ヘーメラーの千里眼(上・下) ☆☆☆☆☆

(ヘーメラーの千里眼 上・下 / 松岡 圭祐 / 小学館文庫 2005) 『千里眼』シリーズの長篇第9作です。松岡さんの初期作品は、最初に入手した流れから、ずっと小学館文庫版を読んでいますが、現在は角川文庫から「クラシックシリーズ」として加筆修正された完全版が出ていますので、そちらを読むのが妥当でしょう(小学館文庫版は、現在では「…
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地軸変更計画 ☆☆

(地軸変更計画 / ジュール・ヴェルヌ / 創元SF文庫 2005) ヴェルヌ後期のSF。「月世界旅行」や「月世界へ行く」で活躍した"大砲クラブ"の一部メンバーが主役を務めますが、正直ハズレとしか言えない出来です。 19世紀末(書かれた時から見れば近未来)のある日、アメリカ政府から世界各国の新聞社宛に、驚くべき内容の通達文が…
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プシ・ショック ☆☆☆

(プシ・ショック / H・G・エーヴェルス / ハヤカワ文庫SF 2019) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第599巻。"無限アルマダ"サイクルも、ついにラス前(笑)です。 アルマダ中枢の覇権をめぐるアルマダ工兵と銀河系船団のテラナーとの闘争も、佳境に入っています。 「プシ・ショック」:蛮族ウェーヴを支配下に収め、銀河系…
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相続人 ☆☆☆

(相続人 / 保科 昌彦 / 角川ホラー文庫 2003) 第10回日本ホラー小説大賞長篇賞を受賞した、作者のデビュー作(先に第2作「オリフィス」を読んでいますが、まったくの独立作品ですので、無問題です)。本作では、「相続」されるのは土地や預金などの財産ではなく、怨念です。 関東大学アメリカンフットボール連盟(KCFA)の1部…
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追跡 ☆☆☆

(追跡 / 高木 彬光 / 角川文庫 1979) 人権派弁護士・百谷泉一郎が活躍する社会派ミステリですが、本作は昭和20年代に札幌で実際に起きた警官射殺事件で、日本の裁判史上に残る冤罪事件と言われる「白鳥事件」を下敷きにしている異色篇です。実際の裁判結果に疑問と義憤を抑えられなかった作者が、小説の形で自分の見解を世に出したというこ…
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馬の首風雲録 ☆☆☆☆

(馬の首風雲録 / 筒井 康隆 / ハヤカワ文庫SF 1978) 筒井さんの初期作品で長篇第2作です(最初の刊行は1967年)。実は、本格的な筒井作品を読むのはこれが初めてなのですが、それにはしょーもない(笑)理由があります。十代の頃、日本人作家のSFはそれほど熱心に読んではいませんでしたが、それでも小松左京さん、豊田有恒さん、半…
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風太郎の絵 ☆☆☆☆

(風太郎の絵 / 夢枕 獏 / ハヤカワ文庫JA 1996) 獏さん最初期のロマンチック・メルヘン作品集。これが「魔獣狩り」や「闇狩り師」と同じ作者か、と疑い呆れるほど(笑)リリカルで少女趣味(?)な作品が10篇、収録されています(一部、ホラー風味の作品もあり)。もう1巻、ハヤカワ文庫から出ている「猫弾きのオルオラネ」(入手済みで…
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触身仏 ☆☆☆☆

(触身仏 / 北森 鴻 / 新潮文庫 2005) 「凶笑面」に続く民俗学ミステリー、『蓮丈那智フィールドファイル』の第2巻です。主役の蓮丈那智(男装の麗人が似合いそうな、異端の民俗学者)とワトスン役の助手・内藤三國につきましては、「凶笑面」の記事で紹介していますが、この巻では前巻では紹介されなかった二人の内面まで踏み込んだ描写があ…
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ムリルの武器商人 ☆☆☆☆

(ムリルの武器商人 / H・G・フランシス / ハヤカワ文庫SF 2019) 『ペリー・ローダン・シリーズ』の第597巻です。 前巻に引き続き、銀河系のクロノフォシル化(?)を阻むためのエレメントの十戒の策謀と、その顛末が描かれます。 「危機の源アンドロ・ベータ」:ブルー族の主星であるフェルト星系の惑星ガタスは、時間エレメ…
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猫は鳥を見つめる ☆☆☆

(猫は鳥を見つめる / リリアン・J・ブラウン / ハヤカワ・ミステリ文庫 1995) 『シャム猫ココ』シリーズの第12作です。 前作で、一度は死んだと思われながら、無事にピカックスへ戻って来たジム・クィララン。自分が相続したクリンゲンショーエン家の敷地を探索していたクィラランは、古びたりんご園の納屋を見つけ、たちまちその雰…
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魔物をたずねて超次元! ☆☆☆

(魔物をたずねて超次元! / ロバート・アスプリン / ハヤカワ文庫FT 2000) ユーモア・ファンタジー『マジカルランド』シリーズの第8巻です。 前巻のラストで、スキーヴの元師匠にして相棒のオゥズは、書置きを残して姿を消してしまいました。故郷のパーヴ次元へ帰ってしまったのだと考えたスキーヴは、単身(?)、パーヴ次元へ乗り込む…
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薔薇の名前(上・下) ☆☆☆☆

(薔薇の名前 上・下 / ウンベルト・エーコ / 東京創元社 1990) 世界的なベストセラーとなり、映画化もされたエーコの小説第1作です。 かなり前に購入していたのですが、前評判のすごさと分厚さに、時間をとってじっくりと取り組まなければと思い、なかなかまとまった時間が取れないために手が出せないでいました。今回、自由な(?)時間…
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ギャラクシー 上 ☆☆☆☆

