カルフェシュからの指令 ☆☆☆ (カルフェシュからの指令 / デトレフ・G・ヴィンター&アルント・エルマー / ハヤカワ文庫SF 2021) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第635巻です。本当に久しぶりに、舞台が深淵の地に戻ります。 「カルフェシュからの指令」(デトレフ・G・ヴィンター):オルドバンの精神を宿したローランドレのナコールが指揮する無限アルマ… トラックバック:0 コメント:0 2021年02月27日 続きを読むread more
アトランティス滅亡 ☆☆☆☆ (アトランティス滅亡 / クリスチャン・モンティロン / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ローダンNEO』の第3シリーズの第7巻で、タイトルからおわかりの通り、正伝の第70話(日本語版35巻の後半)「アトランティス最後の日」と対応するものです。もっとも、こちらではドルーフ時間平面の影響ではなく、メタンズの攻撃を受けて壊滅するわけで… トラックバック:0 コメント:0 2021年02月24日 続きを読むread more
エリュシオン脱出 ☆☆☆ (エリュシオン脱出 / クルト・マール&ペーター・グリーゼ / ハヤカワ文庫SF 2021) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第634巻です。前巻からの続きで、セポル星系でのエピソードに一応の決着がつきます。 「エリュシオン脱出」(クルト・マール):永遠の戦士カルマーの従者である戦士の輜重隊がセポル星系に設置した"歳の市"に… トラックバック:0 コメント:0 2021年02月08日 続きを読むread more
帝国を継ぐ者 ☆☆☆☆ (帝国を継ぐ者 / ウィリアム・C・デーツ / ハヤカワ文庫SF 2005) 「天空の秘宝」に続く、『ギャラクティック・バウンティ』シリーズの第2巻です。日本語版はこの巻で打ち止めですが、本国では第4巻まで出て、完結しているようです。 主人公サム・マッケイド以下、登場人物の何人かは前作と共通していますから、第1巻から読むのがベス… トラックバック:0 コメント:0 2021年02月06日 続きを読むread more
疫病惑星の女神 ☆☆☆☆ (疫病惑星の女神 / H・G・フランシス&クルト・マール / ハヤカワ文庫SF 2021) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第633巻です。以前、似たようなタイトルがあったな、と思って調べたら、"大群"サイクルでのマールの復帰作「訓練惑星の妖女」でした(532話、日本版の266巻後半)。前巻までの流れに引き続き、エレンディラ銀河で… トラックバック:0 コメント:0 2021年01月29日 続きを読むread more
時間の貯水槽 ☆☆☆ (時間の貯水槽 / ヴィム・ファンデマーン / ハヤカワ文庫SF 2019) 『ローダンNEO』の第3シリーズの第6巻です。前々巻「水の惑星レヤン」の続きで、別の惑星へ転送されたローダン一行の苦難が描かれます。 前巻のラストで、円柱状の謎の飛行物体に乗る"諜報者"の協力を得てレヤンから別世界へ転送されたローダン、ブル、ミュー… トラックバック:0 コメント:0 2021年01月22日 続きを読むread more
《ラヴリー・ボシック》発進! ☆☆☆ (《ラヴリー・ボシック》発進! / ペーター・グリーゼ&アルント・エルマー / ハヤカワ文庫SF 2021) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第632巻です。エレンディラ銀河とその周辺で、ロナルド・テケナーとロワ・ダントンに、新展開が起こります。 「エレンディラの掠奪者」(ペーター・グリーゼ):627巻で語られているように、… トラックバック:0 コメント:0 2021年01月12日 続きを読むread more
死者がUFOでやってくる ☆☆ (死者がUFOでやってくる / ロバート・グロスバック / 創元推理文庫 1981) 作者グロスバックは、SF専業の作家ではなく、本作が翻訳されている唯一のSF作品のようです。 主人公で語り手のユダヤ人、ジェイ・オーリンスンは、妻に頼まれてハンバーガーを買いに行った帰り、交通事故で死亡します。ジェイはいくつもの職を転々として… トラックバック:0 コメント:0 2021年01月02日 続きを読むread more
ワールドスプリッター ☆☆☆ (ワールドスプリッター / アレクサンダー・フイスケス / ハヤカワ文庫SF 2019) 『ローダンNEO』の第3シリーズの第5巻です。今回の表紙は、ロシア人ミュータントのタチアナと、クレストでしょうか。正編の依光隆さんの描く上品なクレストと比べると、かなりやさぐれて(笑)いますが、状況を考えると、こちらのほうがリアルでしょう。こ… トラックバック:0 コメント:0 2020年12月30日 続きを読むread more
時間の種 ☆☆☆ (時間の種 / ジョン・ウィンダム / 創元推理文庫 1969) 「トリフィド時代」、「呪われた村」などで知られるウィンダムの自選作品集です。 スペースオペラなどの、いわゆる娯楽SFとは一線を画した作風で、同じSFでも科学小説(Science Fiction)ではなく思弁小説(Speculative Fiction)と呼ぶべきジ… トラックバック:0 コメント:0 2020年12月29日 続きを読むread more
