テーマ:ホラー・日本

相続人 ☆☆☆

(相続人 / 保科 昌彦 / 角川ホラー文庫 2003) 第10回日本ホラー小説大賞長篇賞を受賞した、作者のデビュー作(先に第2作「オリフィス」を読んでいますが、まったくの独立作品ですので、無問題です)。本作では、「相続」されるのは土地や預金などの財産ではなく、怨念です。 関東大学アメリカンフットボール連盟(KCFA)の1部…
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庭師 ☆☆☆

(庭師 / 高瀬 美恵 / 祥伝社文庫 2002) 「アルーマ」、「スウィート・ブラッド」に続く、作者の本格ホラー第3作です。タイトルの「庭師」には「ブラック・ガーデナー」というルビが振られてます(「邪悪な庭師」という意味でしょうか)。 三十路に近い売れないフリーライター、寺内さやかは、先輩作家の気まぐれで一方的に仕事を切ら…
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あんただけ死なない ☆☆☆

(あんただけ死なない / 森 奈津子 / ハルキ・ホラー文庫 2000) 作者曰く、「変なホラー」だそうです。確かにホラーにしてネタはかなり正統なのですが、いわゆる「奇妙な味」が横溢している印象です。 主人公の四方田緋紗子は、ローズ・マンションの住み込み管理人の仕事をしているバイセクシャルですが、自分でも説明できない不思議な…
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東日流妖異変 ☆☆☆☆

(東日流妖異変 / 篠田 真由美 / 祥伝社文庫 2005) 本格ヴァンパイア伝奇ホラー『龍の黙示録』シリーズの第2巻です。第1巻を読んでから、まる7年が経過していました(汗)。第1巻の細かなストーリーはほとんど忘れていましたが、ストーリー自体は独立していますし、背景となる世界観やおおまかな設定については今回も説明がありますので、…
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幽霊空戦 1995ガダルカナル ☆☆☆

(幽霊空戦 1995ガダルカナル / 田中 光二 / 徳間文庫 1995) 太平洋戦争で戦没した英霊の亡霊が現代によみがえるホラー作品(同じ作者に「幽霊海戦」という作品がありますし、アニメ「サイボーグ009」にも似たようなネタの回がありましたね)。 ソロモンのガダルカナル島でダイビングのガイドをしている日本人青年、佐々木譲二…
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したたるものにつけられて ☆☆☆

(したたるものにつけられて / 小林 恭二 / 角川ホラー文庫 2001) この作者は、初読みです。どちらかというと純文学畑の人で、短歌や俳句にも造詣が深いとか。 本書は、ホラー色の濃い作品を自ら集めた短篇集だそうです。スーパーナチュラルな要素は薄く、人間の持つ狂気や妄執が生み出す恐怖と戦慄が中心テーマとなっており、全部で9編が…
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変化 ☆☆☆

(変化 / 水木 しげる:監修 / PHP文庫 2000) 水木しげるさん監修(名前を貸しているだけ、という気も(^^;)のホラー・アンソロジー、「妖かしの宴」シリーズの第2巻。第3巻「御伽草子」と合わせて、これでシリーズコンプです。 タイトルの通り、「変化」(つまり「メタモルフォーゼ」)を扱った短篇が、水木さんの漫画を含め10…
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怨霊参り ☆☆☆

(怨霊参り / 山村 正夫 / 角川文庫 1985) 1980年代前半を中心に発表された純粋怪奇小説を集めた作品集。作者の本業はミステリ作家ですが、伝奇的要素の強い作品も多く、以前に紹介した「怪奇標本室」や「魔性の猫」の収録作品など、純粋怪奇短篇を多く書いています。本書は、上記2冊よりも後に書かれた作品を集めたものですが、ミステリ…
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惑わしの森 ☆☆

(惑わしの森 / 飯野 文彦 / 祥伝社文庫 2001) 元オカルト・ライターの佐久間正次は、旧知の編集者・安東の依頼で、2年ぶりにオカルト取材に出ることになります。 もともと作家志望だった佐久間は、2年前にある文学賞で佳作を受賞したのを機に専業作家に転身しましたが、作品は売れず、安東の紹介で知り合い結婚した妻・晶子の収入に頼る…
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カバラの呪い ☆☆

(カバラの呪い / 五島 勉 / ノン・ポシェット 1986) 「ノストラダムスの大予言」シリーズで一世を風靡した著者が、1976年に発表した小説(読んだ文庫版は10年後に再刊されたもの)。「ノストラダムスの大予言」に通底する破滅思想や陰謀論に彩られたトンデモSFホラー?です(文庫版では「長編恐怖推理小説」と銘打たれていますが、当…
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オバケヤシキ ☆☆☆☆

