猫はペントハウスに住む ☆☆☆

(猫はペントハウスに住む / リリアン・J・ブラウン / ハヤカワ・ミステリ文庫 1994) 『シャム猫ココ』シリーズの第11作です。 物語はショッキングな報せがピカックスの町に届くところから始まります。南の都会で乗用車が銃撃されて炎上し、運転手が身元もわからないほど焼け焦げた遺体となって発見されたのですが、その車はピカック…
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「白鳥」の殺人 ☆☆☆

(「白鳥」の殺人 / 折原 一 / 光文社文庫 1994) 「鬼面村の殺人」に続く光文社文庫版第2弾でしたので、こちらも黒星警部を主人公とするドタバタミステリかと思っていましたが、アリバイ崩しのシリアスな本格謎解きミステリでした。 親不知近くの信越本線で特急「白鳥」に飛び込もうとする青年と、「白鳥」の写真を取りに来た旅行雑誌…
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魔道士の魂3 ―ダルトンの策略― ☆☆☆

(魔道士の魂3 ―ダルトンの策略― / テリー・グッドカインド / ハヤカワ文庫FT 2005) 『真実の剣』の第5シリーズの第3巻です。 前半は前巻の続きで、地上に出現した邪悪なチャイムの存在、リチャードを神に選ばれし夫だと信じるバカ・タウ・マナの“霊の女”デュ・シャイユなどをめぐるリチャードとカーランの葛藤が描かれます。…
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冬物語 ☆☆☆☆

(冬物語 / タニス・リー / ハヤカワ文庫FT 1987) 世界設定もテイストも異なりますが、どちらも作者リーの特色がよく出た、中篇2作を収めた作品集です。日本の独自編集ではなく、原書でも、この2篇が収録されているそうです。 「冬物語」:海辺の漁村で若き巫女として祭殿を守っているオアイーヴ(SFC「ロマンシング・サガ2」で…
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マジック・キングダムで落ちぶれて ☆☆☆

(マジック・キングダムで落ちぶれて / コリイ・ドクトロウ / ハヤカワ文庫SF 2005) 2004年のローカス賞を受賞した、作者の長篇第1作。近未来のディズニー・ワールドを舞台にしたユニークなSFです。 21世紀後半、人類はクローン技術と精神コピー技術を実用化して、事実上の不死を実現していました。ある時点の自分の精神をサーバ…
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銀河系船団の戦士グッキー ☆☆☆

(銀河系船団の戦士グッキー / H・G・フランシス / ハヤカワ文庫SF 2019) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第590巻です。フランシスが2話続けて書き、前巻に引き続き、ローランドレに向けて進むローダンらの苦闘が描かれます。 「ローランドレの前庭」:前巻の二つのエピソードでは、残り二つのローランドレの関門を越えるため…
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半村良コレクション ☆☆☆☆

(半村良コレクション / 半村 良 / ハヤカワ文庫JA 1995) 買ったときは、他の作品集との重複があるのではないかと不安でしたが、これは貴重な作品集でした。なぜかというと、本書は、諸般の事情から文庫本(特にハヤカワ、角川)で出た様々な短篇集に収録されなかった中短篇を網羅した「半村良コレクション」(単行本では3分冊)のうち、人…
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ハイブリッド・チャイルド ☆☆☆☆

(ハイブリッド・チャイルド / 大原 まり子 / ハヤカワ文庫JA 1993) 作者自身も認める(「現時点で」という留保付きですが)代表作です。 プロローグを構成する(と言い切ることに若干のためらいはありますが)「ハイブリッド・チャイルド」、「告別のあいさつ」という短篇2作と、長篇「アクアプラネット」で構成されており、「ハイブリ…
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怨霊参り ☆☆☆

(怨霊参り / 山村 正夫 / 角川文庫 1985) 1980年代前半を中心に発表された純粋怪奇小説を集めた作品集。作者の本業はミステリ作家ですが、伝奇的要素の強い作品も多く、以前に紹介した「怪奇標本室」や「魔性の猫」の収録作品など、純粋怪奇短篇を多く書いています。本書は、上記2冊よりも後に書かれた作品を集めたものですが、ミステリ…
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クイーン検察局 ☆☆☆

(クイーン検察局 / エラリイ・クイーン / ハヤカワ・ミステリ文庫 1983) クイーンの第5短篇集(邦訳されている中では4冊目)です。 10~15ページ程度の短い作品が18編収められており、アシモフの「黒後家蜘蛛の会」に相通じる軽めのネタが多いのが特徴です(もちろん、発表年や媒体から言っても、こちらが本家で、アシモフは独自色…
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人形幻戯 ☆☆☆☆

