妖精の女王2 ☆☆☆☆

(妖精の女王2 / エドマンド・スペンサー / ちくま文庫 2005)

ちくま文庫版「妖精の女王」の第2巻です。
こちらには、原書第2巻の後半と第3巻がすべて収められています。

第2巻 サー・ガイアンの節制の物語(続き)
理性を曇らされて至福の園に絡め捕られていたサー・ガイアンは、アーサーによって救われ、ふたりは貞淑な貴婦人アルマが住む節制の館に至ります。ガイアンとアーサーは節制の館を取り囲むならず者どもを平らげ、館の内部の図書館で、それぞれの故国の歴史をひもとくこととなります。節制の館を出たアーサーは、再びならず者どもを打ち破り、サー・ガイアンは巡礼の導きによって至福の園の誘惑を打ち砕くと、魔女アクレイジアを倒すのでした。

第3巻 ブリトマートの貞節の物語
主人公は女騎士ブリトマートです。彼女は魔法の鏡の中に垣間見た騎士アーティガルを運命の相手と信じ、騎士とめぐり合うことを求めて、乳母グラウチェとともに諸国遍歴の旅に出ます。男装しているため、兜を脱がない限り、彼女が情勢だということに気付く者はいません。至福の園を打ち砕いて新たな旅に出たアーサーとサー・ガイアンと出会ったブリトマートは、共に旅を続け、森でならず者たちに追われる美女フロリメルを目撃します。フロリメルやならず者を追ったアーサーらとはぐれたブリトマートは、6人の騎士と戦っている赤十字の騎士に助太刀し、アーティガルについての情報を得ます(それ以前に、ブリトマートは魔術師マーリンからアーティガルと自分を待つ運命を聞かされていました)。
赤十字の騎士と別れたブリトマートは、海岸でフロリメルの想い人である騎士マリネルと対決して倒し、旅を続けます。一方、アーサーは結局フロリメルに追いつけず、従者のティミアスはアーサーとはぐれたまま森のならず者に袋叩きに遭ってしまいます。瀕死のティミアスは森の乙女ベルフィービーに救われ、アドーニスの園に運ばれて、少しずつ回復していきますが、ここはヴィーナスが住まう地で、ベルフィービーや美女アモレットもここで生まれました。アモレットは騎士サー・スカダムアに愛を捧げていますが、邪なビュシレインに捕えられてしまいます。
一方、森での逃避行に疲れ切ったフロリメルは魔女の小屋に助けを求めますが、魔女の息子に恋慕されて恐れ、こっそりと逃げ出します。嘆く息子を慰めるため、魔女は雪を原料に偽のフロリメルを作り上げますが、この偽者は、ほら吹きの騎士ブラガドッチオに奪われてしまいます。また、フロリメルの馬が殺されているのを見つけたサー・サティレインは、フロリメルが残した黄金の帯を拾い、彼女が死んだと考えるのでした。当のフロリメルは、漁師の小舟で海に逃れていましたが、漁師に襲われそうなところを海神プロティウスに救われます。しかし、プロティウスもフロリメルの純潔を狙うのでした(フロリメルの物語は、原書第4巻へ続きます)。
サー・サティレインは、騎士パリデルやブリトマートと出会い、吝嗇で嫉妬深いマルベッコーの城に一夜の宿を求めます。その後、マルベッコーの夫人ヘレノアをめぐる恋のさや当てが演じられますが、関心のない(当たり前)ブリトマートは先を急ぎ、アモレットを奪われて悲嘆にくれるサー・スカダムアに出会います。話を聞いたブリトマートは、ビュシレインの館に乗り込むと、アモレットを救い出すのでした。

オススメ度:☆☆☆☆




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