オズのオズマ姫 ☆☆☆☆

(オズのオズマ姫 / ライマン・フランク・ボーム / ハヤカワ文庫NV 1975)

『オズ』シリーズの第3作。2大(笑)主役、ドロシーとオズマ姫が初共演します。
故郷のカンザスへ帰ったドロシーは、叔父さん夫婦と幸せに暮らしていましたが、オーストラリアへ船旅をするヘンリー叔父さんに付き添っているとき、嵐に遭って甲板から吹き飛ばされてしまいます。甲板にあったニワトリ小屋につかまり、口が利けるメンドリのビリーナと一緒に漂流するうちに、未知の海岸へたどり着きますが、そこはオズの国の西に位置するエヴの国でした(もちろん広大な死の砂漠が間に立ちはだかっています)。
両手両足に車輪がついた凶暴な(?)クルマー一族に追われたドロシーとビリーナは、クルマーたちが登ってこられない岩山に逃れると、ビリーナが発見した岩の扉を開けて、ゼンマイが切れて止まったままの精巧な機械人形チクタク・マン(「悔い改めよ、ハーレクイン」などというセリフは言いません(^^;)を発見します。ドロシーは、チクタクの3つのゼンマイを巻くことで、考える能力、話す能力、動く能力を復活させ、オズの国の現状やエヴの国について貴重な情報を得ます。
エヴの国を治めていたエヴォルド王は癇癪持ちで、腹立ちまぎれにお后と10人の王子・王女をノーム王に売り渡してしまいました。ノーム王は11人を変身させて宮殿の飾り物にしてしまったため、それを知った王は海に身を投げて死んでしまったと言います。
チクタクを道案内にエヴの国の都へ向かったドロシーは、王の姪ラングイディア姫の屋敷に滞在しますが、そのとき魔法のじゅうたんに乗って、オズマ姫に率いられた軍隊が死の砂漠を渡ってきます。ドロシーの懐かしい友人たち、かかしにブリキの木樵り、臆病ライオンのほか、ライオンの友人の腹ペコ・タイガーや兵士たちは、エヴのお妃や王子たちの運命を聞き、助け出すために遠征してきたのでした。ドロシーとオズマ姫はすぐに意気投合し、チクタクとビリーナを加えた一行は、ノーム王が支配する地下王国へ向かいます。
王国の国境を守護する鋼鉄の巨人のハンマー攻撃をくぐり抜けた一行は、ノーム王と面会します。ノーム王は一見してサンタクロースのような好々爺でしたが、一筋縄でいかない腹黒い人物であることはすぐに明らかになります。飾り物にされたエヴの王族を解放してほしいというドロシーの願いに、ノーム王は条件を付けます。誰かが宮殿に入って10個の飾り物を選び出し、そのうちの一つでもエヴの王族が変身したものがあれば、その人物は解放される、ただし10個すべてが外れであれば、探索した人物も飾り物になってしまうというのです。探索は困難を極め、偶然にも王子のひとりを解放できたドロシー以外、オズマ姫をはじめとするほとんどの探索者は失敗して飾り物にされてしまいます。絶望しかけたドロシーですが、たまたまノーム王と執事長の密談を耳にして秘密を知ったビリーナが、ほぼ全員を解放することに成功し、怒り狂ったノーム王は残虐な本性をむき出しにして、部下のノームと共に攻撃してきます。しかし、最大の弱点である生卵をぶつけられてひるんだ隙に、ドロシーが王の最大の武器である魔法のベルトを奪い、勝敗は決します。
こうしてエヴ王家は復興し、一行はオズの国へ凱旋します。そして、いったんカンザスへ帰ることにしたドロシーですが、オズマ姫との約束により、望めばいつでもオズの国へ来られるようになったのでした。

オススメ度:☆☆☆☆




オズのオズマ姫 (ハヤカワ文庫 NV 107)
早川書房
ライマン・フランク・ボーム

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