イクシーの書庫

アクセスカウンタ

zoom RSS 第五惑星の娘たち ☆☆☆

<<   作成日時 : 2016/01/23 23:29   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

(第五惑星の娘たち / リチャード・ウイルスン / 創元推理文庫 1965)

なんと、半世紀前に発行された文庫本です(巻末の余白に、元の持ち主の蔵書印[1966.2.2]が押してありました(^^;)。

20世紀末(執筆時期から見れば40年後の近未来です)のアメリカ合衆国は、政治や社会活動の中心は女性が担っていました。女性の大統領が国家を代表し、女性議員が国を動かし、女性実業家が経済界を牛耳っています。男性は主夫として家事にいそしみ、妻が会社で働いている間、家庭を守っている、というのが一般的な家族の姿でした。唯一、テキサス州だけが伝統的なマッチョな男性優位主義を保っており、女性上位の社会に我慢できなくなった男性たち(と、保守的な一部の女性たち)のサンクチュアリとなっています。しかし、テキサス出身の男性議員は、女性上位の国会では完全な少数野党でした。
全国紙シチズン・トリビューンの敏腕記者だったデイヴ・ハルは、恋人エミリーが編集長となり自分の上司となったことで、我慢できなくなり、三下り半を突きつけてテキサスへ移住します。テキサス新報に就職したデイヴは、ちゃっかりシチズン・トリビューンの特派員も務めながら、乗馬を習い、西部の勇壮な男性となるべく修業を積みます。
そんな折、謎の宇宙船がワシントンに接近し、ヴァージニア州の一都市を全滅させてしまいます。そのまま上空に遊弋する宇宙船に、戦闘機のミサイルも地上からの砲撃も効かず、にらみ合いは5日間にわたって続きますが、ついに乗員が姿を現す日が来ました。宇宙船から現れたのは、セクシーな衣装に身を包んだ、リルー人と名乗る若い美女たちでした。リルー人は遥かな恒星の第五惑星から来たと名乗り、都市を破壊したのは宇宙船の操作ミスだったことを率直に認めて、賠償を申し出ます。立体テレビに映し出されたリルー人は、全国の男を骨抜きにし、女性たちもリルー人をファッションリーダーとして崇め奉る始末――そんな中、テキサスのデイヴやテキサスの私兵部隊“テキサス軍団”連隊長のサム・バックスキンは、リルー人の真意を探ろうとしていました。そのとき、テキサスに小型宇宙船が不時着し、現場に駆け付けたデイヴは負傷したリルー人女性ロリーを救出します。ロリーはサム・バックスキンの牧場に匿われ、デイヴはロリーに質問して、リルー人の秘密を解き明かそうとします。
しかし、母船がテキサスに飛来すると、ロリーは拳銃でデイヴを脅し、デイヴを連れて宇宙船へ向かいます。船内でデイヴは、これまで表面に登場しなかったリルー人の支配層――クローンと呼ばれる老婆たちに出会います。リルーたちを支配しているクローンの通信装置を破壊したデイヴは、ロリーの手引きでリルーのひとりに化けて脱出し、異星人の観光や平和を求めて来たわけではないことを明らかにします。同じころ、砂漠や森林地帯に奇怪な姿の怪物が何頭も出現して、都市に向かって進んでいるのが発見されます。軍隊の攻撃にびくともしない怪物に対して、リルー人の部隊が急行して応戦し、あっさりと倒してしまうのでした。
クローンによる洗脳が解けたロリーから真相を聞き出したデイヴは、エミリーを通じて合衆国政府に働きかけ、クローンと正面切って交渉しようとしますが……。

オススメ度:☆☆☆




第五惑星の娘たち (1965年) (創元推理文庫)
東京創元新社
リチャード・ウイルスン

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 第五惑星の娘たち (1965年) (創元推理文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして。この記事が昨日の日付で書かれている事を見て思ったのですが、もしかして、ブルームバーグが無所属でアメリカ大統領選挙への出馬を検討中、という報道に触発されたものでしょうか?私自身、サンダースvsトランプになりかねない現在の構図を見て、この作品での女天下実現のきっかけを連想してしまったもので。
X^2
2016/01/24 19:39
初めまして。メッセージ、ありがとうございます(^^
残念ながら、記事には、ご想像のような意図はありません。ただ、本を買った順番に読んで(『ペリー・ローダン・シリーズ』は例外)、読んだ順に記事を載せているだけです。なので、おっしゃるようなタイミングというのは、“たまたま”ですね(^^
〇に
2016/01/26 23:09

コメントする help

ニックネーム
本 文
第五惑星の娘たち ☆☆☆ イクシーの書庫/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる