「ソロモンからコーデリアまで ―名探偵の歴史―」(目次に「エーデリア」という誤植があるのはご愛敬(^^;)には、本編で扱われていない大御所についても、漏れなく触れられています。
個別の紹介記事では、それぞれの探偵の代表作について、かなり詳しく紹介されているのですが、当然ながら「ネタバレ上等!」といった風情で、未読の方は大いに注意が必要です。誰でも知っている古典だったり、ほとんど忘れ去られて入手困難な作品だったりすることが多いので、それほど問題とは言えませんが。厄介なのは、ストーリーを紹介した後で最後にタイトルが記されていることが多いことです。ネタバレで危ないかな、と思ったら記事の末尾を見てタイトルを確認してから、改めて読むか回避するか決めるのが賢明でしょう。

各章の表題と、そこで紹介されている探偵の名前を記しておきます(このジャンルに含まれるのかと疑問に思う探偵や、一般に知られている名前と表記が微妙に違っているものもあります)。また、月刊誌に連載されたのが1976年から77年ですから、以降に登場した探偵は扱われていません。

1 名探偵ア・ラ・ホームズ
エルキュール・ポアロ/エラリー・クイーン/マーティン・ヒューイット/マックス・カラドス/アルバート・キャンピオン/オーギュスト・デュパン/ユージェーヌ・ヴァルモン/ヴァン・ドゥーセン博士/ジョン・ソーンダイク/ペリー・メースン/ニーロ・ウルフ/レジ・フォーチュン/シャーロック・ホームズ

2 すばらしい素人たち
隅の老人/ニッキイ・ウェルト/ソープ・ヘイズル/プリンス・ザレスキー/プリーストリー博士/スーザン・デア/ミス・ジェーン・マープル/アボット夫妻/ダゴベルト/ヘンリー・ポジオリ/ロード・ダーシー

3 脇役でない警官
バケット警部/マーチ捜査課長/ウィルソン警視/ジョージ・ギデオン/ジュール・メグレ/コロンボ/スティーヴ・キャレラ/マルティン・ベック/チャーリー・チャン

4 固ゆで卵(ハードボイルド)からCIAへ
サム・スペード/フィリップ・マーロウ/リュウ・アーチャー/マイク・ハマー/コーデリア・グレイ/007ジェームズ・ボンド/SASプランス・マルコ

5 真夜中の探偵
アルセーヌ・リュパン/ジョゼフ・ルールタビーユ/サイモン・テンプラー/ラッフルズ/ニック・ヴェルヴェット

6 神と悪魔
ファーザー・ブラウン/アンクル・アブナー/ラビ/ジュール・ド・グランダン/マックス・カーニー

オススメ度:☆☆☆☆



名探偵Who’s who (中公文庫) - 日影 丈吉
名探偵Who’s who (中公文庫) - 日影 丈吉

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