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zoom RSS スカラムーシュ ☆☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/10/08 20:45   >>

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(スカラムーシュ / ラファエル・サバチニ / 創元推理文庫 1984)

フランス革命の混乱期を舞台に、出自不明の青年弁護士アンドレ・ルイ・モローが弁舌と剣を武器に大活躍する冒険小説です。同じ創元推理文庫の帆船マーク、「ゼンダ城の虜」と同じテイストです。

アンドレは、ブルターニュ地方ガブリヤックの領主ケルカディウを教主とし、過激な弁舌のため学生仲間から敬遠されるほどの弁護士の卵でした。幼馴染で理解者の神学生ヴィルモランが、ラ・トール・ダジル侯爵に挑発され、無謀にも決闘を挑んで殺されてしまいます(明らかに、共和主義者ヴィルモランを葬ろうとする侯爵の狡猾な罠でした)。アンドレは、侯爵を訴えるよう教父ケルカディウに談判しますが、侯爵が姪アリーヌ(アンドレの幼馴染でもあります)に結婚を申し込みに来ていることもあって、拒否されてしまいます。アンドレは、ブルターニュ総督に直接訴えるためレーヌ市に赴きますが、そこでは貴族や僧侶階級と対立する市民階級の運動が活発化していました。総督に門前払いされたアンドレは、衝動的に壇上へ駆け上がると、得意の弁舌で集まった市民たちを扇動し、一大騒乱を引き起こします。旧友シャプリエの協力でレーヌ市を脱出したアンドレは、革命運動の中心地のひとつであるナントに向かい、オムネス・オムニバスという偽名でナント市民にレーヌ市民からのメッセージを伝え、運動を大きく盛り上げます。ガブリヤックに戻って来たアンドレですが、レーヌの総督からの捕り手がケルカディウの城にやってきていることをアリーヌに知らされ(捕まれば絞首刑が待っています)、故郷を捨てて逃亡者となる運命を選ばざるを得なくなるのでした。
南に向かったアンドレは、途中、旅回りの芝居一座と出会い、ダジル侯爵の騎馬兵から救ってやった縁で、一座に加えてもらうことになります。座長ビネェ(パンタルーン)、その娘で花形女優のクリメーヌ、二枚目だけが取り柄のレアンドルなど、それなりの芸人が揃う一座に、アンドレは斬新な脚本を次々と書きおろして新風を吹き込み、自らはスカラムーシュを名乗って俳優としても一座に欠かせない存在となります。ついにはビネェと共同経営者として契約を結び、クリメーヌと結婚の約束を交わすまでになりますが、そのことがビネェには面白くありません。やがて、一座はナントで一流の劇場、ファイドー座での公演に臨みますが、アンドレは偶然ナントを訪れていたアリーヌと再会します。しかし、アリーヌの存在を知ったクリメーヌはよそよそしい態度を取り、アンドレとの間に隙間風が吹き始めます。おまけに、アンドレが仇と狙うダジル侯爵までが、婚約者のアリーヌと共にナントを訪れており、ファイドー座の公演にも姿を見せて、クリメーヌにアプローチをかけてくるのでした。スカラムーシュ役のアンドレは、舞台上のアドリブで貴族階級を貶める過激な発言を繰り返し、激高した貴族たちと煽られた市民たちとの間に大騒動を引き起こします。芝居を台無しにされたビネェに狙われ、返り討ちにしたアンドレですが、ダジル侯爵に手をかけることはできず、再び逃亡を道を選ぶしかありませんでした。
着のみ着のままパリに出たアンドレは、剣豪ベルトランの剣術道場に助手として雇われ、修業を積むうちに、師のベルトランを超える剣技を身に着けるまでになります。やがて、今や革命の大立者の一人になっているシャプリエと再会し、教父ケルカディウがアリーヌと共にブルターニュの騒動を逃れてパリに近いムードンに滞在していることを知ります。ムードンを訪ねたアンドレに対して教父は冷ややかで、アンドレが望む和解を果たすことはできませんでした。しかし、再会したアリーヌから、ダジル侯爵が婚約中にクリメーヌにちょっかいを出したため、潔癖なアリーヌが婚約を保留状態にしたことを知ります。
その後、パリ議会で貴族たちと市民階級との対立が激化し、ダジル侯爵をリーダーとする剣客グループが反対派の議員を挑発しては決闘で命を奪う事件が続発します。シャプリエから協力を求められたアンドレは、ダジル一派に殺された議員の後任として議会に参加すると、ダジル侯爵の作戦を逆手にとって、決闘を挑んでくる貴族議員たちを次々に血祭りにあげていきます。そして、ついにダジル侯爵との決闘が実現しますが、このときは痛み分けに終わります。数日後、立ち上がった市民階級により、パリの貴族たちの身に危険が迫り、ケルカディウの従姉妹プルガステル伯爵夫人の屋敷に滞在していたアリーヌも、危険にさらされていました。ムードンでそれを知ったアンドレは、急遽パリに取って返し、伯爵夫人の屋敷を訪れますが、先にそこにいたのは、追い詰められたダジル侯爵でした。そして、その場で伯爵夫人から、アンドレは自分の出生の秘密を知らされます。

オススメ度:☆☆☆☆




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