テーマ:SF・日本

征東都督府 ☆☆

(征東都督府 / 光瀬 龍 / ハヤカワ文庫JA 1977) 時間管理局員(平たく言えば「タイム・パトロール」)が活躍する時間テーマSFシリーズの1作。このシリーズ、過去には「紐育、宜候」を読んだだけですので、まだ全貌が明らかになったとは言えません。 現代の東京(書かれたのが昭和50年ですので、正確には「昭和の東京」ですが)…
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ヘッド・ワイフ ☆☆

(ヘッド・ワイフ / 式 貴士 / 角川文庫 1985) 作者の第6作品集です。式貴士さんに関する詳細は、「イースター菌」の記事をご覧ください。本書にはエロ・グロ・ナンセンス度をパワーアップさせた(笑)短篇9作品と、全体の3分の1を占める「日本一長いあとがき」で構成されています。ちなみに「あとがき」は、第4作品集「連想トンネル」(…
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黒い春 ☆☆☆☆

(黒い春 / 山田 宗樹 / 幻冬舎文庫 2005) 山田宗樹さんは「嫌われ松子の一生」の作者として知っていましたが、読むのは本作が初めてです。本作は作者の第3長篇で、「嫌われ松子~」の前、2000年に書かれたものですが、謎の疫病の蔓延と、それを防ごうとする医師・科学者らが主役で、まさに現在の状況を予言していると言ってもいいかもし…
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サイボーグ王女 ☆☆☆

(サイボーグ王女 / 豊田 有恒 / 角川文庫 1978) 宇宙パトロール隊員タキイ・テツを主人公とする作品集です。10作品が収録されていますが、最初の7篇は以前に読んだ「アメーバ妖女」の収録作品と重複する"エロチカSF"で、必ず美女(人間ではない)とのベッドシーンが描かれているのが特徴です(作品紹介は、一部「アメーバ妖女」の記事…
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ダイロンの聖少女 ☆☆☆

(ダイロンの聖少女 / 高千穂 遥 / ソノラマ文庫 2005) 『クラッシャージョウ』のシリーズ第10巻です。 一仕事を終えたクラッシャージョウのチームですが、クラッシャー評議会本部からの指示により、休暇を取る暇もなく、太陽系国家ゴーフリーへ向かいます。首都を遠く離れた原野への着陸を指示され、おなじみの宇宙船"ミネルバ”で…
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火星甲殻団 ワイルドマシン ☆☆☆

(火星甲殻団 ワイルドマシン / 川又 千秋 / ハヤカワ文庫JA 1991) 「火星甲殻団」の続編です。前作「火星甲殻団」の500年後が舞台で、ストーリーは独立していますが、前作からの流れを引き継いでいますので、やはり順番に読むのが望ましいでしょう。 過酷な火星の自然環境に順応するため、知性ある機械に進化したヴィートルと、それ…
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旭日の艦隊4 ☆☆☆

(旭日の艦隊4 / 荒巻 義雄 / 中公文庫 2005) 文庫版『旭日の艦隊』の第4巻です。ノベルス版の7巻と8巻が、まとめて1冊になっています。今回、前半は戦闘シーンはなく、大高首相と旭日艦隊の大石司令官の世界観を中心に描かれます(「紺碧の艦隊5」と、内容が一部重複している印象を受けます)。後半は英国本土攻防戦が中心となります。…
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時の顔 ☆☆☆

(時の顔 / 小松 左京 / 角川文庫 1980) シリアス系のSFを中心とした作品集で、7作品が収録されています。 「時の顔」:時は40世紀。時間管理局のタナカ部長の息子カズミは、原因不明の病に苦しんでいました。一定の周期で、全身に筋肉の痙攣を伴う激しい痛みが起こるのですが、原因もわからず、麻酔剤も鎮痛剤もまったく効き目が…
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地には平和を ☆☆☆

(地には平和を / 小松 左京 / 角川文庫 1980) 当初は独立した形で刊行されていた初期のショートショート集「ある生き物の記録」と、短篇2篇が収められた作品集です。 「地には平和を」:昭和20年8月15日に無条件降伏が行われなかった日本――。アメリカ軍とソ連軍の上陸を受けて本土決戦状態となり、大本営と共に長野県に立てこ…
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最後の隠密 ☆☆☆

(最後の隠密 / 小松 左京 / 角川文庫 1978) 今日から小松さんの作品集が3冊続きますが、これはブックオフで安くまとめ買いしたからです(^^ 本書は歴史SFを中心に、シリアスもの、ユーモラスなもの(スラップスティックに近い)、純粋怪奇小説など、8作品が収められています。 「東海の島」:古代中国、殷王朝の末期、都城に…
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紺碧の艦隊7 ☆☆

