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zoom RSS 栄光の星のもとに

<<   作成日時 : 2009/07/07 19:46   >>

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(栄光の星のもとに / ロバート・A・ハインライン / 創元SF文庫 1994)

ハインラインの初期作品(長篇では8作目)で、書かれたのは1951年です。「栄光のスペース・アカデミー」と同様に、ジュブナイルに分類されるのでしょうけれど、描写はかなりハードです。
主人公ドン・ハーベイは、金星生まれの母と地球生まれの父の間に生まれましたが、航行中の宇宙船の中で生まれたため、故郷と呼べる惑星を持たず、金星と地球の二重国籍となっています。火星で古代文明の研究に取り組んでいる両親のもとを離れ、ドンは地球の寄宿学校で楽しく暮らしていましたが、ある日突然、両親から火星へ呼び戻されます。実は、地球連邦から独立を目論む金星植民地がきなくさい動きを示しており、紛争勃発の可能性が高まっていたのですが、まだ高校生のドンには実感がありません。それでもドンは父の伝言に従い、出発前に父の旧友ドクター・ジェファーソンに会いにいきます。ところが、空港で金星の原住種族ドラゴンに現地語で話しかけたため、金星のスパイではないかと治安警察に目を付けられる羽目に。その晩、ジェファーソンとドンは治安警察に捕まり、ドンは釈放されますがジェファーソンは謎の死を遂げてしまいます。
なんとか宇宙ステーションへ着いたドンは、ドクター・ジェファーソンが父に届けるようにと託した小包を開けてみますが、中身は何の値打ちもない模造品の指輪でした。それでも、一本気で意固地なドンは、なんとしても父に渡そうと決意します。ところが、火星行きの宇宙船が出る直前、ステーションは金星の独立軍に占拠されてしまいます。地球へ送り返されそうになるドンですが、飛行中に友好を温めたドラゴンの口ぞえで、金星へ行くことになります。アイザック・ニュートンと名乗るドラゴンは、実は金星でもっとも尊敬される大人物(?)だったのでした。
お金もなく、金星に投げ出されたドンは、なんとか中華料理店で皿洗いの仕事を見つけ、火星に帰る手段を探し始めます。指輪が狙われているのではないかと疑ったドンは、親切にしてくれたITT(太陽系版のNTTです)局員イザベルに預けます。
ほどなく地球連邦軍が金星を攻撃し、捕虜になったドンは、指輪を狙う諜報将校に自白剤による尋問を受ける直前、脱走に成功します。沼地へ逃げ込んだドンは、たどりついた金星軍のゲリラ部隊に志願し、レジスタンス活動に身を投じます。戦いを続けながら必死にイザベルの行方を探しますが、無為に終ります。そんなある日、原住のドラゴン種族との通訳を命じられ、奥地へ向かったドンは、アイザック・ニュートンに迎えられます。そこには、思わぬ事態が待ち受けていました。指輪に隠された秘密とは――。
ドンは融通が利かず、意地っ張りで世間知らずと三拍子揃っており、トラブルを自分で招き寄せる名人なわけですが、昨日まで何の不自由もなくのほほんと過ごしていた高校生なのですから、仕方ありません(笑)。苦難の中、様々な出会いを通じて鍛えられ、一人前の男に成長していく姿は、典型的なハインライン・ワールドの主人公です。

オススメ度:☆☆☆


栄光の星のもとに (創元SF文庫)
東京創元社
ロバート・A. ハインライン

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