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zoom RSS おとぎの国の妖怪たち ☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/11/05 00:09   >>

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(おとぎの国の妖怪たち / ラフカディオ・ハーン / 現代教養文庫 1996)

以前に読んだ「おとぎの国の妖精たち」の姉妹編です(以前といっても、もう7年前ですが(^^;)。前作と同様、編訳者の池田雅之さんが、テーマ別に章分けしています。「ろくろ首」「食人鬼」といった有名な作品から、来日前に書かれた作品や、ハーンが「怪談」に惹かれるきっかけとなった幼い頃を体験を描いたエッセイなど、知られていない興味深い作品も含め、38篇が収められています。

第1章 霊の日本への旅
「子捨ての話」:貧しい百姓は、生まれた子供が育てられないため、川に捨てていました。
「水飴を買う女」:毎日、水飴を買いに来る女は、墓地に帰って行きます。
「鳥取の布団の話」:宿屋で使われていた古い布団は、飢えと寒さで死んだ貧しい兄弟が使っていたものでした。
「帰ってきた死者」:戦地に出かけた恋人を心配した娘は、衰弱して死んでしまいますが――。
「倩女の話」:倩女に親の決めた縁談が持ち上がったときに、愛し合っていた倩女と宙は駆け落ちしますが――。

第2章 おとぎの国の妖怪たち
「幽霊滝の伝説」:仲間と賭けをして、夜遅くに幽霊滝に向かった母親を襲った恐怖とは。
「ろくろ首」:武士から出家した回龍が一夜の宿を求めた樵小屋は、ろくろ首の住処でした。
「食人鬼」:夢窓国師は旅の途中、奇妙な葬儀に立ち会うことになります。
「死体にまたがった男」:恨みを残して死んだ女房の祟りを防ぐ唯一の方法とは。
「果心居士の話」:織田信長の時代、偉大な法力を持った果心居士という行者がいました。
「僧興義の話」:お魚になったわ・た・し(笑)。
「普賢菩薩の伝説」:信心篤い僧が普賢菩薩の御姿を見たのは、庶民に人気の遊女の中でした。
「常識」:誰の前にも普賢菩薩が現れるという話を聞いた猟師は、現れた菩薩を矢で射てしまいます。
「天狗の話」:鳶に化身していた天狗を助けた僧は、何でも望みをかなえてもらえることになりますが――。

第3章 霊の転生
「大鐘の霊」:大鐘寺の大梵鐘の音色には、父親のために我が身を犠牲にした娘の念がこもっています。
「鏡と鐘と」:新たに鐘を鋳造するために、庶民の間から無数の銅鏡が寄進されていましたが、それをめぐって様々な因縁話が伝わっています。
「お亀の話」:愛妻のお亀が死んだあと、夫の八右衛門は日に日に衰弱していきます。
「蠅の話」:季節はずれの大きな蠅は、死者が戻ってきたのかもしれません。
「雉子の話」:女房が助けた雉子は、死んだ義父の生まれ変わりでした。
「策略」:斬首される罪人の恨みを逃れる方法とは。

第4章 霊との交感
「顔真卿の帰還」:唐の時代に活躍した顔真卿は、豪勇にして廉潔の士であり、数々の伝説を遺しています。
「梅津忠兵衛の話」:勇敢で力持ちの忠兵衛は、ある晩、見知らぬ女から赤ん坊を預かってくれるように頼まれますが、その赤ん坊は、どんどん重くなっていきます。
「鮫人の恩返し」:俵屋藤太郎が助けた“鮫人”は、龍宮城を追放された半魚人でした。
「菊花の契り」:「雨月物語」で有名な、あのお話です。ちなみに英文のタイトルは「守られた約束」で、下の話と対比されています。
「破られた約束」:妻が死んでも決して再婚しないと誓った武士ですが、あっさりと約束を破ってしまいます。すると――。
「生霊」:真面目な若い手代を悩ませていたのは、主人の女房の生霊でした。
「死霊」:代官の死後、陰謀を巡らして主人の身代を食い物にしていた小役人たちのもとに、代官の死霊が現れます。

第5章 恋の因果
「愛の伝説」:キリスト教徒とイスラム教徒の恋の顛末は――。
「天女バカワリ」:ヒンドゥーの天女バカワリに恋してしまった生身の王子タジュル・ムルクの想いに応えるため、バカワリはインドラ神の試練に臨みます。
「最初の音楽家」:フィンランドの古い叙事詩『カレワラ』に描かれる、世界最初の音楽家ワイナモイネンの物語。
「弁天の感応」:弁天様に祈って恋が成就した物語。
「牡丹燈籠」:これも有名な、新三郎とお露の悲恋の物語。
「天の川叙情」:七夕に関する様々な伝説を紹介しています。

第6章 『怪談』の誕生まで
「私の守護天使」:ハーンの幼少時代、神と霊と信仰について大きな影響を受けたのは、早世した従姉妹のジェーンでした。
「夢魔の感触」:幽霊体験の原点は、悪夢にあるようです。
「ゴシックの恐怖」:正確には「ゴシック建築の恐怖」です。なぜゴシック建築に恐怖をおぼえるのかを分析しています。
「亡霊」:故郷を離れて旅をしたことのない人は、亡霊に縁がないのだそうです。

オススメ度:☆☆☆




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