イクシーの書庫

アクセスカウンタ

zoom RSS リラの森 ☆☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/06/18 20:48   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

(リラの森 / セギュール夫人 / 角川文庫 1971)

作者は18世紀末にロシアの軍人の娘として生まれ、パリでフランスの名門セギュール伯爵と結婚して、セギュール伯爵夫人となりました。50歳を過ぎてから、孫娘のために自作の童話を語り聞かせたのがきっかけで、童話作家としての活動を始め、その作品は現在も読み継がれているそうです。
本書は、セギュール夫人の初の作品集「新仙女物語」の全訳で、フランス語版の初版に収録されていたギュスターヴ・ドレが描いた挿絵がいくつも収録されています(特に説明はないのですが、おそらくそうでしょう(^^;)。
収録作品は5作品で、どの作品にも、信仰や道徳、正しい行動をすることの大切さが、かなりストレートな形で盛り込まれています。

「リラの森」:ベナン王は王妃の死後、美しいけれど高慢で意地悪なフルベット王女と再婚します。王には先の王妃との間に生まれたブロンディーヌという可愛い姫がいましたが、フルベットは自分が生んだブリュネットを可愛がるあまり、ブロンディーヌを亡き者にしようと考えます。そして、従者に命じて、一度入り込んだら二度と出て来られないという“リラの森”にブロンディーヌを置き去りにさせてしまいます。
森で迷子になったブロンディーヌですが、純白の毛皮のネコと口をきく優しい牝ジカの世話で7年を過ごし、賢く美しい少女へと成長します。しかし、森に捕らえられていた邪悪な魔女の言葉に惑わされ、牝ジカと白ネコに破滅をもたらしてしまいます。自分の軽はずみな行動を心から悔いたブロンディーヌは、カメの背に乗って長い贖罪の旅に出ます。

「いい子のアンリ坊や」:病気で死にかけた母親を助けるため、幼いアンリは仙女の助言を受けて、遠い山の頂上に生えている生命の草を手に入れる旅に出ます(旅の間、仙女の魔法によって母親の時は止まっています)。山に近づくにつれ、様々な試練や無理難題がアンリ坊やに課せられますが、旅の途中に助けてやったカラスやオンドリやカエルの助けで、黙々と試練を片付け、そのたびに宝物をひとつずつ手に入れていきます。そしてついに、生命の草も手に入れるのでした。

「ロゼット姫のお話」:ロゼット姫は気立てのいい可愛らしい少女でしたが、その姉にあたる双子オランジーヌとルーセットは意地悪な性格で、両親である王と王妃も双子を溺愛していました。そのため、ロゼットは生まれてすぐ田舎へ里子に出され、善良な仙女ピュイサントを代母に農場で暮らしていました。15歳になったロゼットのもとに父王から手紙が届き、お城で開かれるパーティに出席するよう命じられます。王妃や姉たちは、田舎者のロゼットを笑いものにしようと目論んでいましたが、ピュイサントが持たせてくれた素敵なドレスやアクセサリーのおかげで、ロゼットはパーティに集まった世界中の王子たちの注目を集めます。特に、オランジーヌの結婚相手候補として招待されていたシャルマン王は、ロゼットにめろめろ(笑)でした。王や王妃や姉たちは、ロゼットを傷つけ辱めようと様々な企みを巡らしますが……。

「はい色の小さなネズミ」:ロザリーは、お金持ちで優しい父ブリュダンと二人、幸せに暮らしていました。しかし、15歳の誕生日を数日後に控えたロザリーは、開けてはいけないと固く禁じられていた庭の小屋のドアを開けてしまい、ブリュダンが中に閉じ込めていた邪悪な魔女を解放してしまいます。それ以来、小さなネズミに化けた魔女はロザリーにつきまとい、ロザリーを不幸にすることに全力を尽くします。絶望したロザリーは逃げ込んだ森の中で、許婚のグラシュー王子と出会いますが、悪い魔女に唆されて再び好奇心に負け、王子まで不幸な目に遭わせてしまいます。それでも、ロザリーには、自分の好奇心という欠点と戦うべく三度目の試練が与えられます。

「ウールソン」:暴虐な王のもとを逃げ出した身重のエイメ王妃は、忠実な侍女パスローズとともに、農婦アグネラとして慎ましく暮らしていました。しかし、ヒキガエルに化けた悪い仙女ラジューズを懲らしめたことで、やがて生まれてくる男の赤ん坊がクマのような醜い毛皮姿になる呪いをかけられてしまいます。生まれた子はウールソン(クマの子)と名付けられますが、醜い外見とは裏腹の美しい心を持った少年に育ちます。ある日、ウールソンは森の中で気を失って倒れていた可愛らしい少女ビオレットを見つけ、家に連れ帰ってアグネラやパスローズと一緒に暮らし始めます。優しい心の持ち主であるビオレットは、最初こそウールソンの外見に怯えたものの、すぐに「おにいちゃん」と呼んで懐き、ふたりは兄妹のように仲良くなります。
やがて、善良な仙女ドロレットの知らせで、ビオレットはウールソンの従姉妹に当たる姫君だとわかります。また、愛情と感謝の気持ちからウールソンと皮膚を交換しようと望む相手が現れれば、ウールソンにかけられた呪いも解けるというのです。それを知ったビオレットは、皮膚を交換しようと申し出ますが、ウールソンは固く断ります。そうこうしているうちに、ラジューズは様々な悪さを仕掛けて一家に災難をもたらし、ついには小屋に火を放って皆殺しにしようとします。ウールソンは皆を避難させようと孤軍奮闘しますが――。

オススメ度:☆☆☆☆




リラの森 (1971年) (角川文庫)
角川書店
セギュール夫人

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by リラの森 (1971年) (角川文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
リラの森 ☆☆☆☆ イクシーの書庫/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる