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zoom RSS 雨の午後の降霊会 ☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/08/11 22:12   >>

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(雨の午後の降霊会 / マーク・マクシェーン / 創元推理文庫 2005)

作者マクシェーンの第2長篇で、唯一の邦訳作品です(1960年以来、半世紀にわたって、ミステリを中心に50冊以上の作品を書いているそうですが)。

ロンドン郊外に住むマイラ・サヴェッジは、まっとうな霊媒でした。インチキ霊媒とは違って、自分のささやかな霊感を生かし、近所の人たちを顧客として降霊会を開いてはささやかな収入を得ていましたが、喘息持ちのため定職に就けない夫ビルとの生活を支えるには、苦しいものでした。そこで夫婦は話し合い、霊媒としての評判を高める計画を実行に移すことにします。
その計画とは、誘拐事件を起こして、マイラが被害者の子供の居場所を霊視したことにして警察に伝え、無事に子供を発見させる、というものでした。成功すれば、マイラは一流の霊媒として世間に知られることとなり、有力なパトロンもついて、裕福で安定した暮らしができるようになるでしょう。
マイラとビルが狙いをつけたのは、実業家チャールズ・クレイトンの幼い娘アドリアーナでした。アドリアーナが通う小学校に迎えに来た運転手をだまし、車ごと娘を誘拐したビルは、クロロホルムをかがせて眠らせたアドリアーナを自宅に連れ帰ります。アドリアーナを連れ込んだ部屋は、マイラの手で病室風に改造され、目を覚ましたアドリアーナは、フランス人看護婦のふりをしたマイラから「伝染病にかかったため、隔離されなければならなくなった、数日入院すれば家に帰れる」と言い聞かされ、半信半疑ながら納得します。娘との何気ない会話から様々な情報を引き出したマイラは、クレイトン家を訪ねると、自分が夢に見た娘の様子や彼女が語っていた内容を聞かせて両親を信用させることに成功します。マイラのことを怪しんだ所轄のピードル部長刑事が事情聴取に自宅を訪れますが、予期していたマイラはビルにアドリアーナを連れ出させていたため、怪しまれることはありませんでした。
一方、誘拐に真実味を持たせるために、ビルは手紙を送り、2万5000ポンドを身代金として要求します。かなりずさんな計画でしたが、ビルはなんとかクレイトンから身代金を受け取り、持ち帰りますが、何者かに尾行されていた疑念を払拭できません。
マイラは、いつものように降霊会を開きますが、そこにクレイトン夫人が藁をもつかむ思いでやってきます。ビルは、眠っているアドリアーナが目を覚まさないように見張っていましたが、隣室の降霊会から漏れ聞こえる母親の声に気付いたアドリアーナが騒ごうとするのを止めようとして、押さえつけた拍子にアドリアーナは窒息死させてしまいます。
計画を修正したマイラは、森の中の目立つ場所にアドリアーナの遺体を遺棄して、その場所を霊視したことにして、クレイトンに知らせようと目論みます。遺体を詰めたバッグを持って森に出かけたビルは、遺体を捨てますが、ボーイスカウトの少年たちに怪しまれ、逃げるうちに喘息の発作に襲われて、窮地に陥ります。どうにか逃げおおせたビルですが、遺体の発見場所の近くで自分が目撃されてしまったことは確かでした。
遺体が発見されてしばらくすると、ピードル部長刑事とロンドン警視庁のワッツ警視が、マイラの家を訪れます。ワッツ警視は心霊研究協会の幹部を務めており、事件の真相を突き止めるためにマイラを霊媒として降霊会を実施したい、と申し出てきます。断るわけにもいかず、ある雨の日の午後、ワッツやクレイトン夫妻、ビルを交えて降霊会が行われることとなりますが、そこで思いもかけないことが起こります。

オススメ度:☆☆☆




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