さすらいのスターウルフ ☆☆☆☆

(さすらいのスターウルフ / エドモンド・ハミルトン / ハヤカワ文庫SF 1994)

ハヤカワ文庫SFの、記念すべきナンバー「1」が、この作品です。また、ハヤカワ文庫はSFからスタートしていますので、ハヤカワ文庫全体の通番「1」でもあります。ただし、入手したのは1970年の初版ではなく、1994年に四半世紀ぶりにシリーズ3冊まとめて再刊された版です。ブックオフで3冊まとめて格安でゲットしました。
『キャプテン・フューチャー』『星間パトロール』『スター・キング』シリーズなど、幾多のスペースオペラを書いたエドモンド・ハミルトンが、最後に手がけたスペースオペラです。

惑星ヴァルナを故郷とする宇宙海賊は“スターウルフ”と呼ばれ、銀河中から恐れられていました。ヴァルナは高重力の惑星のため、スターウルフのメンバーはみな怪力で、通常の人間ならば死んでしまうようなGにも耐えられるため、宇宙戦闘で負けることがありません(“ペリー・ローダン・シリーズ”のオクストーン人とエプサル人、エルトルス人を合わせたようなものですな)。その中のひとり、モーガン・ケインは地球人でした。地球の英国出身の両親は、宣教師としてヴァルナに赴任し、ケインが生まれましたが、両親は高重力に耐えられず死んでしまいました。ヴァルナで育ったケインは、見かけは地球人ですが、ヴァルナ人並みの力と敏捷さを併せ持った戦士になり、スターウルフの一員として殺戮と掠奪の日々を送っています。
しかし、ちょっとした仲間割れから相手を殺してしまい、ケインはスターウルフ一味から追われる存在となります。なんとか逃げおおせたケインですが、負傷して乗艦を捨て、通りかかった宇宙艦に救助されます。ケインを拾ったのは、地球出身の外人部隊(平たく言えば「地球から来た傭兵たち」でしょうか。成り立ちはちょっと違いますが)でした。古参の隊長ディルロだけはケインの正体を見破りますが、危険な仕事をやらせるために雇うことに決めます。
ディルロの部隊は、惑星カラルの政府から厄介な仕事を請け負っていました。カラル人は、同じ星系の外惑星ヴォホルが、惑星を壊滅させるほどの新兵器を入手したという情報を得ており、その超兵器の正体を突き止めて破壊せよというのが、依頼内容です。
たまたまカラルの街でいざこざを起こして捕まったケインが、同じ牢屋にいたヴォホル人の捕虜を連れて脱走し、この捕虜を故郷へ送り届けるという名目で、ディルロの部隊はまんまとヴォホル潜入に成功します。さっそくスターウルフのテクニックを生かし、厳重に警備された軍需倉庫へ入り込んだケインは、“超兵器”と思われる奇妙な物体を目にしますが、その正体はわかりません。結局、ヴォホルの政府高官を人質にして、兵器が隠されているという星雲内部に突入しますが、そこで待ち構えていたのは、ヴォホルの巨大戦艦と、ケインを追ってきたスターウルフ艦隊でした。
しかし、ケインの常識外れの操縦で奇跡的に危地を脱すると、一行は目的の惑星へ着陸します。そこには、予想をはるかに超えた、とんでもない存在が待っていました。“超兵器”の正体とは――。

スペースオペラの勘所を知り尽くしたハミルトンだけに、世界観といいキャラクターといいストーリーといい、文句の付けようがありません。引き続き、2巻3巻に取り掛かります。

オススメ度:☆☆☆☆


さすらいのスターウルフ (ハヤカワ文庫 SF 1 スターウルフ・シリーズ 1)
さすらいのスターウルフ (ハヤカワ文庫 SF 1 スターウルフ・シリーズ 1)

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