オクストーン人と提督 ☆☆☆☆

(オクストーン人と提督 / H・G・エーヴェルス&アルント・エルマー / ハヤカワ文庫SF 2020)

『ペリー・ローダン・シリーズ』の第611巻です。前巻後半のエピソードの続きが描かれ、二百の太陽の星をめぐる戦いに決着がつきます。

「オクストーン人と提督」(H・G・エーヴェルス):エレメントの十戒の基地の一つ、増強基地では、カッツェンカットに拉致されて時間凍結者として“貯蔵”されていた(つまり、いつか十戒の兵士として役立てるべく、ゼロ時間スフィアに閉じ込められていたわけです)ビルダー帝国の提督ノルモルケン・シクが十戒勢力に対する反乱軍を組織し、戦いを始めていました。コスモクラートのタウレクが基地に残していった不可視のロボット、原シフがシフをはじめとする時間凍結者を解放していったのです。様々な外見、メンタリティ、特殊能力を持つ異種族たちをまとめ上げたシフは、十戒が繰り出す強力な軍隊に苦しめられながらも、アインシュタインが告げた援軍(スタリオン・ダヴの部隊)の到着に望みを託していました。ペルーズの能力のおかげで宇宙巨人の夢現実から増強基地に入り込むことができたダヴとアインシュタインは、宇宙巨人を目覚めさせようと考えていましたが、その前に、シフの部隊を救援しなければなりません。夢現実の軍団を率いたダヴは、憎悪プラズマのせいで十戒の兵士となったポスビ軍を打ち破り、孤立していたシフの残存部隊と合流します。
一方、劣勢に立ったカッツェンカットと1=1=ヘルムは、増強基地の奥深くに眠る究極の武器“兵士の女王”を目覚めさせようとしていましたが、1=1=ヘルムはシクとの一騎打ちに敗れて消滅し、カッツェンカットはエレメントの支配者の命令を受けて二百の太陽の星へ向かいます。宇宙巨人の目覚めが決定的なものになり、ダヴとペルーズはペド転送機で“バジス”へ到着しますが、憎悪プラズマの影響下にある乗員たちに追い回されることになります。しかし、ペルーズの能力により憎悪プラズマの効果は中和され、正気を取り戻したミュータントたちによって、“バジス”はカッツェンカットのくびきから解放されます。

「クロノフォシル」(アルント・エルマー):宇宙巨人が覚醒したため、巨人の意識の中に十戒勢力が設置していた三つの基地は、それぞれ別の運命をたどります。孵化基地は虚無界に放り出されて消滅し、増強基地は直径8千キロの巨大宇宙船として二百の太陽の星の軌道上に出現したのに対し、貯蔵基地はエレメントの支配者のコントロールを受けてアウトサイド星系(懐かしいですね(^^;)に隠され、銀河系に対する十戒の侵攻基地となります。
増強基地を掌握したダヴとシフの次の行動は、ペド転送機で正常なプラズマを二百の太陽の星に送り込み、憎悪プラズマを“正気に戻す”ことでした。しかし、背水の陣で二百の太陽の星へ接近したカッツェンカットは、集められる限りのエレメントを投入し、二百の太陽の星を反クロノフォシルのままに保とうとします。さらにカッツェンカットは増強基地に侵入し、“兵士の女王”ことスラグヤクリーの活性化に成功します。その結果、増強基地内部には無数の未知の兵士が出現し、容赦なく攻撃を加えてくる事態となります。救援要請を受けた“バジス”のローダンはグッキーやラス・ツバイ、フェルマー・ロイドとともに増強基地へ向かい、“兵士の女王”をカッツェンカットの罠から解放して戦いを終息させます。
シフを筆頭とする時間凍結者らは故郷へ向かって旅立ち、ダヴも同行することになります。そして、タウレクとローダン、ヴィシュナとナコールは、それぞれの新たな使命に向かうこととなります。また、正常なクロノフォシルとなった二百の太陽の星では、ポスビやウィリーに驚くべき変化(進化?)が起きていました。

オススメ度:☆☆☆☆


オクストーン人と提督 (宇宙英雄ローダン・シリーズ611) - H・G・エーヴェルス, アルント・エルマー, 赤根 洋子
オクストーン人と提督 (宇宙英雄ローダン・シリーズ611) - H・G・エーヴェルス, アルント・エルマー, 赤根 洋子

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