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<<   作成日時 : 2017/09/09 23:09   >>

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(スターダスト / フランク・ボルシュ / ハヤカワ文庫SF 2017)

『ペリー・ローダン・シリーズ』のスピンオフシリーズ『ローダンNEO』の第1巻です。
本家『ペリー・ローダン・シリーズ』は、1961年に刊行が開始され、序盤のストーリーでは、人類初の月面到達は1971年(実際には1969年で、事実がSFに先行する好例です)となっており、アメリカ合衆国宇宙軍のペリー・ローダン少佐以下4名が月面に不時着していたアルコン人の宇宙船を発見、人類の未来が決まることになっていました。本『ローダンNEO』シリーズは、本家の50周年を記念して始まったもので、本家スタートの半世紀後の世界情勢を背景として、シリーズを再構築しています。つまり、本家シリーズとは別の並行宇宙(“反それ”の陰謀ではないようです(^^;)を舞台に、ローダン率いる人類がどのように大宇宙に広がっていくかを描くものです。ストーリーの大筋に大きな違いはないようですが、後でご紹介するように、ブルやジョン・マーシャル、マーカントなど(序盤での)主要キャラクターの性格や設定も、本家と微妙に異なっているようです。

この第1巻「スターダスト」は、本家の第1話「スターダスト計画」の流れをなぞっていますが、ストーリーは倍に膨らんでおり、これだけで文庫1冊分のボリュームがあります(本家は2話で文庫1冊)。本家「スターダスト計画」は、月面でのローダンらとアルコン人トーラとクレストとの出会いが中心でしたが、こちらはそれと並行して、ジョン・マーシャル(本家では第2話から登場)やアラン・D・マーカントの地球上でのエピソードが語られています。

時は西暦2036年――。NASAの宇宙船“スターダスト”は、月面に向かって飛翔しようとしていました。この時代、月面には、アメリカ合衆国、ロシア、中国などの基地が築かれていますが、アメリカ基地との連絡が途絶えてしまったため、実際に現地に調査に赴くことになったわけです。クルーは、船長のペリー・ローダンの他、ITオタク(笑)のレジナルド・ブル、山岳登山家の恋人を持つクラーク・G・フリッパー(本家ではすぐに退場してしまいますが、そうなることか)、船医のエリック・マノリの4名で、発射を管理するのはNASAの飛行主任レスリー・パウンダー(本家では合衆国宇宙軍の将軍でした)の指示のもと、月面へ向かう軌道に乗ります。
発射は成功しますが、ほっとしたパウンダーのもとを安全保障省のベテラン諜報員アラン・D・マーカントが訪れます。実は、マーカントは安全保障省の方針に疑問を抱いており、志を同じくするロシアや中国のエージェントと密かに連絡を取り合っていました(本家でアルブレヒト・クライン、ペーテル・コズノフ、リ・チャイ・トゥンが担った役割を、マーカントや他のエージェントが演じているわけでしょうか――2巻以降の展開がどうなるのかわかりませんが)。マーカントは、月の裏側で撮影された巨大球形宇宙船の写真を見せ、ロシアや中国の基地も連絡を絶っていること、その原因は異星人の球形船しか考えられないこと、そして安全保障省が、異星船を破壊するための爆弾を内密に“スターダスト”に積み込んでいることを伝え、ローダンにそのことを伝えるよう求めるのでした。その後、マーカントは保障省を裏切ったとして身柄を拘束されますが、パウンダーの介入で脱出に成功します。
“スターダスト”は、月の裏側へ入った瞬間に電磁波攻撃を受けてコントロールを失い、ローダンの人間離れした操縦テクニックによって、不時着に成功します。そして、ブルの分析で攻撃を受けたことと攻撃者の位置を割り出すと、月面車で未知の攻撃者のもとへ向かいます。そこにしか、地球へ帰る手段はないという判断からでした。謎の大型球形船を発見したローダンとブルは、ローダンの類まれな交渉力で宇宙船へ乗り込むことに成功し、アルコン人クレストと女性船長トーラに出会います。
一方、ヒューストンでストリートチルドレン向けの児童保護施設ベイン・シェルターを運営するジョン・マーシャルは、チルドレンのひとりシド・ゴンザレスにせがまれて、“スターダスト”の発進を見学に連れていきますが、興奮したシドが行方不明となり、やがて立入禁止区域で発見されたという知らせを警察から受けることになります。投資銀行員という前職を生かして(本家でも、マーシャルは銀行の出納係だったはず)、シェルターの運営資金を捻出していたマーシャルですが、世界的不況のあおりでシェルターは閉鎖を余儀なくされようとしています。そこへ視察に現れ、不足していた資金をぽんと寄付してくれたのが、ジェネラル・コスミック・カンパニーのCEO、ホーマー・G・アダムズでした。しかし、チルドレンと警察との小競り合いから致命的な事件が起きてしまいます――ちなみに、こちらのマーシャルの能力は、テレパスというよりもエンパス(共感能力者)に近いようです。ちなみにシドは――(以下自粛)。
人類を劣等種族とみなすトーラから追放されそうになったローダンですが、クレストが重度の白血病にかかっていることを知り、地球に帰れば治療できると申し出て、“スターダスト”を修理させ、地球に戻ることに成功しますが、そこにロシアや中国のミサイルが殺到してきます。

第2巻「テラニア」に続きます。近日登場。

オススメ度:☆☆☆☆




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