デヴォリューションの虜囚 ☆☆☆ (デヴォリューションの虜囚 / エルンスト・ヴルチェク / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第631巻です。前巻から続く、エレメントの支配者との戦いに終止符が打たれます。 「デヴォリューションの虜囚」:前巻で、エデンIIのクロノフォシル化を阻止しようとしたエレメントの支配者は、ゲシールにインパル… トラックバック:0 コメント:0 2020年12月22日 続きを読むread more
永遠に生きる男 ☆☆☆ (永遠に生きる男 / R・デウィット・ミラー&アンナ・ハンガー / ハヤカワ文庫SF 1973) 作者ミラーは、ほとんど知られていませんが、チャールズ・フォートやフランク・エドワーズのような超常現象研究家が本業(?)で、本作が唯一の長篇SFのようです。共作者のハンガーは、元々ミラーの単独名義で発表された中篇を長篇化する際に共作者と… トラックバック:0 コメント:0 2020年12月17日 続きを読むread more
水の惑星レヤン ☆☆☆ (水の惑星レヤン / ヘルマン・リッター / ハヤカワ文庫SF 2019) 『ローダンNEO』の第3シリーズの第4巻です。今回の表紙は、ブルとラス・ツバイでしょうか(若!)。 第2巻「ヴェガ暗黒時代」のラストで新たな転送機に身をゆだねたローダン一行(ローダン、ブル、トーラ、ラス、スー、フェロン人カクトールとロソシェル)は、見… トラックバック:0 コメント:0 2020年12月12日 続きを読むread more
最後のクロノフォシル ☆☆☆ (最後のクロノフォシル / H・G・エーヴェルス&マリアンネ・シドウ / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第630巻です。前巻後半から続く、エデンIIを探索する"バジス"やヴィーロ宙航士の活動に決着がつくとともに、さらに面妖な新展開を迎えます。 「エデンへの道」(H・G・エーヴェルス):エデンI… トラックバック:0 コメント:0 2020年12月06日 続きを読むread more
大地への下降 ☆☆☆☆ (大地への下降 / ロバート・シルヴァーバーグ / サンリオSF文庫 1978) いわゆる"ニュー・シルヴァーバーグ"の初期の長篇で、「夜の翼」や「時間線を遡って」と同時期の作品です。 地球人ガンダーセンは、かつて行政官として10年間を過ごした惑星ベルザゴールへ、8年ぶりに戻ってきました。かつて地球人が天然資源の採取のために… トラックバック:0 コメント:0 2020年11月29日 続きを読むread more
永遠の戦士ブル ☆☆☆ (永遠の戦士ブル / H・G・フランシス&H・G・エーヴェルス / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第629巻です。前半ではタイトルの通り、前々巻から続く、エレンディラ銀河でブルと"エクスプローラー"が巻き込まれた騒動に一応の決着がつきます。後半はエデンIIを目指す“バジス”ローダンやヴィーロ宙航士の… トラックバック:0 コメント:0 2020年11月26日 続きを読むread more
トルト戴冠 ☆☆☆☆ (トルト戴冠 / マーク・A・ヘーレン / ハヤカワ文庫SF 2019) 『ローダンNEO』の第3シリーズの第3巻です。前巻「ヴェガ暗黒時代」から、かなり間が空いてしまいました(^^; 前々巻のラストで、永遠の生命を求めて海底ドームの転送機に足を踏み入れたアルコン人クレスト、トプシダーの賢者トルケル=ホン、ロシア人女性テレパ… トラックバック:0 コメント:0 2020年11月23日 続きを読むread more
ビッグ・タイム ☆☆☆ (ビッグ・タイム / フリッツ・ライバー / サンリオSF文庫 1978) サンリオSF文庫の、記念すべき第1回配本です(ナンバーが「1-A」)。当時、ライバーは、長篇は「闇よ、つどえ」と「放浪惑星」しか訳出されていなかったものの、短篇はSFマガジンなどにかなり訳出されており、本作は「放浪惑星」以前にヒューゴー賞を受賞していただけ… トラックバック:0 コメント:2 2020年11月14日 続きを読むread more
隔離バリア ☆☆☆ (隔離バリア / アルント・エルマー&ペーター・グリーゼ / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第628巻です。前巻に引き続き、エレンディラ銀河でのブルとヴィールス船“エクスプローラー”の探索と苦闘が描かれます。 「隔離バリア」(アルント・エルマー):エレンディラ銀河の恒星“おとめ座の門”に残る唯… トラックバック:0 コメント:0 2020年11月10日 続きを読むread more
ウェットウェア ☆☆☆ (ウェットウェア / ルーディ・ラッカー / ハヤカワ文庫SF 1995) 作者の出世作である「ソフトウェア」の続編です。実際には、原書は4作まで出ており、「ウェア」シリーズと呼ばれているようですが、第3作「フリーウェア」は邦訳されているものの(近日登場)、第4作「リアルウェア(Realware)」は現時点で邦訳されていません。 … トラックバック:0 コメント:0 2020年10月29日 続きを読むread more
