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zoom RSS 落着かぬ赤毛 ☆☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/09/16 22:33   >>

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(落着かぬ赤毛 / E・S・ガードナー / ハヤカワ・ミステリ文庫 1982)

『ペリー・メイスン・シリーズ』中期の長篇です。

ペリー・メイスンがたまたま立ち寄った法廷では、赤毛の美女イヴリンを被告とした宝石盗難事件の裁判が行われていました。被告の官選弁護人を務める新人弁護士フランクは、メイスンから与えられたアドバイスに基づいて、イヴリンがモーテルの駐車場で他人の車のトランクを開けて宝石が入ったスーツケースを取り出すのを見た、という目撃者ハリーの証言の信憑性を粉砕し、見事に無罪判決を勝ち取ります。
翌朝、メイスンの事務所を訪れたイヴリンは、自分の身の上と、ハリウッドで女優を目指しているという夢を語り、力になってくれないかと頼んできます。まだ十代の頃、世間知らずだったイヴリンはスタントンという男に騙されて全財産を撒き上げられ、以降は働きながらチャンスを待っていました。ところが、つい先日、人気女優のヘレン・チェニイが再婚するという新聞記事を目にしたとき、ヘレンの前夫スティーヴ・メリルの写真を見て、スタントンにそっくりだと気付いたといいます。衝動的にスティーヴに電話して問い詰めたものの、あっさりと否定されました――しかし、イヴリンが容疑者にされた宝石盗難の被害者こそ、結婚式に向かう途中のヘレンと付添人の富豪女性アイリーン・キースだったのです。イヴリンの願いを聞き入れたメイスンは、クライアントのひとりジョー・パデナが経営する高級レストランのウェイトレスの職を紹介し、スティーヴの正体を探ってみることを約束します。
その後、アイリーンがメイスンを訪問し、イヴリンに千ドルの慰謝料を払うことを条件に示談を申し出てきますが、メイスンは態度を保留します。ヘレンは造船業界の大立者オルドリッチと結婚する予定でしたが、宝石盗難事件のために式は延期となり、その隙をついて、前夫スティーヴから離婚不成立訴訟を起こされていました。アイリーンは、スティーヴのことを人間の屑だと非難します。
その日の晩、自分の部屋に見知らぬ拳銃があるのを見つけたというイヴリンから電話が入ります。メイスンの命令に従って車で銃を届けに来たイヴリンですが、来る途中に恐ろしい体験をしたと訴えます。寂しい山道を下っていると、白い袋のようなものを被って顔を隠した男が運転する車に追われ、身の危険を感じたために銃を2発撃って、逃げてきたというのです。現場へ行ってみると、イヴリンが話したものと思われる車が崖下に転落しており、車内では白い枕カバーをかぶった男が頭を撃たれて死んでいました――そして、その男はヘレンの前夫スティーヴ・メリルにして、イヴリンを騙したスタントンその人でした。
メイスンの依頼でイヴリンの持っていた拳銃の登録番号を追ったポール・ドレイクは、その新型拳銃を購入したのがオルドリッチだったことを突き止めます。オルドリッチは同じ型の拳銃を2丁購入し、1丁を護身用としてヘレンに持たせていました。メイスンに問い詰められたオルドリッチは、メイスンの思惑通り、メイスンが持ち込んだ拳銃とヘレンが持っていた拳銃をすり替えます。
やがて、イヴリンはスティーヴ謀殺の容疑で逮捕され、予審が始まります。殺人課のホルコム部長刑事、地方検事ハミルトン・バーガーらは、自信たっぷりに論告を進めますが、被告側の共同弁護士メイスンとフランクは、当日のスティーヴと仲間たちの行動を調べ上げ、2丁の銃の入れ替わりによる混乱を利用して、見事に真犯人を指摘します。

オススメ度:☆☆☆☆




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