アイスウィンド・サーガ2 水晶宮の崩壊 ☆☆☆☆

(アイスウィンド・サーガ2 水晶宮の崩壊 / R・A・サルヴァトーレ / 富士見文庫 1991)

『アイスウィンド・サーガ』の第2巻です。邦訳では原書の1冊を2分冊にして刊行しているため、実際には第1巻の続き、後半部分ということになります。前半を読んだのが9年前(汗)で、ほぼ内容を忘れ去っていました(なんとか自分が書いた「書庫」の記事を頼りに記憶を呼び戻しましたが)。読むなら2冊続けてどうぞ(^^; 

前巻のラストで、ダークエルフのドリッズトとツンドラに住む蛮族エルク族の若者ウルフガーは、邪悪な魔石クリスタル・シャードに操られる魔法使いアカル・ケッセルの偵察隊である霜の巨人ビッグリン率いるジャイアントの一党が潜む洞窟に侵入します。助太刀に来たドルーフ戦士ブルーノーらと共に巨人たちを倒したドリッズトは、捕虜にしたオークからケッセルの目的がテン・タウンズの征服であると聞き出し、ハーフリングのレギスを伝令としてテン・タウンズの一つ城塞都市ブリン・シャンダーへ急を知らせます。レギスの報せを受けたブリン・シャンダーの代議員カシアスは、直ちに代議員たちを招集しますが、代議員の半数はレギスの情報を信じようとせず、会議は決裂してしまいます。ケッセル率いるゴブリン、オーク、トロル、蛮族らの侵攻に備えたのは、カシアスに与する少数の都市とブルーノーのドワーフ族だけでした。

一方、ウルフガーとドリッズトは別行動を取っていました。自分の出身部族であるエルク族がケッセルの配下でテン・タウンズを襲おうとしていることを知ったウルフガーは、エルク族の行動を止めようと考えています。そのためには、現在の王であるヒーフスターグに挑戦して正々堂々と打倒さなければなりませんが、挑戦するためには勇者として認められる必要があります。ウルフガーは、『凍れる死』の異名を持つホワイトドラゴンを倒し、誰もが夕社と認める“ドラゴンスレイヤー”の称号を得ようとしていました。
迷路のような水路を潜り抜けてドラゴンの棲む洞窟に入り込んだウルフガーは、ドリッズトと彼の使う異世界の魔豹グエンワイヴァーの援護を受けて見事にドラゴンを倒し、ドラゴンがため込んでいた財宝も手に入れます。テン・タウンズへ戻るドリッズトと別れ、単独でエルク族のキャンプへ乗り込んだウルフガーは、ならわしに則ってヒーフスターグを倒し、エルク族の新たな王に選ばれます。
レギスやカシアスの警告を無視したタルゴスの代議員ケンプをはじめとする漁師たちは、アイスウィンド・デイルで最も西に位置するメア・テュアルドン湖で、貴重な財源であるナックルヘッド・トラウトを獲るのに集中していました。しかし、西から接近したケッセルの先遣部隊――ゴブリンやオークの大軍が、漁のため男たちが留守にしている諸都市を襲い、町は蹂躙されてしまいます。カシアスはブリン・シャンダーに難民たちを収容しますが、ケッセルはブリン・シャンダー近くに陣を張り、クリスタル・シャードの魔力を使って水晶の塔を築き上げ、降伏を迫ります。その様子を見ていたドリッズトは、ケッセル軍の中に見覚えのある悪魔の姿があるのに気づき、ダーク・エルフの秘術を使って、その悪魔エルトゥを召喚し、情報を得ようとします。交渉は決裂し、ドリッズトは生命の危機にさらされますが、ホワイトドラゴンの財宝から見つけた偃月刀のおかげでエルトゥを魔界へ退散させることに成功し、結果的にケッセルに打撃を与えることになります。
カシアスは、時間稼ぎのためレギスをケッセルの陣地に交渉役として送り込みます。その隙に生き残ったケンプ率いる漁師たちは復讐に燃え、東の湖を拠点とする代議員ジャンシン・ブレント率いる船団も戦闘態勢を整えていました。ドワーフ族は巧妙な罠を用意して手ぐすねを引き、ケッセル軍の後衛では、ウルフガーに説得された蛮族たちが裏切りのタイミングを計っています。そしてドリッズトは、グエンワイヴァーと共にケッセルの潜む水晶の塔へ侵入し、最終決戦に挑みます。

一件落着した後、ドリッズトはブルーノー、ウルフガー、レギスと共に、新たな冒険に旅立つこととなり、第3巻へ続きます。

オススメ度:☆☆☆☆






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