希望なき惑星 ☆☆☆ (希望なき惑星 / クルト・マール / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第627巻です。前巻では新プロット作家ヴルチェクが2作続けて書いていましたが、今巻もプロット作家の相棒、ベテランのマールが2作続けて書いています。 「エレンディラ銀河をめざして」:前巻後半のエピソードで、外宇宙への憧れに身を… トラックバック:0 コメント:0 2020年10月25日 続きを読むread more
アンドリューNDR114 ☆☆☆☆ (アンドリューNDR114 / アイザック・アシモフ&ロバート・シルヴァーバーグ / 創元SF文庫 2000) アシモフの短篇集「聖者の行進」に収録されている中篇「バイセンテニアル・マン」をシルヴァーバーグが長篇化したもの。映画化もされ、このタイトルで日本でも公開されていますね。アシモフの中短篇をシルヴァーバーグが長篇化したのは、… トラックバック:0 コメント:0 2020年10月24日 続きを読むread more
異銀河のストーカー ☆☆☆ (異銀河のストーカー / エルンスト・ヴルチェク / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第626巻。"クロノフォシル・サイクル"も後半に入り、舞台は故郷銀河に戻ります。また、「ローダン・ハンドブック2」の小百科にも記載されていたキーワードが二つ(「エスタルトゥ」と「ストーカー」)初登場します。新プロット… トラックバック:0 コメント:0 2020年10月10日 続きを読むread more
美しき女アコン人 ☆☆☆ (美しき女アコン人 / H・G・エーヴェルス&トーマス・ツィーグラー / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第625巻――“クロノフォシル・サイクル”のちょうど折り返し点です。フォルツが離脱後、一時的にツィーグラーがプロット作家を務めていた(だから、区切りとなる本巻の後半のエピソードはツィーグラーが書い… トラックバック:0 コメント:0 2020年09月23日 続きを読むread more
ヴァジェンダへの旅立ち ☆☆☆ (ヴァジェンダへの旅立ち / H・G・フランシス&H・G・エーヴェルス / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第624巻です。第620巻「深淵の独居者」以来、舞台は深淵に戻ります。 「ヴァジェンダへの旅立ち」(H・G・フランシス):620巻の後半のエピソード「テクノトリウム攻防戦」のラストで、アト… トラックバック:0 コメント:0 2020年09月10日 続きを読むread more
三つの目 ☆☆☆ (三つの目 / モーリス・ルブラン / 創元推理文庫 1987) 怪盗リュパンでおなじみのルブランの異色作(リュパンは登場しません)。「ノー・マンズ・ランド」と同じ系列に属するSFです。「ノー・マンズ・ランド」はヴェルヌ風味の強い冒険譚でしたが、こちらはウェルズ風の科学的要素(ウェルズの某短篇と似たネタが使われています)も混じって… トラックバック:0 コメント:0 2020年09月09日 続きを読むread more
バーサーカー 星のオルフェ ☆☆☆ (バーサーカー 星のオルフェ / フレッド・セイバーヘーゲン / ハヤカワ文庫SF 1990) 『バーサーカー』シリーズの第3巻です(原書の「第3巻」ではなく、日本で刊行された3冊目という意味)。 第2巻「赤方偏移の仮面」と同じ、短篇集です。設定については、前2巻の記事をご覧ください。 9作品が収録されています。 「微笑… トラックバック:0 コメント:2 2020年08月29日 続きを読むread more
夢見者カッツェンカット ☆☆☆☆ (夢見者カッツェンカット / クルト・マール&トーマス・ツィーグラー / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第623巻です。十戒のエレメントとの戦いに、いったんは(たぶん)終止符が打たれます。 「テラの悪霊」(クルト・マール):前巻でテラへ飛来した無数の"テクノ衛星"または"夢の蛾"(それぞれ十戒… トラックバック:0 コメント:0 2020年08月29日 続きを読むread more
スターマン・ジョーンズ ☆☆☆☆ (スターマン・ジョーンズ / ロバート・A・ハインライン / ハヤカワ文庫SF 1996) ハインライン十八番の、宇宙SF+男子成長小説です。 父を亡くして以降、マックス・ジョーンズは高校へも行かず、父の遺言に従って継母(父の後妻)ネリーの生活の面倒を見るべく、必死に畑仕事や家畜の世話に精を出してきましたが、高名な航宙士だっ… トラックバック:0 コメント:0 2020年08月22日 続きを読むread more
オートン軍団の襲来! ☆☆☆ (オートン軍団の襲来! / テランス・ディックス / ハヤカワ文庫SF 1980) 『ドクター・フー』シリーズのノヴェライゼーション第2巻です。オリジナルのSFドラマについては、第1巻「時空大血闘!」の記事をご覧ください。なお、ノヴェライゼーションは複数の作家が書いているようで、今回は第1巻のデイヴィッド・ホイティカーからテランス… トラックバック:0 コメント:0 2020年08月15日 続きを読むread more