テーマ:ホラー・海外

私の悪魔 ☆☆

(私の悪魔 / サラ・グラン / 小学館文庫 2005) 裏表紙の紹介文には「サイコノベルの秀作」と書いてありますが、それほどのものではありません(^^; 建築デザイナーのアマンダは、夫のエドと、まあまあ満足のいく結婚生活を送っており、仕事も順調でした。日常のちょっとした不満やいさかいはありますが、それは誰にでもある些細なこ…
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アイルランド幻想 ☆☆☆☆☆

(アイルランド幻想 / ピーター・トレメイン / 光文社文庫 2005) 『修道女フィデルマ』シリーズで知られるトレメインの日本初紹介作です。解説によれば、彼の本業は世界的に著名なケルト学者で、本名ピーター・B・エリスで書かれたケルトの研究所が邦訳紹介されているとのこと。本書や『フィデルマ』シリーズでの正確かつ綿密な時代考証の確か…
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殺したくないのに ☆☆☆☆

(殺したくないのに / バリ・ウッド / 集英社文庫 1983) 作者のデビュー長篇です。 ウッド作品で初めて読んだのは1991年、J・ギースランドと合作の「戦慄の絆」(ハヤカワ文庫NV)でしたが、これは映画の原作という位置付けだったため、あまり作者を意識しませんでした。その後、「エイミー」(扶桑社ミステリー)、「人形の目」(ハ…
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サイレント・アイズ(上・下) ☆☆☆☆

(サイレント・アイズ 上・下 / ディーン・クーンツ / 講談社文庫 2005) クーンツ久々の長篇です。 本作、クーンツらしさ(初期作品「ライトニング」や「雷鳴の館」などで扱われた臆面のない荒唐無稽な設定、「ストレンジャーズ」などで見られた多重プロットがいくつも絡み合ってクライマックスへ向けて収束していく構成など)を残しつつ、…
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マンティス ☆☆☆

(マンティス / K・W・ジーター / ハヤカワ文庫NV 1990) 作者の第8長篇。ユニークな発想と悪趣味な(笑)発想が売りのジーターですが、サイコ・ホラーに分類される本作でも、その特長をいかんなく発揮しています。ちなみに、タイトルの「マンティス」はカマキリのことで、カマキリには交尾の最中に雌が雄を食べてしまうという習性があり、…
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雨の午後の降霊会 ☆☆☆

(雨の午後の降霊会 / マーク・マクシェーン / 創元推理文庫 2005) 作者マクシェーンの第2長篇で、唯一の邦訳作品です(1960年以来、半世紀にわたって、ミステリを中心に50冊以上の作品を書いているそうですが)。 ロンドン郊外に住むマイラ・サヴェッジは、まっとうな霊媒でした。インチキ霊媒とは違って、自分のささやかな霊感…
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消えた少年たち(上・下) ☆☆☆☆

(消えた少年たち 上・下 / オースン・スコット・カード / ハヤカワ文庫SF 2003) SF文庫から出ていますが、SFではありません。ジャンルを考えれば、ミステリ、ホラー、ダークファンタジーのどれにも該当するように思いますが、何よりも“家族の人間ドラマ”だと言えます。これは、父の新たな仕事のために新天地に引っ越したモルモン教徒…
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死影 ☆☆☆

(死影 / マイケル・マーシャル / ヴィレッジブックス 2005) この作者は、初読みです。紛らわしい名前のマイケル・マーシャル・スミスという作家もいますが、実は同一人物のペンネームなのだそうで(^^; 最初はスミスが付いたほうの名義を使っており、本作がマイケル・マーシャル名義の第1作とのことです――なぜ使い分けるようになったの…
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アトランティスのこころ(上・下) ☆☆☆☆☆

(アトランティスのこころ 上・下 / スティーヴン・キング / 新潮文庫 2002) 上下巻合わせて1200ページ近い大作ですが、ユニークな構成になっています。上巻は、それだけで1冊の長篇、下巻は4作の中短篇からなっており、それぞれが一応は独立したストーリーになっていますが、一部の登場人物が重複していたり、それぞれの物語が微妙につ…
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バレンタイン14の恐怖 ☆☆☆☆

(バレンタイン14の恐怖 / M・H・グリーンバーグ&C・G・ウォー&R・M・グリーンバーグ:編 / 新潮文庫 1989) 「クリスマス13の戦慄」や「16品の殺人メニュー」などと同時期に出ていた、新潮文庫版ミステリ&ホラー・アンソロジーの1冊。日本語版は「アイザック・アシモフほか編」と銘打たれていますが、実際にはアシモフは「まえ…
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始末屋ジャック 見えない敵(上・下) ☆☆☆☆

