名探偵 WHO'S WHO ☆☆☆☆

(名探偵 WHO'S WHO / 日影 丈吉 / 中公文庫 1984) マニアックな(笑)ミステリ、怪奇幻想作家として知られる日影さんが、世界の名探偵50人を作家や代表作と共にマニアックに紹介したもの。自分は小学5年生の時に出会った藤原宰太郎さんの「世界の名探偵50人」をバイブルとしてミステリの世界に足を踏み入れたわけですが、当時…
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バーサーカー 星のオルフェ ☆☆☆

(バーサーカー 星のオルフェ / フレッド・セイバーヘーゲン / ハヤカワ文庫SF 1990) 『バーサーカー』シリーズの第3巻です(原書の「第3巻」ではなく、日本で刊行された3冊目という意味)。 第2巻「赤方偏移の仮面」と同じ、短篇集です。設定については、前2巻の記事をご覧ください。 9作品が収録されています。 「微笑…
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夢見者カッツェンカット ☆☆☆☆

(夢見者カッツェンカット / クルト・マール&トーマス・ツィーグラー / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第623巻です。十戒のエレメントとの戦いに、いったんは(たぶん)終止符が打たれます。 「テラの悪霊」(クルト・マール):前巻でテラへ飛来した無数の"テクノ衛星"または"夢の蛾"(それぞれ十戒…
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怨霊の国 ☆☆☆

(怨霊の国 / 小松 左京 / 角川文庫 1979) 昨日の「明日の明日の夢の果て」と同じく、昭和に書かれた14篇を収めた作品集です。表題作ほか、怪奇幻想味の強い作品を中心に、シリアス、ユーモア、ナンセンスものが収録されています。 「霧が晴れた時」:ハイキングに出かけた一家ですが、途中、奇妙な霧にまかれて、先行したハイカー、…
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明日の明日の夢の果て ☆☆☆

(明日の明日の夢の果て / 小松 左京 / 角川文庫 1982) ショートショートや、それに近い短めの短篇が22篇収録されている作品集です。シリアスなSFから、ユーモラスなもの、ナンセンスなものまでバラエティに富んでいますが、昭和に書かれたとは思えない、現代の日本の世相を的確に描き出して、痛烈な皮肉になっている作品も見られ、作者の…
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第二の顔 ☆☆☆

(第二の顔 / マルセル・エイメ / 創元推理文庫 1972) エイメの短篇はかなり読んでいますが、長篇は初読みです。 小さな商社の経営者、平凡な中年男ラウル・セリュジュは、役所に書類を出しに行ったとき、顔写真が違うと指摘されて、自分の顔が全く別の顔になっていることに気付きます。なんと、女性なら誰でも振り返るような、爽やかな…
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試験に出るパズル ☆☆☆☆

(試験に出るパズル / 高田 崇史 / 講談社文庫 2004) 「QED」シリーズで知られる作者の別シリーズ(いくつもあるので、ついていくのが大変です(^^;)のひとつ『千葉千波の事件日記』シリーズの第1作です。 主人公(探偵役)の千葉千波は、容姿端麗・頭脳明晰・父は資産家という非の打ちどころのない高校2年生ですが、パズル好…
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銀色の白鳥たち ☆☆☆

(銀色の白鳥たち / ポール・ギャリコ / ハヤカワ文庫NV 1980) 作者の自選短篇集。11作品が収録されており、それぞれの作品について執筆の経緯や背景を詳しく記した「前書き」が付されています。かなりの作品が、実在の人物をモデルにしたり作者が体験した出来事をヒントにしたりして書かれていることがわかります。 「主として自伝…
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スターマン・ジョーンズ ☆☆☆☆

(スターマン・ジョーンズ / ロバート・A・ハインライン / ハヤカワ文庫SF 1996) ハインライン十八番の、宇宙SF+男子成長小説です。 父を亡くして以降、マックス・ジョーンズは高校へも行かず、父の遺言に従って継母(父の後妻)ネリーの生活の面倒を見るべく、必死に畑仕事や家畜の世話に精を出してきましたが、高名な航宙士だっ…
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カナン5100年 ☆☆☆

(カナン5100年 / 光瀬 龍 / ハヤカワ文庫JA 1980) 作者の第3短篇集。表題作など『宇宙年代記』ものを中心に、9作品が収められています。 「オホーツク2017年」:直井は、網走の宇宙空港に勤める技術者でしたが、日本の経済や社会は停滞しており、空港を巡って過激な労働運動が頻発しており、米中の軍が空港を警備していま…
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精霊たちの庭 ☆☆☆

(精霊たちの庭 / マリー・ルイーゼ・カシュニッツ / ハヤカワ文庫FT 1980) ドイツの女流詩人・作家による重厚なメルヘン。作者はナチ政権下のドイツで苦難の日々を送ったこともあり、オリジナルのグリム童話を思わせる深みのある物語が展開されます。 閉ざされた静かな庭にたまたま入り込んだ9歳と8歳の兄妹(名前は紹介されません…
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オズと不思議な地下の国 ☆☆☆

(オズと不思議な地下の国 / ライマン・フランク・ボーム / ハヤカワ文庫NV 1986) 『オズ』シリーズの第4作ですが、邦訳されたのは遅く、ハヤカワ文庫版では9冊目です。 オーストラリアから帰国後、カリフォルニアのハグソン農場にいるヘンリー叔父さんを訪ねようとしていたドロシーは、駅に迎えに来てくれたゼブ少年の馬車に乗って…
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オートン軍団の襲来! ☆☆☆

