テーマ:SF・日本

旭日の艦隊3 ☆☆☆

(旭日の艦隊3 / 荒巻 義雄 / 中公文庫 2005) 文庫版『旭日の艦隊』の第3巻です。今回は艦隊による大きな戦闘も少なく、前半では戦争に臨む日本(大高首相)とドイツ(ヒトラー総統)の思想や世界観を対比させて描かれるとともに、後半では世界史を裏から支配する“影の世界政府”の全貌が露わになります。 「英本土上陸開始」:ナチ…
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テレパス狩りの惑星 ☆☆☆

(テレパス狩りの惑星 / 矢野 徹 / ハヤカワ文庫JA 1992) 前巻のラストで、忍者惑星テラ2での任務を終えたムナカタとムラサキが乗った偵察艇ハツユキは、突然出現した未知の宇宙船の攻撃を受けます。すわ、エリミネーターの黒幕の登場かと思われましたが、Z星人と名乗る相手は無関係で、攻撃は誤解だったと詫び、ハツユキを地球まで送り届…
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模型の時代 ☆☆

(模型の時代 / 小松 左京 / 角川文庫 1979) いかにも「昭和のSF」といったノスタルジック(?)な短篇集です。ナンセンスなスラップスティック、エロチック、パロディ、シリアスな内容など、バラエティに富んだ’(というか、ぶっ飛んだ?)11作品が収録されています。 「模型の時代」:あらゆる病気や労働から解放された人々は、…
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我が月は緑(上・下) ☆☆☆☆

(我が月は緑 上・下 / 今日泊 亜蘭 / ハヤカワ文庫JA 1995) 文庫で上下巻合わせて1200ページを超える謀略・冒険SFで、「光の塔」の続編です。とはいえ、ハヤカワ文庫版の「光の塔」を読んだのは学生時代で、登場人物からストーリーから、すっかり忘れ去っていました(実際に本作が発表されたのも、「光の塔」から30年後だそうです…
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最後の戦闘航海 ☆☆☆☆

(最後の戦闘航海 / 谷 甲州 / ハヤカワ文庫JA 1991) 『航空宇宙軍史』シリーズの1冊。 時系列的には、第一次外惑星動乱の終了直後、戦後処理の時代を舞台にしています。5つの短篇で構成されていますが、通して読むと一つの長篇となっているオムニバス短篇集と言えます。 「最後の戦闘航海」:外惑星動乱は、外惑星連合が降伏し…
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わがセクソイド ☆☆☆

(わがセクソイド / 眉村 卓 / 角川文庫 1981) 「セクソイド」とは、性的サービスを行うアンドロイドのことで、松本零士さん風に言えば「セクサロイド」です。このテーマは、SFでは頻繁に扱われており、平井和正さんの「アンドロイドお雪」でも重要なポイントになっていましたし、石川英輔さんの「プロジェクト・ゼロ」は、そのようなアンド…
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どーなつ ☆☆☆☆

(どーなつ / 北野 勇作 / ハヤカワ文庫JA 2005) 北野さんの作品は、これまで『異形コレクション』所収の短篇や、ホラーやダークファンタジー色の濃い「ハグルマ」、「人面町四丁目」を読んでいますが、本作はそれより前に書かれたもので、しかもデビュー以前の習作風の短篇のアイディアをベースに展開させたものだそうです。ダークなメルヘ…
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紺碧の艦隊5 ☆☆☆

(紺碧の艦隊5 / 荒巻 義雄 / 徳間文庫 2005) 『紺碧の艦隊』の第5巻です。ノベルス版の第9話と第10話が、まとめて1冊になっています。 前巻から続く、日本の真の敵はドイツ第三帝国(と、影の世界政府)であり、アジアの諸民族を自立させて協力し、米(現在は敵ですが)英とともに戦おうという大高首相の世界観がさらに明らかにされ…
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光世紀パトロール ☆☆☆☆

(光世紀パトロール / 石原 藤夫 / 徳間文庫 1986) ハードSFの雄、石原さんが描く石原版『ノウン・スペース・シリーズ』とでも言える連作集です。本家ニーヴンのシリーズよりも緻密で、実在の恒星系や説得力のある超光速飛行技術などの条件に忠実に立脚した、モダン・スペース・オペラに仕上がっています。作品のテイストとしては、「宇宙船…
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エンジェル・エコー ☆☆☆

(エンジェル・エコー / 山田 正紀 / 新潮文庫 1987) 昔の新潮文庫って、地味ですが内外のSF作品をけっこう出しているんですよね(^^ 本書もそのうちの1冊で、なんとこの文庫用に書き下ろされた作品だそうです。 周期的に太陽系に接近してくる“超空間”――それは、当初は反物質の塊と考えられていましたが、その後に提出された…
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邪火神 ☆☆☆

(邪火神 / 川又 千秋 / 角川文庫 1983) 1980年から81年にかけて発表された、作者の初期SF作品集。ホラー風味のものやファンタジックなもの、いわゆる"奇妙な味”の作品など、昭和のSFの香りも残すバラエティに富んだ作品が8篇、収められています(あと、付録も(^^;)。 「邪火神」:日本が太平洋戦争の開戦に傾いてい…
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ぼくたちの創世記 ☆☆☆

(ぼくたちの創世記 / 田中 光二 / 角川文庫 1981) 作者の初期作品集。最初に出版されたのは1976年で、「スフィンクスを殺せ」の翌年です。「スフィンクス~」はディザスター小説ばかりでしたが、こちらはもっとバラエティに富んでおり、“昭和のSF”のテイストが色濃く漂っています。9作品が収録されています。 「ぼくたちの創…
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馬の首風雲録 ☆☆☆☆

(馬の首風雲録 / 筒井 康隆 / ハヤカワ文庫SF 1978) 筒井さんの初期作品で長篇第2作です(最初の刊行は1967年)。実は、本格的な筒井作品を読むのはこれが初めてなのですが、それにはしょーもない(笑)理由があります。十代の頃、日本人作家のSFはそれほど熱心に読んではいませんでしたが、それでも小松左京さん、豊田有恒さん、半…
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アルカイック・ステイツ ☆☆☆☆

(アルカイック・ステイツ / 大原 まり子 / ハヤカワ文庫JA 2000) コンパクトで、しかも壮大なワイドスクリーン・バロックです(解説によれば、ヴォークトの「武器製造業者」をイメージしているとか)。 舞台は28世紀。この時代、太陽系は3つの強大な勢力が拮抗し、微妙なバランスの上に力関係が成り立っていました。 一つは、人類…
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忍者惑星テラ2 ☆☆☆☆

(忍者惑星テラ2 / 矢野 徹 / ハヤカワ文庫JA 1992) 『連邦宇宙軍シリーズ』の第4巻です。これまで合作していた高橋敏也さんが本業(テクニカル・ライター)多忙となったため、この巻から矢野さんが単独で執筆しています。 第3巻「マーズ・ドラゴン」で、火星を根城にしていた臓器密売団を壊滅させ、火星にあったエリミネーターの…
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クー ☆☆☆

(クー / 竹本 健治 / ハルキ文庫 2000) 夢枕獏さんが書きそうな、バイオレンス・エロチック・アクションSFです。もっとも、竹本さん自身にも『パーミリオンのネコ』という、殺伐とした世界観がよく似たアクションSFシリーズがありますが(同シリーズの第1作「殺戮のための超・絶・技・巧」が発表されたのは本作の翌年)。 近未来…
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エリ・エリ ☆☆☆☆

(エリ・エリ / 平谷 美樹 / ハルキ文庫 2005) 『異形コレクション』収録の短篇は何作か読んでいますが、この人の長篇は初読みです。2000年に第1回小松左京賞を受賞した壮大なSFです。 21世紀半ば、「神はいない」という思想が人類の間に広がり、世界中の宗教では信者が急激に減っていました。東北の漁師町でカトリック教会の…
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半村良コレクション ☆☆☆☆

(半村良コレクション / 半村 良 / ハヤカワ文庫JA 1995) 買ったときは、他の作品集との重複があるのではないかと不安でしたが、これは貴重な作品集でした。なぜかというと、本書は、諸般の事情から文庫本(特にハヤカワ、角川)で出た様々な短篇集に収録されなかった中短篇を網羅した「半村良コレクション」(単行本では3分冊)のうち、人…
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ハイブリッド・チャイルド ☆☆☆☆

(ハイブリッド・チャイルド / 大原 まり子 / ハヤカワ文庫JA 1993) 作者自身も認める(「現時点で」という留保付きですが)代表作です。 プロローグを構成する(と言い切ることに若干のためらいはありますが)「ハイブリッド・チャイルド」、「告別のあいさつ」という短篇2作と、長篇「アクアプラネット」で構成されており、「ハイブリ…
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タナトス戦闘団 ☆☆☆☆

(タナトス戦闘団 / 谷 甲州 / ハヤカワ文庫JA 1996) 『航空宇宙軍史』の初期の事件を描いた長篇。時系列的には「カリスト―開戦前夜―」の直後の時代に当たります。 「カリスト―開戦前夜―」で詳細に語られているように、木星と土星の衛星を中心とする外惑星国家群は、内惑星国家からの独立を求め、開戦は不可避の状況となっていま…
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白き日旅立てば不死 ☆☆☆