(始末屋ジャック 見えない敵(上・下) / F・ポール・ウィルスン / 扶桑社ミステリー 2005) 『始末屋ジャック』シリーズの第5作です。 「悪夢の秘薬」の事件からひと月(このシリーズ、事件が起こる感覚がえらく短いのですが、その事情は「解説」に書いてあります(^^;)、ジャックは地下鉄車内の乱射事件に巻き込まれます。隠し持っ…
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小人たちがこわいので ☆☆☆

(小人たちがこわいので / ジョン・ブラックバーン / 創元推理文庫 1973) ブラックバーンの作品は、中学時代に「リマから来た男」を読でいますが、世紀を越えて(笑)2冊目を読みました。当時は「モダン・ホラー」の第一人者と呼ばれていました。これはナカグロありの「モダン・ホラー」で、その後のキングやクーンツに代表される「モダンホラ…
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野獣 ☆☆☆☆

(野獣 / ロバート・ストールマン / ハヤカワ文庫SF 1983) “幻の傑作”と言われる『野獣の書』三部作の第3作にして完結篇です。 ストーリーを紹介すると、どうしても前2作のネタバレになりますので、未読のかたはご注意ください。 鋭い知性と人間離れした怪力、テレパシーに近い知覚力を持つ“野獣”の“おれ”…
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北極星号の船長 ☆☆☆☆

(北極星号の船長 / コナン・ドイル 創元推理文庫 2004) 創元推理文庫版『ドイル傑作集』の第2巻。全5巻ですが、先に第2巻から読んでしまいました(第1巻「まだらの紐」は近日登場)。この第2巻は怪奇幻想味の強い作品を12篇収めており、怪奇作家としてのドイルの側面が味わえる構成になっています。昔、新潮文庫版『ドイル傑作集』が全3…
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サイコハウス ☆☆☆

(サイコハウス / ロバート・ブロック / 創元推理文庫 1992) 「サイコ」、「サイコ2」に続く、「サイコ」シリーズ(なのか?)の第3作です。 ストーリーを紹介すると、どうしても前2作のネタバレになってしまいますので、未読のかたはご注意ください(ぼかすところは、ぼかして紹介しますが)。 あのノーマン・ベイツが引き起こし…
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虜囚 ☆☆☆☆

(虜囚 / ロバート・ストールマン / ハヤカワ文庫SF 1983) 「孤児」に続く『野獣の書』三部作の第2巻です。前作を読んでから3年以上が経っていますが、冒頭に「プロローグ」として前巻の(というか、それ以上の)あらすじが載っていますので、前作のストーリーを忘れていても大きな問題はありません。 “野獣”である“おれ”は、人…
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悪魔が町にやってきた ☆☆☆☆

(悪魔が町にやってきた / ダイアナ・ヘンステル / 講談社文庫 1989) 「鏡の中の悪魔」でデビューしたヘンステルの第3作です。同じ“悪魔”とタイトルがついていますが、鏡の中にいた“悪魔”と、今回、町にやってきた“悪魔”はまったくの別物ですし、雰囲気もがらりと変わっています。前作が伝統的なゴシック・ホラーだったのに対し、こちら…
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鏡の中の悪魔 ☆☆☆

(鏡の中の悪魔 / ダイアナ・ヘンステル / 講談社文庫 1989) 気が付いたら、今日は6月6日ですね。でも、だから悪魔の本を読んだわけではありません(^^; (そのつもりで読むなら、今日は「オーメン」でしょう) ほんの少し現代的なエキスを加えた、古典的なゴシック・ホラーです。もちろん初読み。過去の講談社文庫は、こういったホ…
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フリーマントルの恐怖劇場 ☆☆☆☆

(フリーマントルの恐怖劇場 / ブライアン・フリーマントル / 新潮文庫 1998) タイトルからして「ロアルド・ダールの幽霊物語」みたいですが、実際、原題はTHE GHOST STORIESですから、まさに「フリーマントルの幽霊物語」(笑)。フリーマントルといえば、国際謀略小説などが何冊も邦訳されていますが、こちらの守備範囲(笑…
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サンドキングズ ☆☆☆☆

(サンドキングズ / ジョージ・R・R・マーティン / ハヤカワ文庫SF 1984) 作者マーティンは、最近こそ壮大な『水と炎の歌』シリーズなど、多くの作品が邦訳されていますが、80年代から90年代にかけては、アメリカン吸血鬼ゴシック「フィーヴァードリーム」(ヴァンパイアものでは個人的にはベスト3に入っています)が出たり、「ナイト…
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オーメン ☆☆☆

