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zoom RSS われらをめぐる海 ☆☆☆

<<   作成日時 : 2010/08/10 22:24   >>

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(われらをめぐる海 / レイチェル・カースン / ハヤカワ文庫NF 1990)

レイチェル・カースンを読むなら、まずは「沈黙の春」だろう――という意見もあろうかと思いますが(←買ってはあるらしい)、この「われらをめぐる海」は、「沈黙の春」の11年前の1951年に書かれたものですから、読む順番としては正しいのかも(^^;
著者はもともと海洋生物学の研究者で、アメリカ合衆国の水産局に勤務していた経験もあるそうですから、海をテーマとした本を書くのは当然だったと言えるでしょう。本書は出版と同時に全米でベストセラーとなり、数多くの賞を受賞しているそうです。
半世紀前に書かれたものですから、現代科学に照らせば時代遅れになっているような見識も散見されますが、ここに描かれた、まさに「生きている海」というべき雄大さは、決して古めかしさを感じさせません。特にプランクトンからクジラにいたる海の生き物たちを描写した章は、映画「ブルーオーシャン」のナレーションにしてもいいくらい、映像が目の前に浮かび上がってくるような生き生きとしたものです。
第一部「母なる海」では、地球の誕生から書き起こして海の起源を探り、表面から深海にいたる様々な海の層を解説し、そこで暮らす様々な生き物の生態に思いを馳せます。
続く第二部「休みなき海」では、波が生じるメカニズムとその恐るべき威力を、実例を挙げて生々しく描き出し、それ以上にダイナミックな海流の動きと潮汐のメカニズムを解説して、太平洋・大西洋海域の海流が人類に(自然界にも)もたらした糧を紹介します。
最後の第三部「人とまわりの海」は、生物資源以外に海が人類にもたらしてくれる鉱物資源から、将来の活用法、さらに海を征服しようとした人々の歴史について有史以前から概略を紹介してくれます。また、半世紀前の著書でありながら、北極海の氷が解け出していることに着目し、地球温暖化に警鐘を鳴らしていることにも注目すべきでしょう。

海洋ノンフィクションの古典として、読み継がれるべき本と思います(筆致が淡々としているので、箇所によってはやや退屈しますが)。

オススメ度:☆☆☆





われらをめぐる海 (ハヤカワ文庫 NF (5))
早川書房
レイチェル・カースン

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