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zoom RSS あわてた人魚 ☆☆☆

<<   作成日時 : 2017/05/03 21:26   >>

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(あわてた人魚 / E・S・ガードナー / ハヤカワ・ミステリ文庫 1987)

『ペリー・メイスン・シリーズ』中期の長篇です(原作の発表は1950年)。

ペリー・メイスンは夜間、カヌーに乗り、民事裁判の相手方である資産家アルダーの屋敷を見張っていましたが、海から泳ぎ着いた若い娘が屋敷に忍び込むのを目撃します。やがて、娘は獰猛なドーベルマンに追われて海に飛び込み、行き掛かり上、メイスンは娘をカヌーに引き上げ、屋敷から現れた追っ手からなんとか逃れることに成功します。
ドロシーと名乗る娘がアルダーの屋敷から盗み出したのは、一通の手紙が入ったガラス瓶でした。その手紙はアルダーのヨットで航海中、海中に転落して溺死したミナーヴァという女性が書いたものでした。アルダーにはコリンという名の異父姉がおり、叔父のドーリーと3人でアルダーの父が遺した大会社の株式を均等に所有していました。元々コリンは精神的に不安定な女性で、侍女のカーメンと南米を旅行中、たまたま知り合ったミナーヴァを頼り、すっかり依存してしまうようになりました。常軌を逸した依存ぶりに恐怖を覚えたミナーヴァは逃げ出しますが、直後にコリンは失踪してしまいます。ところが、帰国したミナーヴァはカリフォルニア州の精神病院に記憶をなくして入院していたコリンらしき女性を発見します。アルダーの仕業ではないかと考えたミナーヴァは直談判に赴きますが、ヨットに乗せられ、船室に幽閉されてしまいます。そこで、この手紙を書き、空き瓶に入れて窓から海に流したというのですが……。
ドロシーはコリンの血縁にあたっており、アルダーやドーリーとも知らない間柄ではありませんでした。特にドーリーとは親交があり、たまたま付近の入り江で漂流物を拾い集めているピートという男が手紙入りを瓶を拾ってアルダーのもとへ持ち込んだことを、ドロシーに話したのでした。そこでドロシーは瓶を盗みにアルダーの屋敷へ忍び込み、夜の大捕り物となったわけです。
事情を聴いたメイスンは、手紙を写しを取ると、ドロシーにアドバイスを与え、名も告げずに立ち去ります。一方、アルダーは5万ドル相当の宝石が盗まれたと警察に訴え、警察は浜辺に残されたハンドバッグやバスタオルを手掛かりに、ドロシーを逮捕するのでした。捕まったドロシーは、著名な弁護士という理由でメイスンを指名し、面会に訪れたメイスンを見て、初めてカヌーの男の正体を知ります。メイスンはドロシーの保釈金をめぐる審議の中で、アルダーが提出した宝石盗難被害届の矛盾点をつき、あっさりとドロシーを保釈することに成功します。
メイスンは、交渉は自分に任せて、アルダーとは決して会うなとドロシーに釘を刺しますが、アルダーに直接呼び出され、ひとりで屋敷に出かけていくことになってしまいます。同じ晩、アルダーが自室で射殺され、庭から海へ逃げていくドロシーの姿が使用人に目撃されていました。警護犬として飼われているドーベルマンは、来客があったときに閉じ込められているクローゼットに入れられており、出ようとして仕切りを引っ掻いて爪から出血していたようでした。
ドロシーはメイスンの問いに対して、自分はずっとアパートにおり、アルダーの屋敷には行っていないと断言し、メイスンはそれを信じたために、裁判で窮地に追いやられることになります。新聞広告を出して、コリンの侍女だったカーメンがロサンゼルスに来て占い師をしていることを知ったメイスンは、デラやドレイクと共にカーメンに会いに出かけます。そして、当夜のドーベルマンの行動に疑念を抱いたメイスンは、アルダーの屋敷の捜索許可を得ると、警察が発見できなかった決定的な証拠を入手し、裁判に臨むのでした。

オススメ度:☆☆☆





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