トンデモ本 女の世界(上・下) ☆☆☆

(トンデモ本 女の世界 上・下 / と学会 / 扶桑社文庫 2004)

「愛のトンデモ本」に続いて、と学会がテーマを絞り込んだ「トンデモ本」シリーズです(文庫化する前の単行本の発行は、こちらの方が4年ほど早かったようですが)。
「女の世界」というタイトルが付いていたので、「女性著者による、女性読者のための、女性特有のテーマを扱ったトンデモ本」が集められているのかと思っていましたが、少し違っていました。たしかに女性が好きそうなテーマ――ダイエット、開運グッズ、風水、女の磨き方、ブランド品、子育てにお受験、恋愛成就法などに関する本が集められていますが、それらの本の筆者の半数は男性で、ガッツ石松や山本コータロー、江川卓などという著名人(決して著名な“著述家”ではありません(^^;)が書いたトホホな本も含まれています。対象となる読者層は、まあ女性が多そうな気もしますが、セレクトしたと学会メンバーのほとんどが男性ということを考えると、本当は「トンデモ本 女の世界」ではなく「トンデモ本 男がイメージする『女の世界』」ではないかという気もしてくるのですが。と学会の女性メンバーとしては、稗田 おん まゆらさんが孤軍奮闘しているのが痛々しく見えるほどです。
ただ、扱われているジャンルが多岐にわたっている分、「愛のトンデモ本」よりも楽しくツッコミを入れられる本が多く、楽しめる内容になっていると思います。特に、プロボクサーにしか実践できないガッツ石松さんのダイエット法や、慶応幼稚舎お受験の実態が赤裸々にわかるバイブル本、(慶応に限りませんが)合格したならしたでお母さんたちが心得ておくべきスピーチや文章のマニュアル本、そして「ムー」などのオカルト・精神世界系の雑誌によく載っている怪しげな開運グッズの広告ページを比較分析した重箱の隅つつきなど、大笑いしつつ、なぜかひとつ利口になったような気分になります(たぶん錯覚です)。
「愛のトンデモ本」と違って、読んだことがある本は1冊もありませんでしたが、「紅茶キノコ健康法」は、子供のころに実物を飲まされていた(笑)分、他の箇所より真剣に読んでしまいました。記憶にある限り、ちょっとカスが浮いたぬるまったいアイスティーで、甘ったるい紅茶の味しかしなかったけどね。紅茶キノコの本体は、なんか「ウルトラQ」に出てきそうでしたけど。

そして、こちらには執筆者紹介ページがちゃんとあるのに(執筆者の中に「田原総一郎」という名前があって、びっくりしましたが、一字違いの別人でした(^^;)、「愛のトンデモ本」にはリストがないという、このアンバランスないい加減さが、さすがと学会ですな(笑)。

オススメ度:☆☆☆


トンデモ本 女の世界〈上〉 (扶桑社文庫)
トンデモ本 女の世界〈上〉 (扶桑社文庫)

トンデモ本 女の世界〈下〉 (扶桑社文庫)
トンデモ本 女の世界〈下〉 (扶桑社文庫)

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