王妃の首飾り(上・下) ☆☆☆☆ (王妃の首飾り 上・下 / アレクサンドル・デュマ / 創元推理文庫 1991) 「三銃士」、「モンテ・クリスト伯」などと並ぶデュマの代表作で、文庫で上下巻合わせて1200ページを超える大作です。 解説によれば、本作はフランス革命を題材にした長編四部作の第2部です。この四部作は、共通した登場人物が18世紀最後の四半世紀を舞台に激… トラックバック:0 コメント:0 2021年01月10日 続きを読むread more
イエスの古文書(上・下) ☆☆☆ (イエスの古文書 上・下 / アーヴィング・ウォーレス / 扶桑社ミステリー 2005) この作者は初読みですが、本書は1983年に新潮文庫で出た「「新聖書」発行作戦」を新タイトルで再刊したものです。旧タイトルは、当時の新刊書店やその後の新古書店などで見かけた記憶がありますが、ほとんど食指は動きませんでした。やはり、タイトルも大事… トラックバック:0 コメント:0 2020年09月06日 続きを読むread more
魔術師(上・下) ☆☆ (魔術師 上・下 / ジョン・ファウルズ / 河出文庫 1991) 映画化されたサイコ・サスペンス(というカテゴリーでいいのでしょうか)「コレクター」の作者ファウルズの、長篇第3作(「コレクター」がデビュー長篇です)。こちらも映画化されているとのことですが、ほとんど話題にならなかったようです。ジャンル分けが難しく、ミステリ、ロマン… トラックバック:0 コメント:0 2019年12月11日 続きを読むread more
薔薇の名前(上・下) ☆☆☆☆ (薔薇の名前 上・下 / ウンベルト・エーコ / 東京創元社 1990) 世界的なベストセラーとなり、映画化もされたエーコの小説第1作です。 かなり前に購入していたのですが、前評判のすごさと分厚さに、時間をとってじっくりと取り組まなければと思い、なかなかまとまった時間が取れないために手が出せないでいました。今回、自由な(?)時間… トラックバック:0 コメント:0 2019年09月15日 続きを読むread more
ノアの箱舟の秘密(上・下) ☆☆☆ (ノアの箱舟の秘密 (上・下) / ティム・ラヘイ&ボブ・フィリップス / 扶桑社ミステリー 2005) 「インディ・ジョーンズ」の二匹目のドジョウを狙って大コケ(笑)した伝奇冒険アクション『バビロン・ライジング』のシリーズ第2作です。第1巻「秘宝・青銅の蛇を探せ」の記事では「全5巻が構想されていた」と書きましたが、今回、英文サイ… トラックバック:0 コメント:0 2019年07月13日 続きを読むread more
アレクサンドロスの王冠(上・下) ☆☆☆☆ (アレクサンドロスの王冠 上・下 / イワン・エフレーモフ / 創元推理文庫 1979) ファースト・コンタクト・テーマSFの古典と言われる「宇宙翔けるもの」の作者として、名前は昔から知っていたエフレーモフですが、作品を読むのは初めてです。 本作は、作者自身が「科学を生活に反映させようとした実験小説」と銘打っており(ただし「SF… トラックバック:0 コメント:0 2019年02月05日 続きを読むread more
エルサレム・ミステリー ☆☆☆ (エルサレム・ミステリー / マレク・アルテ / 徳間文庫 2000) 聖書遺物をめぐる伝奇冒険ミステリーです。 ニューヨーク・タイムズの記者トム・ホプキンズは、ニューヨークのロシア人街リトル・オデッサの裏社会で暗躍するロシアン・マフィアの内幕を暴露した記事によって、一躍トップ記者の座に上り詰めました。しかし、彼の情報源だっ… トラックバック:0 コメント:0 2017年09月17日 続きを読むread more
秘宝・青銅の蛇を探せ(上・下) ☆☆ (秘宝・青銅の蛇を探せ 上・下 / ティム・ラヘイ&グレッグ・ディナロ / 扶桑社ミステリー 2005) 裏表紙の紹介文には「インディ・ジョーンズを超える壮大なスケールで、全米を震撼させた超大型冒険伝奇アクションシリーズ」と書かれており、期待を抱かせますが、まったくの看板倒れでした(^^ まず、ストーリーを紹介しましょう。 … トラックバック:0 コメント:0 2017年08月13日 続きを読むread more