(ギャラクシー 上 / フレデリック・ポール、マーティン・グリーンバーグ、ジョセフ・オランダ―:編 / 創元推理文庫 1987) 『ギャラクシー』は、1950年に創刊されたアメリカのSF雑誌ですが、ジョン・キャンベルの『アスタウンディング』などの先行するパルプマガジンと異なり、最初からハイクラスの雑誌として生まれました。そして、初…
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庭師 ☆☆☆

(庭師 / 高瀬 美恵 / 祥伝社文庫 2002) 「アルーマ」、「スウィート・ブラッド」に続く、作者の本格ホラー第3作です。タイトルの「庭師」には「ブラック・ガーデナー」というルビが振られてます(「邪悪な庭師」という意味でしょうか)。 三十路に近い売れないフリーライター、寺内さやかは、先輩作家の気まぐれで一方的に仕事を切ら…
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アルカイック・ステイツ ☆☆☆☆

(アルカイック・ステイツ / 大原 まり子 / ハヤカワ文庫JA 2000) コンパクトで、しかも壮大なワイドスクリーン・バロックです(解説によれば、ヴォークトの「武器製造業者」をイメージしているとか)。 舞台は28世紀。この時代、太陽系は3つの強大な勢力が拮抗し、微妙なバランスの上に力関係が成り立っていました。 一つは、人類…
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白墨の男 ☆☆☆

(白墨の男 / カトリーヌ・アルレー / 創元推理文庫 1982) アルレーの異色作です。タイトルの「白墨の男」とは、事故や犯罪の現場で被害者の倒れていた状況を表すために白墨で描かれた人間の輪郭のことです。つまり、「中身がない」人間という意味です。途中で主人公が犯罪に巻き込まれるエピソードがありますから、ジャンルは「ミステリ」とし…
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怪盗ニック登場 ☆☆☆

(怪盗ニック登場 / エドワード・D・ホック / ハヤカワ・ミステリ文庫 2003) 「サム・ホーソーンの事件簿」に並ぶ作者の代表シリーズ、『怪盗ニック』の第1作品集。ハヤカワ版の本シリーズは、日本で独自に編集されたものです。なお、現在では創元推理文庫から、シリーズ全作品を発表順に網羅した「怪盗ニック全仕事」シリーズが発売されてい…
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忍者惑星テラ2 ☆☆☆☆

(忍者惑星テラ2 / 矢野 徹 / ハヤカワ文庫JA 1992) 『連邦宇宙軍シリーズ』の第4巻です。これまで合作していた高橋敏也さんが本業(テクニカル・ライター)多忙となったため、この巻から矢野さんが単独で執筆しています。 第3巻「マーズ・ドラゴン」で、火星を根城にしていた臓器密売団を壊滅させ、火星にあったエリミネーターの…
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こちら魔法探偵社! ☆☆☆

(こちら魔法探偵社! / ロバート・アスプリン / ハヤカワ文庫FT 1999) ユーモア・ファンタジー『マジカルランド』シリーズの第7巻です。 前巻のラストで、スキーヴの発案により魔法探偵社M・Y・T・H株式会社がディーヴァ市場に設立され、めでたく営業を開始しました。社長は大魔術師ことスキーヴ、オゥズは相談役、秘書はバニー、そ…
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王座の血脈 ☆☆☆☆

(王座の血脈 / デイヴィッド&リー・エディングズ / ハヤカワ文庫FT 2005) 『魔術師ベルガラス』の第3分冊(最終巻)です。 5000年に及ぶベルガラスの物語はいよいよ佳境に入り、邪神トラクと対決する“神をほふる者”の誕生も数世代先に迫ってきています。 前巻「魔術師の娘」で、トラクに仕えるグロリム僧の陰謀で根絶やしにさ…
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悠久の銀河帝国 ☆☆☆

(悠久の銀河帝国 / アーサー・C・クラーク&グレゴリイ・ベンフォード / ハヤカワ文庫SF 2005) クラークとベンフォードという新旧の宇宙SFの第一人者による合作――という触れ込みですが、厳密な意味での合作ではありません。 クラークのデビュー長篇(中篇?)である「銀河帝国の崩壊」(単独の邦訳――本書とは翻訳者が違います――…
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宇宙の果てのレストラン ☆☆☆

(宇宙の果てのレストラン / ダグラス・アダムス / 河出文庫 2005) スラップスティックSF『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの第2巻です。 前作「銀河ヒッチハイク・ガイド」のラストで、地球誕生(?)の真相を知った"黄金の心"号(無限不可能性ドライブを搭載した銀河唯一の宇宙船)の一行は、元・銀河大統領ゼイフォードの発案で…
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血と薔薇の誘う夜に ☆☆☆

(血と薔薇の誘う夜に / 東 雅夫:編 / 角川ホラー文庫 2005) 日本人作家による『吸血鬼』をテーマとした小説やエッセイを集めたアンソロジー。テーマ別アンソロジーではありますが、『異形コレクション』のような書下ろしではなく、すべて過去に発表されたものです。全部で16作品が収録されていますが、他の短篇集などで読んだことのある作…
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魔法無用の大博奕! ☆☆☆

(魔法無用の大博奕! / ロバート・アスプリン / ハヤカワ文庫FT 1999) ユーモア・ファンタジー『マジカルランド』シリーズの第6巻です。 ディーヴァの市場を仕切るシンジケートの代表として高給を得ているスキーヴは、賭場を経営するギークの誘いに乗って、ろくにルールも知らない“ドラゴン・ポーカー”に手を出します。軍資金の金貨2…
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