(オバケヤシキ / 井上 雅彦:編 / 光文社文庫 2005) テーマ別書下ろしホラー・アンソロジー『異形コレクション』の第33巻です。今回のテーマには二つの意味があります。一つは遊園地などにある、見世物、お楽施設としての「お化け屋敷」で、もう一つは実際に(!)幽霊が出たり怪異が起きる心霊スポットとしてのいわゆる「幽霊屋敷」です。…
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青い館の崩壊 ☆☆☆

(青い館の崩壊 / 倉阪 鬼一郎 / 講談社文庫 2005) 人間ではない探偵が活躍(?)するホラー・ミステリ(ミステリ・ホラー?)『ゴーストハンターと黒川』シリーズ(身もふたもないシリーズタイトルですね(^^;)の第4作で、シリーズとしては初読みです。 主人公のゴーストハンター(本名不明)とワトスン役の黒川は、どちらも吸血鬼で…
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遺品 ☆☆☆

(遺品 / 若竹 七海 / 角川ホラー文庫 1999) 恋人と別れ、市のプロジェクト縮小の影響で学芸員の職を失い、家族ともうまくいかなくかった語り手の若い女性(最後まで、具体的な名前は出てきません)は、大学の先輩にあたる大林孝雄に声をかけられて、金沢市の郊外にある老舗ホテル、銀鱗荘で働くことになります。大林は、大林国際観光グループ…
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怪。 ☆☆☆

(怪。 / 嵐山 光三郎 / 徳間文庫 1996) この作者、80年代に「笑っていいとも」で見ていたのでTVタレントだとばかり思いこんでいましたが、本業は作家で編集者だったのですね(^^ 「怪。」という句点付きの奇妙なタイトルが示すように、純粋怪談というか、ホラーというか、ダークファンタジーというか、“奇妙な味”というか、一…
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秘神録 水神の巫女 ☆☆☆

(秘神録 水神の巫女 / 西谷 史 / 学研M文庫 2002) この作者は初読みですが、どこかで聞いたことがある名前だと思っていたら、ファミコンの「女神転生」の原作者だったのですね。「女神転生」は、ファミコン版もスーファミ版も、とても楽しませていただきました(^^ 物語は、戦後間もない昭和21年4月から始まります。吉野の深い…
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穴 ☆☆

(穴 / 山本 亜紀子 / 角川ホラー文庫 2004) この人は、初読みです。作者紹介によると「気鋭の恋愛&ホラー小説の書き手」とのことですが、どうやらこれ1作で消えてしまったようです。 売れない作家、真木栗勉は、築40年の木造ボロアパートに住み、わずかな原稿書きで糊口をしのいでいました。行きずりの情事の間に泥棒に部屋を荒ら…
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熱域 ☆☆☆☆

(熱域 / 森 真沙子 / 小学館文庫 2005) タイトルは「ヒート ゾーン」と読みます。地球温暖化と温室効果によって灼熱地獄となった大都会・東京を舞台にしたSFホラー・ミステリ(つまりジャンルミックスで、科学的・論理的に解釈すればSFミステリになるし、超自然的要素を踏まえた解釈をすればホラーにもなるという、ボーダーライン上に位…
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梟の巨なる黄昏 ☆☆☆

(梟の巨なる黄昏 / 笠井 潔 / 講談社文庫 2000) 笠井さんの小説というと、『矢吹駆シリーズ』などのミステリ、『ヴァンパイア戦争』などの伝奇アクションが代表ですが、それ以外に「黄昏の館」などのホラーもあり、本作「梟の巨なる黄昏」もその系列に属するものです(そういえば「黄昏」という言葉がタイトルに共通していますね)。作品と同…
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金曜日の女 ☆☆☆

(金曜日の女 / 森 瑤子 / 角川ホラー文庫 1996) この作者は初読みです。もともと、守備範囲が違う(笑)ジャンルの作家さんでしたので、角川ホラー文庫から出ていなければ、スルーしていたでしょう。いずれも女性を主人公としたホラー作品が11編、収められています。共通しているのは、「女性って、怖いなあ」というより、「男って、バカだ…
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御伽草子 ☆☆☆

(御伽草子 / 水木しげる:編 / PHP文庫 2001) 水木しげるさん監修(編集ではない)によるホラー・アンソロジー「妖かしの宴」シリーズの第3巻です。第2巻「変化」も出ていますが、未読です(そのうち登場)。第1巻は「わらべ唄」がテーマでしたが、今回はタイトルの通り「おとぎ話」がテーマです。日本古来の(日本だけではありませんが…
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呪禁捜査官 訓練生ギア ☆☆☆☆

