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zoom RSS ネロ・ウルフ最後の事件 ☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/06/11 16:11   >>

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(ネロ・ウルフ最後の事件 / レックス・スタウト / ハヤカワ・ミステリ文庫 1998)

タイトルが気になりますが、結末でウルフが「カーテン」のポワロのようになるわけではありません。単に、本作が作者スタウトの遺作で、つまりネロ・ウルフが登場する最後の最後の作品であることから、このタイトルが付いたわけです(原題はまったく違って、A Family Affair[内輪の事件]というもの)。

ウォーターゲート事件で世間が騒然としている中、ウルフの行きつけのレストラン、ラスターマン料理店のなじみの給仕ピエールが、ただならぬ様子でウルフの事務所兼自宅を訪ねてきます。助手のアーチーが応対し、話を聞こうとしますが、ピエールはウルフにしか話せないと言い張ります。夜遅かったため、アーチーはピエールを客室に泊めますが、その晩、ピエールは爆死してしまいます。どうやら、ポケットに忍ばされていた葉巻の包みに爆発物が仕掛けられていたようです。ウルフは、依頼人のないまま、この事件を調査することを決意します(原題「内輪の事件」は、このことを指しています)。
ウルフとアーチーは、フランス人であるピエールの父親レオンと娘のルシールに聞き込みをし、ピエールが数日前、レストランで開かれた夕食会で給仕をした際に何らかのメモを渡され、そこに名前が書かれていた人物に接触して100ドルを手に入れたことを知ります。夕食会は電子機器会社NATELEC社のバセット社長が主催したものですが、バセットは直後に射殺されていました。ピエールの遺品や部屋から、そのようなメモは見つかっていません。
アーチーは、恋人のリリーがバセットの未亡人ドラの友人であることから、夕食会の出席者を聞き出していきます。メンバーはバセットの他、弁護士のジャッドとアッカーマン、安全保障会社社長のヴィラー、ロビイストのアークハート、銀行家のハーン、電子工学技術者のアイゴーでした。ウルフは、腹心の調査員3名――ソール、フレッド、オリーに命じて、出席メンバーの身辺を洗わせるとともに、ピエールの勤務先であるラスターマン料理店のスタッフも徹底的に調査させます。ウルフと探偵たちの動きを察知したメンバーはウルフの事務所に押しかけ、情報交換を持ちかけますが、ウルフは自分のペースで調査を進めることにこだわります。それでも、バセットが当日、ウォーターゲート事件によって自社の製品(テープレコーダー)が風評被害を被ったことに激怒していたことは判明します。バセットの死、ひいてはピエールの死は、ウォーターゲート事件と関連しているのでしょうか。さらに、ピエールの娘ルシールまでが、路上で射殺されるという事件が持ち上がります。
一方、事件を調査するクレイマー警部や地方検事補コギンは、ウルフに情報提供を命じますが、ウルフはかたくなに拒否し、ついにはウルフ自身、アーチーをはじめ、3人の調査員まで、証拠隠匿の容疑で警察に身柄を拘禁されてしまいます。数日後、釈放されたものの、ウルフは私立探偵のライセンスを停止されてしまいます。
ルシールの部屋を調査したアーチーと調査員たちは、警察さえ見つけられなかったピエールのメモを発見します。そこに書かれていた名前とは――。

本作を書いたときスタウトは89歳だったといいます。その筆力、エネルギーには、恐れ入ってしまいます(^^;

オススメ度:☆☆☆




ネロ・ウルフ最後の事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 35‐7))
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