テーマ:SF・日本

旭日の艦隊4 ☆☆☆

(旭日の艦隊4 / 荒巻 義雄 / 中公文庫 2005) 文庫版『旭日の艦隊』の第4巻です。ノベルス版の7巻と8巻が、まとめて1冊になっています。今回、前半は戦闘シーンはなく、大高首相と旭日艦隊の大石司令官の世界観を中心に描かれます(「紺碧の艦隊5」と、内容が一部重複している印象を受けます)。後半は英国本土攻防戦が中心となります。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

時の顔 ☆☆☆

(時の顔 / 小松 左京 / 角川文庫 1980) シリアス系のSFを中心とした作品集で、7作品が収録されています。 「時の顔」:時は40世紀。時間管理局のタナカ部長の息子カズミは、原因不明の病に苦しんでいました。一定の周期で、全身に筋肉の痙攣を伴う激しい痛みが起こるのですが、原因もわからず、麻酔剤も鎮痛剤もまったく効き目が…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

地には平和を ☆☆☆

(地には平和を / 小松 左京 / 角川文庫 1980) 当初は独立した形で刊行されていた初期のショートショート集「ある生き物の記録」と、短篇2篇が収められた作品集です。 「地には平和を」:昭和20年8月15日に無条件降伏が行われなかった日本――。アメリカ軍とソ連軍の上陸を受けて本土決戦状態となり、大本営と共に長野県に立てこ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

最後の隠密 ☆☆☆

(最後の隠密 / 小松 左京 / 角川文庫 1978) 今日から小松さんの作品集が3冊続きますが、これはブックオフで安くまとめ買いしたからです(^^ 本書は歴史SFを中心に、シリアスもの、ユーモラスなもの(スラップスティックに近い)、純粋怪奇小説など、8作品が収められています。 「東海の島」:古代中国、殷王朝の末期、都城に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

紺碧の艦隊7 ☆☆

(紺碧の艦隊7 / 荒巻 義雄 / 徳間文庫 2005) 昨日に引き続き、『紺碧の艦隊』の第7巻です。ノベルス版の第13話と第14話が、まとめて1冊になっています。前半は、引き続きインド戦線での壮絶な戦車戦が描かれますが、後半は一転、日本の内政改革がメインとなり、戦闘がまったくないエピソードとなります。 「印度洋地政学」:前…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

紺碧の艦隊6 ☆☆☆

(紺碧の艦隊6 / 荒巻 義男 / 徳間文庫 2005) 『紺碧の艦隊』の第6巻です。ノベルス版の第11話と第12話が、まとめて1冊になっています。前巻後半の続きでインド戦線が舞台となり、対米関係にも大きな変化が起こります。 「電撃ロンメル軍団」:照和22年夏、ヒトラーの第三帝国軍は、満を持して英本土上陸作戦を開始します。そ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

クリスタルサイレンス(上・下) ☆☆☆☆

(クリスタルサイレンス 上・下 / 藤崎 慎吾 / ハヤカワ文庫JA 2005) 作者のデビュー長篇です(もちろん、この人は初読み)。 SFには「火星もの」と呼ばれるサブジャンルがあるようです(バローズのようなファンタジー系は別にして(^^;)。クラークの古典「火星の砂」をはじめ、ロビンスンの「レッド・マーズ」に始まる三部作、フ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ソリトンの悪魔(上・下) ☆☆☆☆☆

(ソリトンの悪魔 上・下 / 梅原 克文 / ソノラマ文庫NEXT 1998) 「二重螺旋の悪魔」に続く、梅原さんの長篇第2作です。SFでありながら、1996年の日本推理作家協会賞を受賞しています(2010年に、双葉文庫の「日本推理作家協会賞受賞作全集」から再刊されていますので、現在はそちらのほうが入手しやすいでしょう)。SFとホ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

怨霊の国 ☆☆☆

(怨霊の国 / 小松 左京 / 角川文庫 1979) 昨日の「明日の明日の夢の果て」と同じく、昭和に書かれた14篇を収めた作品集です。表題作ほか、怪奇幻想味の強い作品を中心に、シリアス、ユーモア、ナンセンスものが収録されています。 「霧が晴れた時」:ハイキングに出かけた一家ですが、途中、奇妙な霧にまかれて、先行したハイカー、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

明日の明日の夢の果て ☆☆☆

(明日の明日の夢の果て / 小松 左京 / 角川文庫 1982) ショートショートや、それに近い短めの短篇が22篇収録されている作品集です。シリアスなSFから、ユーモラスなもの、ナンセンスなものまでバラエティに富んでいますが、昭和に書かれたとは思えない、現代の日本の世相を的確に描き出して、痛烈な皮肉になっている作品も見られ、作者の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