(紺碧の艦隊7 / 荒巻 義雄 / 徳間文庫 2005) 昨日に引き続き、『紺碧の艦隊』の第7巻です。ノベルス版の第13話と第14話が、まとめて1冊になっています。前半は、引き続きインド戦線での壮絶な戦車戦が描かれますが、後半は一転、日本の内政改革がメインとなり、戦闘がまったくないエピソードとなります。 「印度洋地政学」:前…
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紺碧の艦隊6 ☆☆☆

(紺碧の艦隊6 / 荒巻 義男 / 徳間文庫 2005) 『紺碧の艦隊』の第6巻です。ノベルス版の第11話と第12話が、まとめて1冊になっています。前巻後半の続きでインド戦線が舞台となり、対米関係にも大きな変化が起こります。 「電撃ロンメル軍団」:照和22年夏、ヒトラーの第三帝国軍は、満を持して英本土上陸作戦を開始します。そ…
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クリスタルサイレンス(上・下) ☆☆☆☆

(クリスタルサイレンス 上・下 / 藤崎 慎吾 / ハヤカワ文庫JA 2005) 作者のデビュー長篇です(もちろん、この人は初読み)。 SFには「火星もの」と呼ばれるサブジャンルがあるようです(バローズのようなファンタジー系は別にして(^^;)。クラークの古典「火星の砂」をはじめ、ロビンスンの「レッド・マーズ」に始まる三部作、フ…
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ソリトンの悪魔(上・下) ☆☆☆☆☆

(ソリトンの悪魔 上・下 / 梅原 克文 / ソノラマ文庫NEXT 1998) 「二重螺旋の悪魔」に続く、梅原さんの長篇第2作です。SFでありながら、1996年の日本推理作家協会賞を受賞しています(2010年に、双葉文庫の「日本推理作家協会賞受賞作全集」から再刊されていますので、現在はそちらのほうが入手しやすいでしょう)。SFとホ…
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怨霊の国 ☆☆☆

(怨霊の国 / 小松 左京 / 角川文庫 1979) 昨日の「明日の明日の夢の果て」と同じく、昭和に書かれた14篇を収めた作品集です。表題作ほか、怪奇幻想味の強い作品を中心に、シリアス、ユーモア、ナンセンスものが収録されています。 「霧が晴れた時」:ハイキングに出かけた一家ですが、途中、奇妙な霧にまかれて、先行したハイカー、…
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明日の明日の夢の果て ☆☆☆

(明日の明日の夢の果て / 小松 左京 / 角川文庫 1982) ショートショートや、それに近い短めの短篇が22篇収録されている作品集です。シリアスなSFから、ユーモラスなもの、ナンセンスなものまでバラエティに富んでいますが、昭和に書かれたとは思えない、現代の日本の世相を的確に描き出して、痛烈な皮肉になっている作品も見られ、作者の…
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カナン5100年 ☆☆☆

(カナン5100年 / 光瀬 龍 / ハヤカワ文庫JA 1980) 作者の第3短篇集。表題作など『宇宙年代記』ものを中心に、9作品が収められています。 「オホーツク2017年」:直井は、網走の宇宙空港に勤める技術者でしたが、日本の経済や社会は停滞しており、空港を巡って過激な労働運動が頻発しており、米中の軍が空港を警備していま…
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メガロポリスの虎 ☆☆☆

(メガロポリスの虎 / 平井 和正 / 角川文庫 1981) 作者の処女長篇です(実は、そうと知らずに読んでいました(^^;)。田中光二さんの「メガロポリスの戦士」と同じようなアクションSFかと思っていたら、まったく違っていました(タイトルが似ているからって、内容も似ていると考えるのは浅はかというもの)。 未来の日本(日本し…
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ブルースカイ ☆☆☆☆

(ブルースカイ / 桜庭 一樹 / ハヤカワ文庫JA 2005) 『GOSICK』シリーズ(すべて購入済みらしい)などの作者、桜庭さんですが、これが初読みです。 「少女」をテーマにした時代の異なる3つのエピソードで構成される、ある種のワイドスクリーン・バロックで、大原まり子さんの「アルカイック・ステイツ」や山田正紀さんの「エイダ…
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旭日の艦隊3 ☆☆☆

(旭日の艦隊3 / 荒巻 義雄 / 中公文庫 2005) 文庫版『旭日の艦隊』の第3巻です。今回は艦隊による大きな戦闘も少なく、前半では戦争に臨む日本(大高首相)とドイツ(ヒトラー総統)の思想や世界観を対比させて描かれるとともに、後半では世界史を裏から支配する“影の世界政府”の全貌が露わになります。 「英本土上陸開始」:ナチ…
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テレパス狩りの惑星 ☆☆☆