(人形幻戯 / 西澤 保彦 / 講談社文庫 2005) 『チョーモンイン』シリーズの第3短篇集です。 短篇集ですので、どの作品でもレギュラー(準レギュラー含む)が全員集合するわけではなく、「超能力者問題秘密対策委員会」(略して『チョーモンイン』)の補導員・神麻嗣子と神余響子、ミステリ作家の保科匡緒、能解警部(美人の女性キャリア)…
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続 妖異博物館 ☆☆☆☆

(続 妖異博物館 / 柴田 宵曲 / ちくま文庫 2005) 先日紹介した「妖異博物館」の続編です。 正編は主に日本の江戸期の文献を原典としていましたが、こちらでは「今昔物語集」など時代を遡ると共に、地理的にも中国の怪異譚集を中心にインド説話やアラビアンナイト、ヨーロッパの怪奇小説までカバー範囲を広げています。各地に似たようなテ…
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ローダンの過去 ☆☆☆

(ローダンの過去 / クルト・マール / ハヤカワ文庫SF 2019) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第589巻。 舞台はM-82銀河へ戻り、ローランドレの4つの関門のうち、残り2つをめぐる苦闘が展開されます。どうやら、この関門にからむエピソードは、第585巻に続きマールが専属で担当しているようですね。 「ローダンの過去…
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妖異博物館 ☆☆☆☆

(妖異博物館 / 柴田 宵曲 / ちくま文庫 2005) この作者は、本書で初めて知りましたが、古今東西の奇談集を渉猟した博覧強記のディレッタントだそうです(澁澤 龍彦さんや荒俣 宏さんと同じ)。本書は、特に江戸期の説話集や随筆集(「甲子夜話」や「耳嚢」など、いちいち原典を記載してありますが、おびただしい数に及びます)から怪異譚、…
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審問(上・下) ☆☆☆☆

(審問 上・下 / パトリシア・コーンウェル / 講談社文庫 2000) 『検屍官ケイ』シリーズの第11作です。 物語は前作「警告」の直後から始まります。前作の流れをそのまま受け継いでおり、前作と合わせて1篇の長い長篇と言ってもいいかもしれません。当然ながら、ストーリーを紹介すれば前作(および前々作「業火」のネタバレとなってしま…
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カウンセラー ☆☆☆☆

(カウンセラー / 松岡 圭祐 / 小学館文庫 2005) 臨床心理士・嵯峨敏也が主人公を務める『催眠』シリーズの第3作です。作者のデビュー作「催眠」で初登場し、時代を遡った「後催眠」でも主役を張った嵯峨は、その後は『千里眼』シリーズでも岬美由紀の協力者として活躍してきましたが、控えめで穏やかな性格のためか、他のキャラクターに比べ…
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歓喜月の孔雀舞 ☆☆☆

(歓喜月の孔雀舞 / 夢枕 獏 / 徳間文庫 2004) 1987年刊行の、初期の作品集。中篇の表題作など、7作品が収録されています。うち2作品(「ころぽっくりの鬼」「蛇淫」)は、以前に短篇集「雨晴れて月は朦朧の夜」で読んでいました。 「ころぽっくりの鬼」:主人公の男の子は、他の人に見えないものが見えました。遊んでいる同級生…
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無実はさいなむ ☆☆☆☆

(無実はさいなむ / アガサ・クリスティ / ハヤカワ・ミステリ文庫 1989) 1958年に発表された単発ミステリ。ポアロやミス・マープルといったレギュラー探偵は登場しません。 ある秋の日の夕暮れ、2年ぶりに南極探検から帰国した地理学者キャルガリは、イングランド西部の田園地域に建つサニー・ポイントの屋敷を訪れます。この見知…
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惑わしの森 ☆☆

(惑わしの森 / 飯野 文彦 / 祥伝社文庫 2001) 元オカルト・ライターの佐久間正次は、旧知の編集者・安東の依頼で、2年ぶりにオカルト取材に出ることになります。 もともと作家志望だった佐久間は、2年前にある文学賞で佳作を受賞したのを機に専業作家に転身しましたが、作品は売れず、安東の紹介で知り合い結婚した妻・晶子の収入に頼る…
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ゴルゲンゴルの鍵 ☆☆☆☆

(ゴルゲンゴルの鍵 / H・G・エーヴェルス / ハヤカワ文庫SF 2019) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第588巻。ヴィシュナがテラ=ルナにもたらした災厄の後始末が描かれ、エーヴェルスが2話続けて書いています。表紙イラストを見て「なんで銀色人が?」と思ったのですが、描かれているのはアルマダ工兵ではなかったのですね(本文を読…
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