カナン5100年 ☆☆☆

(カナン5100年 / 光瀬 龍 / ハヤカワ文庫JA 1980) 作者の第3短篇集。表題作など『宇宙年代記』ものを中心に、9作品が収められています。 「オホーツク2017年」:直井は、網走の宇宙空港に勤める技術者でしたが、日本の経済や社会は停滞しており、空港を巡って過激な労働運動が頻発しており、米中の軍が空港を警備していま…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

メガロポリスの虎 ☆☆☆

(メガロポリスの虎 / 平井 和正 / 角川文庫 1981) 作者の処女長篇です(実は、そうと知らずに読んでいました(^^;)。田中光二さんの「メガロポリスの戦士」と同じようなアクションSFかと思っていたら、まったく違っていました(タイトルが似ているからって、内容も似ていると考えるのは浅はかというもの)。 未来の日本(日本し…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ブルースカイ ☆☆☆☆

(ブルースカイ / 桜庭 一樹 / ハヤカワ文庫JA 2005) 『GOSICK』シリーズ(すべて購入済みらしい)などの作者、桜庭さんですが、これが初読みです。 「少女」をテーマにした時代の異なる3つのエピソードで構成される、ある種のワイドスクリーン・バロックで、大原まり子さんの「アルカイック・ステイツ」や山田正紀さんの「エイダ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

旭日の艦隊3 ☆☆☆

(旭日の艦隊3 / 荒巻 義雄 / 中公文庫 2005) 文庫版『旭日の艦隊』の第3巻です。今回は艦隊による大きな戦闘も少なく、前半では戦争に臨む日本(大高首相)とドイツ(ヒトラー総統)の思想や世界観を対比させて描かれるとともに、後半では世界史を裏から支配する“影の世界政府”の全貌が露わになります。 「英本土上陸開始」:ナチ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

テレパス狩りの惑星 ☆☆☆

(テレパス狩りの惑星 / 矢野 徹 / ハヤカワ文庫JA 1992) 前巻のラストで、忍者惑星テラ2での任務を終えたムナカタとムラサキが乗った偵察艇ハツユキは、突然出現した未知の宇宙船の攻撃を受けます。すわ、エリミネーターの黒幕の登場かと思われましたが、Z星人と名乗る相手は無関係で、攻撃は誤解だったと詫び、ハツユキを地球まで送り届…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

模型の時代 ☆☆

(模型の時代 / 小松 左京 / 角川文庫 1979) いかにも「昭和のSF」といったノスタルジック(?)な短篇集です。ナンセンスなスラップスティック、エロチック、パロディ、シリアスな内容など、バラエティに富んだ’(というか、ぶっ飛んだ?)11作品が収録されています。 「模型の時代」:あらゆる病気や労働から解放された人々は、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

我が月は緑(上・下) ☆☆☆☆

(我が月は緑 上・下 / 今日泊 亜蘭 / ハヤカワ文庫JA 1995) 文庫で上下巻合わせて1200ページを超える謀略・冒険SFで、「光の塔」の続編です。とはいえ、ハヤカワ文庫版の「光の塔」を読んだのは学生時代で、登場人物からストーリーから、すっかり忘れ去っていました(実際に本作が発表されたのも、「光の塔」から30年後だそうです…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

最後の戦闘航海 ☆☆☆☆

(最後の戦闘航海 / 谷 甲州 / ハヤカワ文庫JA 1991) 『航空宇宙軍史』シリーズの1冊。 時系列的には、第一次外惑星動乱の終了直後、戦後処理の時代を舞台にしています。5つの短篇で構成されていますが、通して読むと一つの長篇となっているオムニバス短篇集と言えます。 「最後の戦闘航海」:外惑星動乱は、外惑星連合が降伏し…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

わがセクソイド ☆☆☆

(わがセクソイド / 眉村 卓 / 角川文庫 1981) 「セクソイド」とは、性的サービスを行うアンドロイドのことで、松本零士さん風に言えば「セクサロイド」です。このテーマは、SFでは頻繁に扱われており、平井和正さんの「アンドロイドお雪」でも重要なポイントになっていましたし、石川英輔さんの「プロジェクト・ゼロ」は、そのようなアンド…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

どーなつ ☆☆☆☆

(どーなつ / 北野 勇作 / ハヤカワ文庫JA 2005) 北野さんの作品は、これまで『異形コレクション』所収の短篇や、ホラーやダークファンタジー色の濃い「ハグルマ」、「人面町四丁目」を読んでいますが、本作はそれより前に書かれたもので、しかもデビュー以前の習作風の短篇のアイディアをベースに展開させたものだそうです。ダークなメルヘ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