クレオパトラ ☆☆☆☆ (クレオパトラ / H・R・ハガード / 創元推理文庫 1985) 「ソロモン王の洞窟」、「洞窟の女王」など、秘境冒険小説で知られるハガードの、壮大な歴史伝奇小説です。エジプトの女王クレオパトラの数奇な運命については、様々な小説やノンフィクションで描かれ、映画も何本も作られています。本作もクレオパトラとローマの執政官アントニーとの… トラックバック:0 コメント:0 2015年05月21日 続きを読むread more
死者が復活する夜 ☆☆☆ (死者が復活する夜 / ダニエル・イースターマン / 二見文庫 1994) 作者イースターマンは、スケールの大きな伝奇冒険小説が得意で、第2長篇「熱砂に聖都を捜せ」(アラビアの砂漠が舞台)や第3長篇「魔境降臨伝説」(チベットが舞台)は、学生時代に読んでいました。本書「死者が復活する夜」は、作者唯一のホラーだという情報を得たので読ん… トラックバック:0 コメント:0 2014年06月13日 続きを読むread more
競売ナンバー49の叫び ☆☆☆ (競売ナンバー49の叫び / トマス・ピンチョン / サンリオ文庫 1985) SFでスタートしたサンリオ文庫は、末期にはSF以外のマイナーな(笑)文学も出版していましたが、本書もその1冊。現在ではちくま文庫から再刊されていますので、入手しやすいと思います。作者ピンチョンは「ポストモダン文学」の作家としてノーベル文学賞候補に挙げら… トラックバック:0 コメント:0 2013年12月18日 続きを読むread more
フランチェスコの暗号(上・下) ☆☆ (フランチェスコの暗号 上・下 / イアン・コールドウェル&ダスティン・トマスン / 新潮文庫 2004) ふたりの学生作家(当時)のデビュー長篇です。解説には、「薔薇の名前」(ウンベルト・エーコ)や「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン)に匹敵する、ようなことが書かれていますが、それほどのことはありません。 舞台は199… トラックバック:0 コメント:0 2013年11月28日 続きを読むread more
ナインスゲート ☆☆ (ナインスゲート / アルトゥーロ・ペレス・レベルテ / 集英社文庫 2000) 単行本では「呪いのデュマ倶楽部」というタイトルだったそうですが、文庫版では映画化に合わせて映画と同じタイトル「ナインスゲート」に変わったとのこと。映画はジョニー・デップ主演だそうですが、原作とはかなりストーリーが変わっているそうです。以上、解説を読む… トラックバック:0 コメント:0 2010年09月01日 続きを読むread more
フリッカー、あるいは映画の魔(上・下) ☆☆☆☆ (フリッカー、あるいは映画の魔 上・下 / セオドア・ローザック / 文春文庫 1999) とにかく異常に(←ほめ言葉です)密度が濃い小説です。ジャンルミックスの度合も強く、歴史ミステリであり青年の成長小説でもあり、映画に関する教養小説でもあり、最終的には伝奇小説に収まるでしょうか。いちばんテイストが似ているのは、エーコの諸作品で… トラックバック:0 コメント:0 2009年11月28日 続きを読むread more
前日島(上・下) ☆☆☆ (前日島 上・下 / ウンベルト・エーコ / 文春文庫 2003) 「薔薇の名前」、「フーコーの振り子」に続く、エーコの小説第3作(残念ながら「薔薇の名前」は未読)。 舞台は17世紀。南太平洋で難破したオランダ帆船アマリリス号の唯一の生き残り、イタリア貴族の青年ロベルト・ド・ラ・グリーヴは、戸板に身体を縛り付けて漂流した末、とあ… トラックバック:0 コメント:0 2008年09月07日 続きを読むread more
魔女の鉄鎚 ☆☆☆☆ (魔女の鉄鎚 / ジェーン・S・ヒッチコック / 角川文庫 1998) タイトルになっている「魔女の鉄鎚」のオリジナルは、15世紀に書かれた実在の本です。 本書の中でも解説されていますが、「魔女と魔術の事典」(ローズマリー・エレン・グィリー 原書房)によれば、1486年、ふたりのドミニコ会士ハインリヒ・クラマーとヤーコプ・シュプ… トラックバック:0 コメント:0 2007年08月19日 続きを読むread more