風水先生レイラインを行く ☆☆☆

(風水先生レイラインを行く / 荒俣 宏 / 集英社文庫 1997)

『荒俣宏コレクション』の中の1冊。風水先生こと荒俣宏さんが、ヨーロッパ(特にイギリス)のレイラインにまつわる土地を実際に訪問し、お得意の風水で言う「竜脈」にからめて分析する他、レイラインに関連する古代の聖地の謎を紹介してくれます。
「レイライン」とは、古代の塚や聖地、ストーンサークルやドルメンといった聖石を結ぶと浮かび上がる直線で、夏至や冬至の太陽の方向、十二宮の獣帯と関連すると言われています。「レイ」は「ray」ではなく、「ley」ですが、どちらも「光」という意味で、後者には「まっすぐな道」という意味もあるそうです。
もちろん、レイラインはイギリス国内の特定の土地ばかりでなく、ヨーロッパの大陸側にも見られますし、古代ギリシャの聖地や遺跡(デルフォイ、アテナイ、ロードス島など)からイタリア、フランス、イギリスやアイルランドに至る聖地を結んだ「アポロン・ライン」という壮大な線も発見されています。また、これらの聖地には、聖メアリ(つまり聖母マリアのことで、キリスト教以前には大地母神を意味する)、聖マイケル(竜退治の聖ジョージや悪魔を打ち倒す大天使ミカエルと同一視される)といった共通の聖者が関係しているという特徴もあります。
近年では、ミステリーサークルやUFOとも関連付けて扱われることも多いようですが、荒俣さんは(賢明にも)この点には、あまり触れずにいます。逆に、「レックス・ムンディ」で長篇小説にまで仕上げてしまったレンヌ・ル・シャトーの謎について、かなりのスペースを割いています。
もちろん、レイラインと同質のラインは日本にも存在するそうで、後半の第3部で、いわゆる「太陽の道」について、「日本のピラミッド」と関連させて紹介されています。
多少、「ホントかいな?」と思ってしまう記述もありますが、基本的には地に足がついた論旨が展開されますので、安心して(しかもストレスを溜めずに)読めます。

オススメ度:☆☆☆


荒俣宏コレクション2 神聖地相学世界編 風水先生レイラインを行く (集英社文庫)
荒俣宏コレクション2 神聖地相学世界編 風水先生レイラインを行く (集英社文庫)

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