スラデック言語遊戯短編集 ☆☆

(スラデック言語遊戯短編集 / ジョン・スラデック / サンリオSF文庫 1985) スラデックの作品は、過去に「見えないグリーン」を読んでいますが、これは"一筋縄ではいかない曲者"という前評判と違って、意外にもバークリーの「毒入りチョコレート事件」を思わせる本格謎解きミステリでした。しかし、本書は作者の本領発揮とも言うべき“一筋…
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世界をおれのポケットに ☆☆☆

(世界をおれのポケットに / ハドリー・チェイス / 創元推理文庫 1974) チェイス中期の長篇です(原書の出版は1958年)。 フランク・モーガンをリーダーとする4人組のギャングは、それまで、実入りはそのれほど多くなくても、比較的安全な仕事(とはいっても酒場強盗やカジノの金庫破りですが)を堅実に(笑)こなしていました。モ…
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貧乏くじはきみが引く ☆☆☆☆

(貧乏くじはきみが引く / ハドリー・チェイス / 創元推理文庫 1971) 先日読んだ「幸いなるかな、貧しき者」の2年前に書かれた長篇。プロットも似通った部分があります。 新聞記者ハリー・バーバーは、パーム・シティ警察署長の汚職をすっぱ抜こうとし、署長からの買収も拒否したため、はめられて無実の罪を着せられ、3年半の刑務所生…
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シャツェンの博物館 ☆☆☆☆

(シャツェンの博物館 / クルト・マール / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第613巻です。第610巻前半のエピソード「つむじ風ミュータント」の続きで、深淵でのアトラン、サリクらの苦闘が描かれ、マールが2話続けて書いています。 「ホルトの聖櫃」:「つむじ風ミュータント」で、グレイ領主ムータンの…
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幸いなるかな、貧しき者 ☆☆☆

(幸いなるかな、貧しき者 / ハドリー・チェイス / 創元推理文庫 1971) チェイス中期の長篇です(原書の出版は1962年)。 田舎町ピッツヴィルの銀行の支配人が脳卒中で倒れ、支配人代理としてデイヴ・カルヴィンが赴任してきます。デイヴの部下は、真面目だけが取り柄で色気のかけらもないアリス・クレイグだけで、野心家のデイヴは…
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その男 凶暴につき ☆☆☆☆

(その男 凶暴につき / ハドリー・チェイス / 創元推理文庫 1972) この後しばらく、チェイス作品の庫入(違)が多くなりますが、某古書市で安く(1冊100~200円)まとめ買いしたからです。 本作は、フロリダの架空の地方都市パラダイス・シティを舞台にした『パラダイス・シティ警察署』シリーズのひとつで、半年前に読んだ「射撃の…
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神の剣 悪魔の剣 ☆☆☆

(神の剣 悪魔の剣 / リチャード・A・ルポフ / 創元推理文庫 1979) 副題が「ファンタジー日本神話」とあるように、本作は、作者ルポフが日本の神話や説話に登場するキャラクターやエピソードを、かなり自由に(笑)解釈して練り上げた、"なんちゃって純日本風異世界冒険ファンタジー"とでも言えるものです。キャラクターを別にすれば、エキ…
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亜智一郎の恐慌 ☆☆☆☆

(亜智一郎の恐慌 / 泡坂 妻夫 / 創元推理文庫 2004) 江戸末期を舞台にした時代ミステリ短篇集です。 タイトルからおわかりのように、主人公の亜智一郎は、亜愛一郎のご先祖様(笑)。江戸城の雲見番(本書だけの設定で、実際に存在していた役職ではないようです。ひたすら星や雲の動きを観察して天変地異を予測する役目で、要するに江戸時…
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ジャーレンの秘宝 ☆☆☆

(ジャーレンの秘宝 / グレゴリイ・カーン / ハヤカワ文庫SF 1979) 邦訳版『キャプテン・ケネディ・シリーズ』の第5巻(最終巻)です。 本シリーズの世界設定や登場キャラクター、作者の正体などについては、第1巻「異次元の陥穽」の記事をご覧ください。 辺境の惑星ジャーレンは、占星術や内臓占いの結果や、吉凶入り混じった様…
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血と薔薇 コレクション1 ☆☆

(血と薔薇 コレクション1 / 澁澤 龍彦:責任編集 / 河出文庫 2005) 雑誌「血と薔薇」は、1968年に創刊された雑誌で、「エロティシズムと残酷の綜合研究誌」を標榜していました(当然、リアルタイムで目にとめたことはありません(^^;)。ご覧になればおわかりのように、昭和の錚々たる異端の作家・写真家・エッセイストが執筆してお…
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魔術師を探せ! ☆☆☆☆

(魔術師を探せ! / ランドル・ギャレット / ハヤカワ・ミステリ文庫 2005) 作者ギャレットの代表作『ダーシー卿シリーズ』の日本オリジナル中編集です――とはいっても、長篇「魔術師が多すぎる」は、読んだつもりだったのですが、調べてみると未読でした(^^; どうも「~が多すぎる」シリーズ(シリーズじゃありません)はいくつもあるの…
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フロストルービンふたたび ☆☆☆

(フロストルービンふたたび / デトレフ・G・ヴィンター&トーマス・ツィーグラー / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第612巻です。前巻のラストで、ローダンはタウレクと、ローランドレのナコールはヴィシュナと、それぞれ自分にしかできない使命を果たすために、“バジス”から姿を消します。本巻では、それら二…
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塵よりよみがえり ☆☆☆☆

(塵よりよみがえり / レイ・ブラッドベリ / 河出文庫 2005) ブラッドベリには珍しく、長篇です――と思ったら、純粋の長篇ではなく、彼が過去に様々な雑誌や短篇集に書いてきた“一族もの”というテーマの作品群を中心に、それらをつなぐストーリーを追加して、“一族”の年代記を創り上げたという次第。たしかに、由来を知らずに読んでいると…
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我が月は緑(上・下) ☆☆☆☆

(我が月は緑 上・下 / 今日泊 亜蘭 / ハヤカワ文庫JA 1995) 文庫で上下巻合わせて1200ページを超える謀略・冒険SFで、「光の塔」の続編です。とはいえ、ハヤカワ文庫版の「光の塔」を読んだのは学生時代で、登場人物からストーリーから、すっかり忘れ去っていました(実際に本作が発表されたのも、「光の塔」から30年後だそうです…
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オクストーン人と提督 ☆☆☆☆

(オクストーン人と提督 / H・G・エーヴェルス&アルント・エルマー / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第611巻です。前巻後半のエピソードの続きが描かれ、二百の太陽の星をめぐる戦いに決着がつきます。 「オクストーン人と提督」(H・G・エーヴェルス):エレメントの十戒の基地の一つ、増強基地では…
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