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zoom RSS 少年探偵団 ☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/09/19 23:29   >>

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(少年探偵団 / 江戸川 乱歩 / 少年倶楽部文庫 1976)

名探偵・明智小五郎と、小林少年率いる少年探偵団が活躍するジュブナイル・ミステリ。雑誌「少年倶楽部」に連載されたのは、戦前の昭和12年です。シリーズとしては、先に「怪人二十面相」が書かれており、本作はその続編にあたるため、作中に前作の若干のネタバレがありますが、大きな影響はないでしょう。(「怪人二十面相」も、そのうち登場)

帝都のそこここに、“黒い魔物”と呼ばれる不気味な怪物が出没していました。ただ、夜道で笑い声を上げたり、公園を散歩する学生を脅かしたり、今のところ他愛ない悪戯をするだけで、特に人身や財物に危害を加えるわけではありませんでした。少年探偵団に属する桂正一や篠崎始も、この魔物に遭遇しています。しかし、そのうち黒い魔物は、始の幼い妹、緑をさらおうとしているらしいことがわかってきます。
実は、篠崎家には、父親が上海で購入した宝石があるのですが、その宝石にはインド人の魔法による呪いがかけれらているという伝説がありました。宝石はもともと、インドの寺院の仏像からイギリス人によって盗まれたものなのですが、それを恨んだ二人組のインド人魔術師が、宝石の持ち主を次々に呪っているといいます。始の父親は、始と母親にその話を聞かせていましたが、その時、障子の隙間から真っ黒な手が伸び、宝石は奪われてしまいます。宝石を奪った黒い魔物は庭の隅に追い詰められますが、あわやという瞬間、闇の中にかき消えてしまうのでした。
始から相談を受けた小林少年は、緑を守るため、男の子に変装させた緑をこっそりと知り合いの家に送り届けることにしますが、車に乗っていた馴染みの書生と運転手が突然インド人に変わり、二人は都内の怪しい屋敷の地下室に閉じ込められてしまいます。
しかし、小林少年がとっさの機転で目印を残したため、始ら少年探偵団のメンバーは目印を追って、ついに屋敷を突き止めます。窓から覗いてみると、怪しいインド人の二人組が何物かに祈りを捧げていました。急報を受けた警視庁の中村警部がノックすると、現れたのは春木と名乗る品のいい日本人青年でした。屋敷の主だという春木が言うには、数日前から二人のインド人に部屋を貸していたのだが、春木が外出先から戻ってみると、コックが手足を縛られて台所に転がされており、地下室には少年と幼い女の子が閉じ込められていたというのです。小林少年と緑は無事に助け出されて介抱されており、誘拐犯のインド人は行方をくらましていました。
小林少年から事件の顛末を聞いた明智小五郎は、たちどころに真犯人のトリックを見破り、探偵団と共に真犯人を追い詰めますが、犯人一味は真っ黒な気球に乗って夜空へ逃亡してしまいます。
逃げ去った犯人は、その後、新たな犯罪の予告状を新聞社に送り付けてきます。銀座の大鳥時計店に飾られた純金製の塔を10日後に盗み去るというのです。黄金塔の警護を依頼された明智子五郎は小林少年に極秘の任務を与え、当日に備えます。時計店の店主・大鳥氏は、大番頭の門野老人の勧めで、そっくりに作られたイミテーションを飾り、本物は店の床下に埋めることにします。ところが、当日になってみると、埋めたはずの塔が消え去っていました。あわてる大鳥氏ですが、明智は、盗まれたのはイミテーションの方だと語り、真相を明かします。正体を暴かれた真犯人は、アジトに逃げ込みますが、追い詰められた末に、自爆して果てる(?)のでした。

この結末、実はアニメ「ルパン三世」の第一期TVシリーズの最終話と同じですね(もちろん、アニメのほうが本作にインスパイアされているわけですが)。

オススメ度:☆☆☆




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