(テレパス狩りの惑星 / 矢野 徹 / ハヤカワ文庫JA 1992) 前巻のラストで、忍者惑星テラ2での任務を終えたムナカタとムラサキが乗った偵察艇ハツユキは、突然出現した未知の宇宙船の攻撃を受けます。すわ、エリミネーターの黒幕の登場かと思われましたが、Z星人と名乗る相手は無関係で、攻撃は誤解だったと詫び、ハツユキを地球まで送り届…
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模型の時代 ☆☆

(模型の時代 / 小松 左京 / 角川文庫 1979) いかにも「昭和のSF」といったノスタルジック(?)な短篇集です。ナンセンスなスラップスティック、エロチック、パロディ、シリアスな内容など、バラエティに富んだ’(というか、ぶっ飛んだ?)11作品が収録されています。 「模型の時代」:あらゆる病気や労働から解放された人々は、…
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我が月は緑(上・下) ☆☆☆☆

(我が月は緑 上・下 / 今日泊 亜蘭 / ハヤカワ文庫JA 1995) 文庫で上下巻合わせて1200ページを超える謀略・冒険SFで、「光の塔」の続編です。とはいえ、ハヤカワ文庫版の「光の塔」を読んだのは学生時代で、登場人物からストーリーから、すっかり忘れ去っていました(実際に本作が発表されたのも、「光の塔」から30年後だそうです…
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最後の戦闘航海 ☆☆☆☆

(最後の戦闘航海 / 谷 甲州 / ハヤカワ文庫JA 1991) 『航空宇宙軍史』シリーズの1冊。 時系列的には、第一次外惑星動乱の終了直後、戦後処理の時代を舞台にしています。5つの短篇で構成されていますが、通して読むと一つの長篇となっているオムニバス短篇集と言えます。 「最後の戦闘航海」:外惑星動乱は、外惑星連合が降伏し…
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わがセクソイド ☆☆☆

(わがセクソイド / 眉村 卓 / 角川文庫 1981) 「セクソイド」とは、性的サービスを行うアンドロイドのことで、松本零士さん風に言えば「セクサロイド」です。このテーマは、SFでは頻繁に扱われており、平井和正さんの「アンドロイドお雪」でも重要なポイントになっていましたし、石川英輔さんの「プロジェクト・ゼロ」は、そのようなアンド…
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どーなつ ☆☆☆☆

(どーなつ / 北野 勇作 / ハヤカワ文庫JA 2005) 北野さんの作品は、これまで『異形コレクション』所収の短篇や、ホラーやダークファンタジー色の濃い「ハグルマ」、「人面町四丁目」を読んでいますが、本作はそれより前に書かれたもので、しかもデビュー以前の習作風の短篇のアイディアをベースに展開させたものだそうです。ダークなメルヘ…
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紺碧の艦隊5 ☆☆☆

(紺碧の艦隊5 / 荒巻 義雄 / 徳間文庫 2005) 『紺碧の艦隊』の第5巻です。ノベルス版の第9話と第10話が、まとめて1冊になっています。 前巻から続く、日本の真の敵はドイツ第三帝国(と、影の世界政府)であり、アジアの諸民族を自立させて協力し、米(現在は敵ですが)英とともに戦おうという大高首相の世界観がさらに明らかにされ…
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光世紀パトロール ☆☆☆☆

(光世紀パトロール / 石原 藤夫 / 徳間文庫 1986) ハードSFの雄、石原さんが描く石原版『ノウン・スペース・シリーズ』とでも言える連作集です。本家ニーヴンのシリーズよりも緻密で、実在の恒星系や説得力のある超光速飛行技術などの条件に忠実に立脚した、モダン・スペース・オペラに仕上がっています。作品のテイストとしては、「宇宙船…
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エンジェル・エコー ☆☆☆

(エンジェル・エコー / 山田 正紀 / 新潮文庫 1987) 昔の新潮文庫って、地味ですが内外のSF作品をけっこう出しているんですよね(^^ 本書もそのうちの1冊で、なんとこの文庫用に書き下ろされた作品だそうです。 周期的に太陽系に接近してくる“超空間”――それは、当初は反物質の塊と考えられていましたが、その後に提出された…
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邪火神 ☆☆☆

(邪火神 / 川又 千秋 / 角川文庫 1983) 1980年から81年にかけて発表された、作者の初期SF作品集。ホラー風味のものやファンタジックなもの、いわゆる"奇妙な味”の作品など、昭和のSFの香りも残すバラエティに富んだ作品が8篇、収められています(あと、付録も(^^;)。 「邪火神」:日本が太平洋戦争の開戦に傾いてい…
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