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zoom RSS 黄金の鍵 ☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/10/16 22:44   >>

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(黄金の鍵 / ジョージ・マクドナルド / ちくま文庫 1988)

「北風のうしろの国」や「リリス」で知られるジョージ・マクドナルドの短篇集です。児童向けから大人向け(?)まで、4作品のファンタジーが収められています(もっとも、作者は「特に子供向けに書いているわけではなく、何歳になっても子供らしさを持っている人々向けに書いている」のだそうです)。

「巨人の心臓」:ヨーロッパの民話にしばしば登場する「心臓や魂などを別の場所に隠している話」のモチーフを生かしています。きょうだい喧嘩のはずみで森に迷い込んでしまった姉弟は、男の子を食べるのが大好きな巨人の小屋へ入り込んでしまいます。隠れていたふたりは、巨人と妻との会話から、巨人が自分の心臓をどこか地の果てにしまていることを知り、心臓を探しに旅立ちます。途中で出会ったひばりや蜘蛛の助けを得て、ついに姉弟は巨人の心臓を発見します。

「かるい姫」:こちらも、しばしば見かける「お祝いごとに招待されなかった魔女に呪いをかけられる話」のモチーフが使われています。長年待ち望んでいた初めての娘が生まれたため、王と王妃は国中の人々を招待して盛大なお祝いをしますが、王の姉に当たる魔女だけ招待するのを忘れてしまいます。怒り狂った魔女はお祝いの席に現れると、赤ん坊の姫君に「心と体の重さがなくなってしまう」呪いをかけましたから、さあ大変――しっかりつかまえておかないと、風に乗ってふわふわと飛んで行ってしまいますし、成長したらしたで、軽薄極まりない性格になってしまいます(そりゃ、心に重さがないのですから、軽薄になるに決まっているわけで、これも呪いのせいでした)。それでも、水の中では重さを取り戻すことがわかったため、王女は多くの時間を城のたもとにある湖で過ごしていました。そんな王女を、花嫁探しの旅をしていた王子が見初めますが、ふたりが親しくなると同時に、魔女は新たな呪いをかけ、湖の水を干上がらせようとします。それを防ぐには、誰かが進んで犠牲になるしかありませんでしたが、志願したのは王女のそばにいるために靴磨きに化けてお城に入り込んでいた王子でした。

「黄金の鍵」:不思議な黄金の鍵の話を聞いた少年コケオは、虹の果てでついに黄金の鍵を手に入れます。一方、森の小屋に住んでいた10歳の少女ミダレは、妖精にかどわかされて森の奥深くに迷い込みますが、親切な老婆の家で世話をされているうちに成長し、やはり青年となっていたコケオと出会います。老婆に促されて一緒に旅立ったふたりは、黄金の鍵で開くことができる扉を求めて、いくつもの世界を超え、様々な生き物と出会います。

「招幸酒」:やっぱり“しょうこうしゅ”と読むのでしょうか(笑)。スコットランドの谷間に父親と住んでいた少年コリンは、庭を水浸しにしてしまう小川の流れを変えて、小屋の中を流れるようにしてしまいます。すると、妖精の女王が率いる艦隊が川を通行するようになり、ふとしたことからコリンは、妖精の集団の中に、取り替え子として妖精にさらわれた人間の少女がいることに気付きます。少女を解放してほしいと頼むコリンに、妖精の女王は交換条件として「招幸酒」を手に入れてくるよう命令するのでした。コリンは親切な老婆に助言を受け、苦労の末に招幸酒を手に入れて少女を取り戻し、のちに彼女と結婚します。子宝に恵まれたふたりはデボンシャーに住むことになりますが、そこは、かつてコリンにしてやられた妖精の女王が支配している土地でした。復讐のため、妖精たちはコリンの末の息子をさらい、隠してしまいます。

オススメ度:☆☆☆




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