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zoom RSS あつかいにくいモデル ☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/06/08 21:52   >>

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(あつかいにくいモデル / E・S・ガードナー / ハヤカワ・ミステリ文庫 1985)

『ペリー・メイスン・シリーズ』後期の長篇です。

メイスンの事務所を訪れた画商のランキンは、同業者のデュラントを名誉棄損で訴え、損害賠償請求すると息巻いています。聞けば、デュラントは、ランキンが美術愛好家の富豪オルニーに売ったフランス人画家フテェの作品は偽物だと公言している、というのです。しかし、メイスンはランキン自身が訴えても世評の点で不利になると諭し、オルニーにデュラントを訴えさせるべきだと策を授けるのでした。しかし、問題は、オルニーが購入した作品を偽作だと明言したのをはっきり聞いたのは、モデル出身の肖像画家マキシーヌだけだということでした。実際に裁判になったとして、マキシーヌが証言できなくなったり、証言を翻したりした場合には、デュラントの言葉を証明できず、敗訴してしまう可能性が大きいことになります。メイスンは用心のため、マキシーヌを事務所に呼び出して宣誓供述書にサインさせます。
ランキンに焚きつけられたオルニーは、顧問弁護士ホリスターを使ってデュラントを訴える準備を進め、記者会見まで開きます。そのことを聞きつけたデュラントはメイスンに接触してきますが、メイスンは相手にしません。しかし、その晩、マキシーヌから連絡が入り、深刻な事情でどうしても姿を消さねばならず、裁判には出廷できないと言ってきます。そして、留守宅の鍵をメイスンに預け(残したカナリヤの世話をメイスンの秘書デラ・ストリートに託して)、旅立ってしまいます。そして、メイスンがマキシーヌのアパートを訪れてみると、浴室でデュラントが殺されており、彼のポケットには100ドル紙幣で一万ドルが詰め込まれていました(その日の昼には、デュラントは一文無しだったはずなのですが)。
メイスンは、私立探偵ポール・ドレイクに命じて、あらかじめマキシーヌに尾行をつけており、飛行機をチャーターしてマキシーヌに追いつきます。当然ながら、警察はデュラント殺害の一番の容疑者としてマキシーヌを追っているはずで、メイスンはマキシーヌを依頼人とし、警察の手が伸びる前にできるだけの情報を得て、指示を与えようとします。実際、マキシーヌはモデルにふさわしいスタイルをしており、事件の複数の関係者との間で、過去に色恋沙汰があったようでした。しかも、デュラントに弱みを握られて、脅されていたといいます。
デュラントの身辺を調査するドレイクは、デュラントが絵画の贋作を描かせては売りさばいていたという情報を得ます。メイスン、デラ、ドレイクの3人は、模写の天才でビート族の若者ギルバートを訪ね、オルニーがランキンから買ったフテェの絵の模写を完成させていたことを突き止めます。つまり、デュラントが何らかの手段でオルニーの絵をすり替えることができれば、裁判に勝つことも可能だったわけです。
やがて、マキシーヌはデュラント殺害の容疑で逮捕され、予審法廷が開かれます。メイスンを目の敵にしている地方検事ハミルトン・バーガーと部下のデクスター地方検事補は、様々な証人を準備してマキシーヌの犯行を立証しようとしますが、メイスンは一歩間違えば屁理屈でしかない論理のアクロバットを駆使して、反対尋問で証言を叩き潰していきます。そして、デュラントが持っていた大金の出どころが明らかになるとともに、真犯人も明らかとなるのでした……。

オススメ度:☆☆☆




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