紺碧の艦隊5 ☆☆☆

(紺碧の艦隊5 / 荒巻 義雄 / 徳間文庫 2005) 『紺碧の艦隊』の第5巻です。ノベルス版の第9話と第10話が、まとめて1冊になっています。 前巻から続く、日本の真の敵はドイツ第三帝国(と、影の世界政府)であり、アジアの諸民族を自立させて協力し、米(現在は敵ですが)英とともに戦おうという大高首相の世界観がさらに明らかにされ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

光世紀パトロール ☆☆☆☆

(光世紀パトロール / 石原 藤夫 / 徳間文庫 1986) ハードSFの雄、石原さんが描く石原版『ノウン・スペース・シリーズ』とでも言える連作集です。本家ニーヴンのシリーズよりも緻密で、実在の恒星系や説得力のある超光速飛行技術などの条件に忠実に立脚した、モダン・スペース・オペラに仕上がっています。作品のテイストとしては、「宇宙船…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

エンジェル・エコー ☆☆☆

(エンジェル・エコー / 山田 正紀 / 新潮文庫 1987) 昔の新潮文庫って、地味ですが内外のSF作品をけっこう出しているんですよね(^^ 本書もそのうちの1冊で、なんとこの文庫用に書き下ろされた作品だそうです。 周期的に太陽系に接近してくる“超空間”――それは、当初は反物質の塊と考えられていましたが、その後に提出された…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

邪火神 ☆☆☆

(邪火神 / 川又 千秋 / 角川文庫 1983) 1980年から81年にかけて発表された、作者の初期SF作品集。ホラー風味のものやファンタジックなもの、いわゆる"奇妙な味”の作品など、昭和のSFの香りも残すバラエティに富んだ作品が8篇、収められています(あと、付録も(^^;)。 「邪火神」:日本が太平洋戦争の開戦に傾いてい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ぼくたちの創世記 ☆☆☆

(ぼくたちの創世記 / 田中 光二 / 角川文庫 1981) 作者の初期作品集。最初に出版されたのは1976年で、「スフィンクスを殺せ」の翌年です。「スフィンクス~」はディザスター小説ばかりでしたが、こちらはもっとバラエティに富んでおり、“昭和のSF”のテイストが色濃く漂っています。9作品が収録されています。 「ぼくたちの創…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

馬の首風雲録 ☆☆☆☆

(馬の首風雲録 / 筒井 康隆 / ハヤカワ文庫SF 1978) 筒井さんの初期作品で長篇第2作です(最初の刊行は1967年)。実は、本格的な筒井作品を読むのはこれが初めてなのですが、それにはしょーもない(笑)理由があります。十代の頃、日本人作家のSFはそれほど熱心に読んではいませんでしたが、それでも小松左京さん、豊田有恒さん、半…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

アルカイック・ステイツ ☆☆☆☆

(アルカイック・ステイツ / 大原 まり子 / ハヤカワ文庫JA 2000) コンパクトで、しかも壮大なワイドスクリーン・バロックです(解説によれば、ヴォークトの「武器製造業者」をイメージしているとか)。 舞台は28世紀。この時代、太陽系は3つの強大な勢力が拮抗し、微妙なバランスの上に力関係が成り立っていました。 一つは、人類…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

忍者惑星テラ2 ☆☆☆☆

(忍者惑星テラ2 / 矢野 徹 / ハヤカワ文庫JA 1992) 『連邦宇宙軍シリーズ』の第4巻です。これまで合作していた高橋敏也さんが本業(テクニカル・ライター)多忙となったため、この巻から矢野さんが単独で執筆しています。 第3巻「マーズ・ドラゴン」で、火星を根城にしていた臓器密売団を壊滅させ、火星にあったエリミネーターの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

クー ☆☆☆

(クー / 竹本 健治 / ハルキ文庫 2000) 夢枕獏さんが書きそうな、バイオレンス・エロチック・アクションSFです。もっとも、竹本さん自身にも『パーミリオンのネコ』という、殺伐とした世界観がよく似たアクションSFシリーズがありますが(同シリーズの第1作「殺戮のための超・絶・技・巧」が発表されたのは本作の翌年)。 近未来…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

エリ・エリ ☆☆☆☆

(エリ・エリ / 平谷 美樹 / ハルキ文庫 2005) 『異形コレクション』収録の短篇は何作か読んでいますが、この人の長篇は初読みです。2000年に第1回小松左京賞を受賞した壮大なSFです。 21世紀半ば、「神はいない」という思想が人類の間に広がり、世界中の宗教では信者が急激に減っていました。東北の漁師町でカトリック教会の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more