(呪禁捜査官 訓練生ギア / 牧野 修 / 祥伝社文庫 2004) オカルトである「呪術」が「科学」と並んで人類文明を支える一大体系となっている世界を舞台に描かれるアクション青春(?)ホラーです。 魔法や呪術といったオカルトが実在し、理論体系として確立されている世界(その点で一般の魔法ファンタジーとは一線を画しています)、あるい…
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猫橋 ☆☆☆

(猫橋 / 田中 文雄 / 集英社文庫 1989) 『大魔界』シリーズで知られる田中文雄さんには、「猫×」というタイトルの怪奇幻想・ホラー小説を何冊も書いています。本作は「猫」シリーズの第4作で、シリーズとしては初読みです。 舞台は神奈川県の江ノ島――実際に行ってみればわかりますが、島中のいたるところに大小の猫があふれており…
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ラプラスの魔 ☆☆☆

(ラプラスの魔 / 山本 弘 / 角川文庫 1988) コンピューターRPG「ラプラスの魔」のノヴェライゼーション。作者は「と学会」で有名になる前の(笑)山本弘さんです(どうやら、長編デビュー作らしい)。ゲーム自体は、クトゥルー神話を本格的に背景にした、当時は珍しいホラー系のRPGで、90年代半ばにPCエンジン版を、かなりやりこん…
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アンダー・ユア・ベッド ☆☆☆

(アンダー・ユア・ベッド / 大石 圭 / 角川ホラー文庫 2003) 主人公の三井直人は、まったく目立たず、友人もなく、世間に忘れられ、埋もれている30歳の青年でした。裕福な一家の次男として生まれましたが、両親は優秀な兄を溺愛しており、兄が大学生の時に急逝したこときっかけに家庭は崩壊し、両親は離婚――直人は母親と一緒に実家を出て…
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世にも奇妙な物語 北川悦吏子の特別編 ☆☆☆

(世にも奇妙な物語 北川悦吏子の特別編 / 北川 悦吏子 / 角川ホラー文庫 2003) テレビ放映された『世にも奇妙な物語』のうち、北川悦吏子さんが脚本を手掛けた8編をノヴェライズした作品集です。ノヴェライズ自体は、北川さんではなく別の人が手掛けています。正統派ホラーから、リリカルなもの、ブラックユーモアもの、ナンセンスな不条理…
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妖姫のいけにえ ☆☆☆

(妖姫のいけにえ / 川又 千秋 / 角川文庫 1981) 扉の紹介文では「SFエンターテインメント」となっていますが、内容からすると現代では「伝奇ホラー」に分類されるのではないかと思います。 大学院で日本文学を専攻している千田英一は、大学時代にとても世話になった先輩の左家修と、都心のホテルのロビーで待ち合わせしていました。…
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夜啼きの森 ☆☆☆

(夜啼きの森 / 岩井 志麻子 / 角川ホラー文庫 2004) 岩井さんの初めての長篇だそうです。 時は昭和13年――日中戦争が激化しつつあった頃、岡山県北部の山間の貧しい村で、満月の晩、銃と日本刀を抱え、“鬼”となった青年が、数十人の村人を殺傷しました。――いわゆる『津山三十人殺し』は、実際に起きた事件です。本作は、この事件を…
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屑籠一杯の剃刀 ☆☆☆

(屑籠一杯の剃刀 / 原田 宗典 / 角川ホラー文庫 1999) この作者は、以前にアンソロジーで短篇を一つ読んだだけで、ほぼ初読みに近いです。数年前に覚醒剤を所持していて捕まった、というニュースのほうが印象に残っていました。 こちらは“自選恐怖小説集”ということで、学生時代の習作を含め6作品(最後の「屑籠一杯の剃刀」は連作短編…
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闇の司 ☆☆

(闇の司 / 秋里 光彦 / ハルキ・ホラー文庫 2001) この作者は、初読みです。 短めの長篇「闇の司」と、短篇「水漬く屍、草生す屍」が収められています。 「闇の司」:映画カメラマンの語り手は、自分が撮影した映画に関わる連続殺人の謎を調べるために、撮影所のある仮名手町周辺を調査していました。彼が撮影したのは、凄惨極まり…
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魔地図 ☆☆☆☆

(魔地図 / 井上 雅彦:編 / 光文社文庫 2005) テーマ別書下ろしホラー・アンソロジー『異形コレクション』の第32巻です。今回のテーマは「地図」――紙に書かれたオーソドックスな地区はもちろん、カーナビのような電子的な地図から、イメージや観念的な地図、異世界や異形の町や村そのものも、対象となっています。初の海外作家による書き…
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