(オートン軍団の襲来! / テランス・ディックス / ハヤカワ文庫SF 1980) 『ドクター・フー』シリーズのノヴェライゼーション第2巻です。オリジナルのSFドラマについては、第1巻「時空大血闘!」の記事をご覧ください。なお、ノヴェライゼーションは複数の作家が書いているようで、今回は第1巻のデイヴィッド・ホイティカーからテランス…
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ドーヴァー1 ☆☆☆

(ドーヴァー1 / ジョイス・ポーター / ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1986) 史上最低・最悪の探偵(笑)と呼ばれるドーヴァー警部の初登場作です。ドーヴァー警部の登場作品は、ハヤカワミステリ文庫から「切断」、「奮闘」、「誤算」の3作品が出ており(「切断」のみ高校時代に読んでいますが、他の2冊は未読で順番待ち(^^;)、残りは…
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夢の次元 ☆☆☆

(夢の次元 / ジェフリー・ロード / 創元推理文庫 1984) 『リチャード・ブレイド・シリーズ』の第11巻です。前作では、のっけから性的不能に悩んでいたブレイドですが、今回は序盤から絶好調(笑)――作者の罪滅ぼしか読者サービスか、3回にわたって濃密なベッドシーンがこれでもかと描かれます(もちろん相手はそれぞれ別の女性)。 …
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ルーマニア潜入作戦 ☆☆☆

(ルーマニア潜入作戦 / リンジイ・ガターリッジ / ハヤカワ文庫SF 1976) 『ミクロ・スパイ・シリーズ』の第1巻です。 『007』の作者イアン・フレミング亡き後、スパイ小説は、『007』の伝統を継ぐ冒険アクションもの、シリアスなエスピオナージュものからユーモラスなパロディものまで、様々なサブジャンルが模索されましたが、本…
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十戒の《マシン》船 ☆☆☆

(十戒の《マシン》船 / ペーター・グリーゼ&クルト・マール / ハヤカワ文庫SF 2020) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第622巻です。前巻の続きで、太陽系(というより、クロノフォシル=テラ)に危機が迫ります。 「十戒の《マシン》船」(ペーター・グリーゼ):前巻のラストで、十戒の技術エレメントが操る巨大なマシン船12…
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復讐への航路 ☆☆☆☆☆

(復讐への航路 / エリザベス・ムーン / ハヤカワ文庫SF 2005) 宇宙SF『若き女船長カイの挑戦』のシリーズ第2作です。 物語は第1作の直後から始まります(ストーリーは独立していますが、当然ながら第1作とのつながりも大きいため、そちらを先に読んでおくほうが望ましいのは言うまでもありません)。第1作の事件を切り抜けたカイラ…
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貴婦人の薔薇 ☆☆☆☆

(貴婦人の薔薇 / デイヴィッド&リー・エディングズ / ハヤカワ文庫FT 2005) 「運命の姉妹」に続く『女魔術師ポルガラ』三部作の第2作です。 邪神トラクの手下、グロリムのクトゥーチクが、アレンディアに戦乱を引き起こそうとしているという情報を得たポルガラはアレンディアへ向かい、北部のボー・ワキューンとボー・アスターでマ…
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千里眼 トランス・オブ・ウォー(上・下) ☆☆☆☆☆

(千里眼 トランス・オブ・ウォー 上・下 / 松岡 圭祐 / 小学館文庫 2005) 『千里眼』シリーズの長篇第10作です。 前作「ヘーメラーの千里眼」と同様、リアルタイムの事件のみならず、自衛隊時代の岬美由紀(前作の回想シーンで描かれた訓練生時代の後のようです)の苦悩や葛藤にも半分近くのページが費やされます(上巻の大部分が、こ…
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処刑列車 ☆☆

(処刑列車 / 大石 圭 / 角川ホラー文庫 2005) 同じ角川ホラー文庫から、似たようなタイトルの「死霊列車」という作品も出ていますが(そのうち登場)、作者も違いますし(あちらは北上秋彦さん)、まったくの別物です。 東海道線の東京行き「快速アクティー号」が乗っ取られ、平塚駅と茅ヶ崎駅の間、相模川にかかる馬入川橋梁上で停車…
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幽体離脱殺人事件 ☆☆☆

(幽体離脱殺人事件 / 島田 荘司 / 光文社文庫 2000) 『吉敷竹史シリーズ』の第10巻です。 吉敷は、ふと立ち寄った有楽町の居酒屋で、京都の証券会社から出張してきたという小瀬川杜夫と知り合います。泥酔した小瀬川は家庭にも居場所がないことをさんざん嘆いた後、ホテルに送ってくれた吉敷に感謝して、名刺を渡します。数日後、三重県…
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血と薔薇 コレクション2 ☆☆

(血と薔薇 コレクション2 / 澁澤 龍彦:編 / 河出文庫 2005) 「血と薔薇 コレクション」の第2巻。オリジナルの雑誌「血と薔薇」と本コレクションの構成については、「コレクション1」の記事をご覧ください。 本巻のテーマは「フェティシズム」です。では、内容を簡単に紹介していきます。 「『血と薔薇』宣言」:いわゆる編集…
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