(白き日旅立てば不死 / 荒巻 義雄 / ハヤカワ文庫JA 1976) 作者の第1長篇で、時間と空間に関する思索的・哲学的SFを書いていた初期の代表作です。 主人公・白樹直哉は一流大学を出て大手建設会社に勤める27歳の建築技師で、順風満帆の人生のように端からは思えましたが、衝動的に職を捨てて海外へあてのない旅に出てしまいます…
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ブラックホール惑星 ☆☆☆

(ブラックホール惑星 / 石原 藤夫 / ハヤカワ文庫JA 1979) 『惑星シリーズ』の第3作品集です。3篇が収録されていますが、これまでの2冊と異なり、「コーヒー・ブレイク」という幕間劇が3回挿入され、オムニバス長篇の形になっています。 「コーヒー・ブレイク」では、惑星開発コンサルタント社の月面本社で、ヒノとシオダの直属上司…
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ストラルドブラグ惑星 ☆☆☆

(ストラルドブラグ惑星 / 石原 藤夫 / ハヤカワ文庫JA 1975) 『惑星シリーズ』の第2作品集です。 第1作品集「ハイウェイ惑星」に続き、惑星開発コンサルタント社の若手調査員コンビ、行動派のヒノと理論派のシオダが、ユニークな惑星の数々を調査に赴き、奇妙奇天烈な自然現象や異性生物に遭遇します。また、ラストの2篇では、二人が…
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ハイウェイ惑星 ☆☆☆

(ハイウェイ惑星 / 石原 藤夫 / ハヤカワ文庫JA 1975) 作者の出世作となった短篇「ハイウェイ惑星」に始まる、『惑星シリーズ』の第1作品集。5作品が収められています。石原さんは当時、電気通信研究所に勤める工学博士で、いわゆる理系作家(石川喬司さんの解説によれば、「エンジニア作家」と呼ぶほうがしっくりくるようですが)です。…
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ヴァルプルギスの夜 ☆☆☆

(ヴァルプルギスの夜 / 荒巻 義雄 / 角川文庫 1981) 昭和50年代前半に発表された作品を集めた、比較的初期の作品集です。デビュー当時のマニアックな哲学的SFから脱皮し、一般受けする通俗SF(←別に貶めているわけではありません。通俗小説上等!)を模索していた時期に当たるようです。発表の場もSF専門誌から中間小説誌に変わった…
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マーズ・ドラゴン ☆☆☆

(マーズ・ドラゴン / 矢野 徹&高橋 敏也 / ハヤカワ文庫JA 1991) 『連邦宇宙軍シリーズ』の第3巻です。 第2巻「エリミネーター」の事件をなんとか切り抜けたシン・ムナカタ少尉が志願した転属先は、なんとゴドー中尉の命を奪い自分も抹殺しようとした張本人が潜む情報部でした。しかし、エリミネーターと連邦軍とのかかわりを暴…
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カンタン刑 ☆☆☆

(カンタン刑 / 式 貴士 / 角川文庫 1982) 作者の第1作品集です。作者や作品に関する詳細は、先に読んだ「イースター菌」の記事をご覧ください。 本書には、処女作とデビュー作(処女作=デビュー作でない事情は、作者の特徴である「長ぁ~いあとがき」をご覧ください(^^;)を含む9作品が収められています。 「ポロロッカ」:…
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灼熱のミラージュ ☆☆☆

(灼熱のミラージュ / 羅門 祐人 / ハヤカワ文庫JA 1993) 副題が「独立傭兵隊タリム7」とあるように、映画なら「特攻大作戦」、SFなら「コンラッド消耗部隊」など、ならず者や死刑囚を集めて特殊部隊を結成し、不可能としか思えない作戦を遂行させるというパターンの作品です。 舞台は21世紀後半の中国内陸部、タリム盆地――ヘ…
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日本沈没(上・下) ☆☆☆☆

(日本沈没 上・下 / 小松 左京 / 徳間文庫 1983) 本作が発表されたのは中学1年生のときでした。すぐにカッパ・ノベルス版を買い求めて読み、映画も見に行きました。元号も世紀も変わり、続編(第二部)も出たことですし、もう一度読み返してみようと思って、100円コーナーで(笑)入手したものです。読んだのは徳間文庫版ですが、現在で…
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総統兵団2003 秘島篇 ☆☆☆

(総統兵団2003 秘島篇 / 川又 千秋 / 中公文庫 1995) 伝奇SF『総統兵団』シリーズ三部作の第3部(最終巻)です。 第2部のラストで、富士の樹海上空に出現した次元雲を通じ21世紀の日本へ到来したナチス総統は、取り巻きと共にどこかへ立ち去っています。 その15年前、ナチの幹部最後の生き残りと言われたルドルフ・ヘ…
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