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zoom RSS 復讐の道標 ☆☆

<<   作成日時 : 2017/12/10 22:06   >>

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(復讐の道標 / 光瀬 龍 / ハヤカワ文庫JA 1980)

『時間管理局』テーマを扱った1篇ですが、通常の『時間管理局』ものとは異なる視点が取られている異色作です。

二浪の末、大学入試に失敗した良介は、町をさまよっていましたが、たまたま立ち寄ったスナックで女性の悲鳴を聞きますが、たむろしていた不良に脅されて逃げ出してしまいます。金物屋を営む自宅に帰った良介は、その日から見習い店員として父と兄にこき使われますが、翌日、自分宛てに店に届いた不思議なキットを見つけ、組み立てます。それは瞬間移動装置で、半信半疑ながら良介はそれを使って件のスナックに瞬間移動し、2階の一室で拷問されていた若い女性ヒナ子を救出することに成功します。
ヒナ子は、未来からやって来た時間監視局(「時間管理局」ではないようですので、これはパラレルワールドの出来事かもしれません(^^;)のエージェントでした。敵対する組織に捕えられている彼女を救出するために、管理局の人間を使えなかったため、良介に装置を送り付けて行動させたというのです。秘密を守る見返りに、良介はヒナ子の体を要求し、それはかなえられます。しかし、その直後、着物に着替えさせられた良介はヒナ子とともに幕末の京都に送り込まれ、坂本龍馬の暗殺を妨害しようとする時間密行者の計画を頓挫させます。
時間エージェントの適性検査に合格した良介は、ヒナ子らとともに中生代に送り込まれますが、手違い(?)によって孤立してしまい、数々の恐竜に追い回される羽目になります。原始人よろしく武器を手にさまよう良介は、時間密行者の襲撃を受けますが、返り討ちにします。そして、負傷して生き残ったシャナという娘を犯し、奪い取った携帯用タイムマシンで現在へ帰還します。
日常へ復帰した良介は、相変わらず父と兄にこき使われる毎日でしたが、ある日、押し入れに隠しておいたタイムマシンがなくなり、同時に父と兄が行方不明になってしまいます。ふたりがタイムマシンを使って時間移動したと考えた良介は、わずかな手がかりから、自分たちの先祖が金物屋を開いた寛政年間へ向かい、曲者として牢獄に捕えられていたふたりと、協力してくれた夜鷹の女(実は良介を追ってきていたシャナ)を助け出し、再び現在へ戻ります。
シャナの話では、時間監視局は良介を抹殺しようとして中生代へ置き去りにしたのだといいます。理由は、良介の子孫が人類の未来を破滅に追い込む発明をしたからだということでした。やがて、時間管理局の攻撃が始まり、シャナも犠牲となってしまいます。良介は、ヒナ子の手によって別の時間線へ追放されてしまいますが――。

主人公の良介は、わけもわからず歴史改変をめぐって対立する組織の争いに巻き込まれてしまったのには同情の余地がありますが、性格的には女と見ればやりたがる、腕っぷしが弱いのにいきがるという、いかにも昭和のヤンキー青年で、正直言って、まったく感情移入できませんでした(^^; まあ、普通人の当然の反応だとは思いますが、主人公向けではないようです。勝手にやってろ、という感じ。

オススメ度:☆☆





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