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zoom RSS グラマリエの魔法家族3 キング・コボルドの復活 ☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/05/07 18:56   >>

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(グラマリエの魔法家族3 キング・コボルドの復活 / クリストファー・スタシェフ / 富士見文庫 1989)

異星ファンタジーSF『グラマリエの魔法家族』シリーズの第3巻です。この巻で、ようやくタイトル通り「魔法家族」の体裁が(笑)整います。

第1巻第2巻の事件から2年――。グラマリエは、キャサリン女王と夫君のチュアン王の統治の下で平穏を謳歌し、大魔法使いとなったロッドは魔女グウェンディロンと結婚して、長男マグナスをもうけています。ロッドとグウェンディロンの血が良い方向に交じり合ったのか、1歳にもなっていないマグナスは、テレポーテーションとテレキネシスの非凡な才能を発揮し、両親を悩ませていました。ロッドの活躍は、従軍聖職者としてチュアン王の軍に付き従うブラザー・チルデの筆でまとめられ、後世まで語り伝えられることになっています。
ある晩、海霧に紛れてドラゴンのような船がグラマリエの海岸にこぎ寄せ、そこから現れた獣人たちが平和な漁村に襲い掛かると、無差別に住民を殺し、略奪の限りを尽くして去っていきました。再度の獣人の襲来を予測したチュアン王やロッドは、魔法使いたちを使って海岸の見張りや連絡網を強化し、騎士隊や歩兵を待機させて、備えを固めます。やがって再来した獣人たちは、ロッドが判断した限り、ネアンデルタール人に他なりませんでした。ただし、かつて地球上に存在して絶滅した種族とイコールではなく、バイキングのようないでたちをしてバイキング船を模した船を操り、しかも目を合わせることによって相手を麻痺させてしまうという“邪眼”の持ち主でした。グウェンディロンの介入で、敵の“邪眼”を部分的に防ぐことができ、騎士たちの攻撃を受けたネアンデルタール人たちは、船で退却していきます。空中移動で追跡した魔法使いトビーは、海を渡った大陸に、数千の獣人たちが暮らす村を発見します。
敵の本拠地がわかった以上、先手を打って攻撃をかけるべきか熟慮を重ねるロッドとチュアン王の元へ、白旗を掲げた獣人の軍使が現れたという連絡が入ります。相手のリーダーは、ヨリックと名乗る、英語を流暢に操る知性あるネアンデルタール人でした。ヨリックは、自分たちがグラマリエに現われた事情について、驚くべき物語をロッドに話します。地球上に散在していたネアンデルタール人のコロニーが、イーグルと呼ばれる人間に保護され、現在彼らが暮らしている土地に移住させられたのだそうです(ヨリックは、リーダーとして特別な教育を受けました)。ヨリックらは、子孫を増やしつつ平和に農耕生活を営んでいたのですが、そこに現われたマグホークという祈祷師が、コボルドという醜悪な神を崇める宗教を広め、それを信じる者たちに命じて、グラマリエを襲わせたのでした。グラマリエの兵士たちを悩ませた獣人の“邪眼”も、もとをただせばマグホークが裏で糸を引いているようです。イーグルに味方するヨリック一派は少数派となったため、グラマリエの騎士たちと同盟を組んで、マグホーク率いるコボルド信者たちに対抗しようと考え、危険を冒してやってきたのでした。ヨリックがほのめかした内容から、ロッドは、イーグルもマグホークも、2年前の顧問官デューラーやグロービス館の“まがいとっつぁん”と同様、未来世界から干渉しに来たエージェントだと直観します。
ヨリックは信用できるとチュアン王を説得したロッドは、最大の難敵である“邪眼”に対抗する手段を、グウェンディロンとともに探し始めます。グウェンディロンのアイディアは、強大な魔力を持つ魔女たちに協力を求めようというものでした。しかし、グウェンディロンよりも世代が上の魔女たちは、かつての弾圧時代に人々から拷問や辱めを繰り返し受けたため、すっかり人間嫌いになって山奥や辺境の地に引きこもっています。それでも、グウェンディロンは、最も力がある(そして、人々の間で最も悪名高い)年老いた魔女、通称“怒りのアガサ”を説得に出かけます。心配したロッドは、息子マグナスをパックに預けて妻の後を追い、アガサの洞窟にたどり着きます。ところが、説得中、魔女を憎む托鉢僧に焚きつけられた村人たちが大挙して襲い掛かってきます。

後半(第4巻)へ続きます。

オススメ度:☆☆☆






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