(オーメン / デイヴィッド・セルツァー / 河出文庫 1985) 1976年に大ヒットしたオカルト映画のノヴェライゼーションです。読んだのは初版なので違うのですが、同じ河出文庫から再刊された際は、税別の定価が666円に設定されていたのは有名な(?)話。 当時は、「ローズマリーの赤ちゃん」、「エクソシスト」と並んで、キリスト教世…
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サイコ2 ☆☆☆

(サイコ2 / ロバート・ブロック / 創元推理文庫 1983) 「サイコ」の続篇です。ストーリーを紹介すれば、どうしても前作のネタバレになってしまいますので、ご注意ください。 かつてベイツ・モーテルで殺人を犯して逮捕されたノーマン・ベイツは、精神鑑定の結果、心神喪失状態での犯行だったと判断されて無罪となり、州立精神病院に収…
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激突! ☆☆☆

(激突! / リチャード・マシスン / ハヤカワ文庫NV 1999) マシスンの短篇でもっとも有名な(たぶん。きっと(^^;)「激突!」以下、5作品を収めた日本オリジナル短篇集。純粋の怪談から不条理極まりない“奇妙な味”のエピソード、そこはかとないユーモアと不気味さが融合した物語など、バラエティに富んでいます。 「激突!」:…
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メディエーター 呪われた転校生 ☆☆☆☆

(メディエーター 呪われた転校生 / ジェニー・キャロル / 集英社文庫 2004) アメリカ西海岸を舞台にした、明朗学園青春ホラー(?)「メディエーター」シリーズの第2巻です。 第1巻「霊能者の祈り」で、母の再婚に伴い、ニューヨークからカリフォルニアへ引っ越してきた女子高生スザンナ(本書のタイトルになっている「呪われた転校生」…
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生ける屍 ☆☆

(生ける屍 / ジョイス・キャロル・オーツ / 扶桑社ミステリー 2004) 古書業界で有名なサンリオSF文庫の「生ける屍」(ピーター・ディキンスン)と同一のタイトルですが、実はまったくの別物(笑)。 こちらは、1996年のブラム・ストーカー賞長編賞の受賞作で、異色のサイコ・サスペンスです。 語り手で主人公のQ・P(ファー…
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そして人類は沈黙する ☆☆☆☆

(そして人類は沈黙する / デヴィッド・アンブローズ / 角川文庫 1998) アンブローズの作品は、心霊ホラー「覚醒するアダム」と、ハリウッドを舞台にした奇妙な味の短篇集「幻のハリウッド」を読んでいますが、本作は「覚醒するアダム」の2年前に書かれた長篇第2作です(「アダム」は長篇第3作)。 イギリス、オックスフォードのケン…
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幻獣の書 ☆☆☆

(幻獣の書 / タニス・リー / 角川ホラー文庫 1994) ヨーロッパの架空の都市パラディスを舞台にした耽美的でダークなホラー・ファンタジー『パラディスの秘録』の第1巻です。第2巻の「堕ちたる者の書」を先に読んでしまいましたが、舞台は共通でも物語は独立していますので、問題はありません。収録作品のタイトルに色(と、その色にちなんだ…
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ザ・スタンド 5 ☆☆☆☆

(ザ・スタンド 5 / スティーヴン・キング / 文春文庫 2004) 「ザ・スタンド」の最終巻です。全米(?)を二分した“善”と“悪”の戦いに、ついに終止符が打たれます。実は、予想していた以上に、あっさりと。たしかに、ディテールはじっくりと描き込まれていますが、グランド・ストーリーはストレートにまとめられているという印象です。 …
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ザ・スタンド 4 ☆☆☆☆

(ザ・スタンド 4 / スティーヴン・キング / 文春文庫 2004) 「ザ・スタンド」も後半に入り、物語が大きな転換点を迎える第4巻です。先日の第3巻の記事で「キングお得意の凄惨な展開になるのでは?」と書きましたが、予想とは違っていました。どちらかと言えば、「ニードフル・シングズ」のように、人間なら誰でも持っている些細な憎悪や悪…
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ザ・スタンド3 ☆☆☆☆

(ザ・スタンド 3 / スティーヴン・キング / 文春文庫 2004) 「ザ・スタンド」の第3巻です。この世を二分する“善”と“悪”の勢力が、それぞれ集結する過程が描かれます。「かりそめの平和が訪れる」と裏表紙の紹介文に書いてある通り、全5巻中、もっとも動きが少ないパートでしょう。 ネブラスカ州ヘミングフォード・ホームの町で…
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